車の歴史
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.12

日産ティーダの概要と歴史をまとめてみた

日産ティーダの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

日産ティーダは、従来のコンパクトカーにはない、上質でクオリティの高いクラスを超えた高級なインテリア、爽快でのびやかな走行性能を持つ、新たなモデルとして2004年9月に誕生しました。

「SHIFT_compact quality コンパクトの質をシフトする」を開発コンセプトに掲げ、乗員の誰もがゆったりとくつろげる、質感にこだわったコンパクトハッチバックモデルです。

躍動感のある若々しいエクステリアに後席の足元や頭上に十分な空間を確保した、大型セダン並みの快適なキャビンスペースとワゴン並みの実用性の高い広いラゲージスペースを実現しています。

タッチの柔らかな素材を使用したインストルメントパネルやドアトリムをはじめ、厚みのあるしっかりとした腰のある掛け心地の良いシートの採用など、ホスピタリティを追求した上質で快適な室内空間が特徴です。

世界戦略エンジンとしてルノーと共同で開発した新開発の1.5L直列4気筒エンジンは、エンジン内部の摩擦抵抗を世界最高レベルに低減する新技術を採用しています。

伝達効率の良い新型エクストロニックCVTとの組み合わせにより、高い省燃費性能をとトルクフルで変速ショックのない、なめらかな走行性能を両立しています。

2005年には同じく新開発1.8L直列4気筒エンジンが追加され、その後のマイナーチェンジではCVTもしくは6MTが選択できるようになり、ホットハッチとして高いに人気を誇るグレードに成長しました。

駆動方式は2WD/FFと1.5Lモデルにのみ4ATを搭載するフルタイム4WDが設定されました。

世界戦略車として位置づけられ、日本国内以外でも北米や欧州をはじめ、中国やタイ、ロシア、中南米、中近東など世界各地で販売され、2008年8月には発売から3年6ヶ月で世界累計販売台数100万台を達成するベストセラーカーとして知られます。

特に中国市場では「2006中国カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞をはじめ、ツーリングカー選手権にも参戦し、タイトルを獲得するなど、知名度も高く安定した人気を誇ります。

その後、マイナーチェンジを経て2012年まで国内では販売されましたが、2代目ノート上位グレード「メダリスト」を実質的な後継モデルとしてバトンタッチされます。

車名の「ティーダ」は、「自然の調和・時代の潮流」という意味持つ英語の「TIDE(タイド)」に由来した造語であり、音(おん)は沖縄の「太陽」を意味する言葉から命名されました。
新たなコンパクトカーを牽引する象徴的なモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

派生モデルにはモダンで若々しいスタイリングが特徴の4ドアセダン「ティーダラティオ」がラインナップされていました。

初代 日産 ティーダ C11/JC11/NC11系(2004年~2012年)

初代 日産 ティーダ C11/JC11/NC11系(2004年~2012年)

グーネット編集チーム

初代ティーダ C11系は、今までにない上質なコンパクトカーとして開発され、メキシコなどの現地法人でも生産され、世界165ヶ国で販売されるなど、日産のグローバル戦略モデルとして高い人気を誇るハッチバックモデルです(2008年3月時点の情報)。

【エクステリア】
「Spacious & Spicy」をデザインテーマに掲げ、欧州車を思わせる、スポーティな中にも上品でバランスの取れたのびやかなエクステリアデザインを持つ、5ドアハッチバックモデルです。

5ナンバーサイズの取りまわしの良いボディながら、ルノーとの共同開発のプラットフォームを採用し、ロングホイールバースを活かした、ロングルーフ&キャビンフォワードの躍動感ある若々しいフォルムが特徴です。

上品でクリーンなデザインのフロントビュー、サイドまで回り込んだ大胆なリヤコンビネーションランプなど、細部にわたり個性的でモダンなエクステリアデザインがクオリティの高さを窺わせます。

【インテリア】
「Comfort&Spicy」をテーマにデザインされたインテリアは、スペース効率を重視しながらも、素材の質感やタッチにまでこだわり、乗員の誰もがリラックスできる心を刺激する「クラスを超えた上質でアクティブ」な室内空間を提供しています。

240mmのロングスライド&10段階リクライニング機構付リヤシートは、上級セダン「シーマ」並みの余裕のあるニースペースとヘッドクリアランスとなっています。

ほかにも身体を優しく包み込む、ロングドライブでも快適な仕立ての良いステッチ入りの本革&シルキースウェードやカプロン&ファブリックコンビシートを備える上質なインテリアと相まって、大人5人がリラックスして移動できる優れた居住性を実現しています。

内装色は明るく洗練されたモダンリビングをイメージさせるサンドベージュと落ち着きのある高級感を演出するブラックが設定され、華やかなホワイトメーターやメタリック加飾を施したセンターパネルなどともに、直線と平面をうまく融合させた心地良い、リラックスできる移動空間が拡がります。

スライド&6:4分割可倒機構を持つリヤシートが設置されていることで、荷室のスペースが広がり、利便性に優れる使い勝手が良くなりました。

また、上級車にも引けを取らない高品位塗装を施し、なめらかで艶と深みのある上品なカラーバリエーションが用意されています。

【パワートレイン・メカニズム】
新開発の吸排気効率を高め、中低速域のトルク特性を向上させた、オールアルミ製の1.5Lもしくは1.8L直列4気筒エンジンが搭載され、実用域の扱いやすさとロングドライブでも快適な余裕のある走行性能と優れた燃費性能を誇ります。

2WD/FFモデルには変速ショックのないシームレスな加速フィールとシャープなレスポンスが特徴のエクストロニックCVT、通常はFFで走行し雪道や濡れた路面ではすばやく後輪にもトルクを伝える高効率のフルタイム4WDシステム「電動式e-4WD」モデルが1.5Lモデルに設定され、フルレンジ電子制御4ATとの組み合わせになります。

また、1.8Lモデルには、よりダイレクトでパワーバンドを積極的に使ったスポーティドライブが楽しめる6MTが設定されています。

高剛性・軽量ボディに加え、路面からの微振動を抑えるリップルコントロール、コーナリングや荒れた路面でもしなやかさと安定した減衰力を発揮するプリロード付バルブを備えるショックアブソーバー、無駄な動きを抑えフラットで俊敏な走りを提供するリバウンドスプリング、エアボリュームのある軽快な15インチタイヤなどが備わっています。
これらの装備に伴い、操舵性に優れ、安定した走行性能と快適な乗り心地を提供します。

【安全性能】
光輝度で指向性の高いバイキセノンヘッドランプの採用をはじめ、ステアリングの舵角とリンクしてコーナーの先まで照射範囲を広げる「アクティブAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)」など夜間の安全走行をアシストする安全装備、乗車人数による制動力の変化を抑え、安定したブレーキ性能を提供する「EBD(電子制御制動力配分システム)」に「ABS(アンチロックブレーキシステム)」&ブレーキアシストを加えた制動システム、運転席/助手席SRSエアバッグシステム&SRSカーテンエアバッグシステムなど、高い安全性能を備えています。

日産 ティーダ(TIIDA)15M(2004年9月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4205×1695×1535mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2035×1390×1240mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)185/65R15 88S(後)185/65R15 88S
エンジンタイプ:HR15DE型 直列4気筒DOHC
排気量:1498cc
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク:15.1kg・m(148N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.2km/リットル
車両重量:1140kg
価格:1,575,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年1月時点で参照したものとなります。

ティーダ 15M(2004年9月) のカタログ情報(10023837)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 ティーダ C11系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「15S」「15S FOUR」「15M FOUR」「15M」「15 FOUR」「15G」。
(特別モデルを除く)

・主なオプション
バイキセノンヘッドランプ(ハイ/ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレベライザー付)+アクティブAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)、オートライト、バンパー組込みハロゲンフォグランプ(ホワイト)、サイドブラインドモニター(カラー、左側車幅/前端表示機能付)、バックビューモニター(カラー、車幅/距離表示機能付/車幅/距離/予想進路線表示機能付)、ステアリングスイッチ(オーディオ、ナビ、ハンズフリーフォン)、木目調パネル、木目調パワーウインドウスイッチフィニッシャー、木目調ATシフトノブフィニッシャー、ディスプレイ付CD一体AM/FMラジオ(4.3インチ液晶ディスプレイ、MP3/WMA再生機能、サウンドフォーカス、AUX入力端子、USB接続、iPod対応)、カーウイングスナビゲーションシステム(地デジ内蔵・HDD方式、高精細7インチワイドVGAディスプレイ、マルチファンクションスイッチ/タッチパネル併用操作、ハンズフリーフォン、ボイスコマンド、Bluetooth対応、DVD/CD再生機能、ミュージックボックス、USB接続、iPod対応、AM/FMラジオ)、NISMO S-tuneエアロパッケージ(フロントプロテクター、サイドシルプロテクター、リヤアンダープロテクター、ブラックアウトグリル、ルーフスポイラー、フロアマット)、NISMO S-tune パフォーマンス アイテム(16インチアルミロードホイール MC-8、フロントストラットタワーバー、S-tune サスペンションキット、ヴェルディナステンレスリヤマフラー)など。

・カラーバリエーション
サファイアブラック(P)、ダークブルー(P)、トワイライトグレー(PM)、ブリリアントシルバー(M)、ダイヤモンドシルバー(M)、ハーベストイエロー(M)、ルミナスレッド(M)、クリスタルブルー(M)、シャンパーニュゴールド(M)、ウォームシルバー(TM)、シルキーベージュ(TM)、クリスタルライラック(TPM)、ホワイトパール(3P)など。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 ティーダ C11系の中古車一覧

日産 ティーダ JC11系の中古車一覧

日産 ティーダ NC11系の中古車一覧

日産ティーダは、従来のコンパクトにはない、上質で大人5人がゆったり快適に移動できる、モダンインテリアコンセプトを採り入れたくつろぎの室内空間です。

ノーブルで若々しいエクステリアデザインが特徴で、洗練されたコンパクトハッチバックモデルとして開発され、世界中で愛されるベストセラーカーへと成長しました。

2012年9月には、国内市場のみ2代目ノートの上位グレード「メダリスト」へ引き継がれましたが、上級コンパクトハッチバックモデルとしてのコンセプトは脈々と受け継がれています。

日産 ティーダの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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