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更新日:2020.06.10 / 掲載日:2018.09.05

【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】NISSAN ノート e-POWER

■価格帯:190万1880~240万880円 ■値引き目標(車両本体):18万円

電動走行の世界を身近に体感できる新感覚コンパクト
 日産車の一つの目玉になっているe-POWERは、エンジンによって発電した電力を基に電動モーターを駆動する、シリーズ式と呼ばれるハイブリッドシステムを採用している。システム的にはリーフのハード構成やノウハウを活かして開発された経緯があり、CMで謳っていたように電気自動車に分類したくなる気持ちも理解できる。
 シリーズ式では、駆動力のすべてを電動モーターで賄うため、パラレル式よりも高出力モーターが搭載される。そのため電動の特徴を活かしやすい特性を持つ。
 具体的には、タイムラグのない加減速反応や、発進時の分厚い駆動トルクだ。電気自動車や高出力モーターのハイブリッド車の多くは、エンジン車との運転特性のギャップを少なくするため反応が重くなることも多いのだが、e-POWERは、リーフも含めて電動ならではの瞬発力を積極的に利用する利点を持つ。また、ハイブリッド車の多くは回生効率を向上するために油圧回生協調ブレーキを採用するが、e-POWERは油圧ブレーキを採用。強力なエンブレ回生が可能なドライブモードが設定でき、回生効率の向上を狙うこともできる。だが、その反面、高速域では効率が低下してしまう電気自動車の弱点も引き継いでおり、低速と高速の余力のギャップや、高速走行時の燃費性能の低下が気になる向きもいるだろう。
 ベースとなるノートは、プレミアム感を高める内外装を施したスモール2BOX。先代に比べるとファミリー&レジャー向けの工夫が減少しているが、一昔前のサニーやパルサーの代替ともなるモデルにあたり、実用性や性能は、ウェルバランス重視の設計だ。
 しかし、e-POWERは実に個性的である。ガソリン車や他のハイブリッド車では味わい難いドライブフィールは、確かに電気自動車、正しくはリーフを彷彿させる。リーフの走りに魅力を感じるが、航続距離問題で手が出ないユーザーにとって、うってつけのモデルである。技術的な先進性は薄いが、未来への好奇心は多いに刺激するモデルであることは疑いない。エコ技術を巧みに駆使することで、手頃にスペシャリティな魅力を実現したクルマともいえよう。

【納得!】モーター駆動が生み出す目の覚めるような加速感

駆動力は全てモーターで賄うシリーズ式ハイブリッドは高出力モーターを搭載するため加速感に優れる。同クラスのガソリン車では味わえない俊敏な加速はなかなかスポーティ。ハイブリッドの新たな魅力を教えてくれる。

【納得!】クラス最大級の広さを持つ寛ぎのキャビン空間

もともとノートはダウンサイザー需要を意識して開発されたモデル。そんな経緯もあってキャビンは広く設計されている。シートアレンジも多彩で後席のゆとりも十分。快適性の高さも見逃せない強みだ。

【納得!】荷室は高さも横幅も広々、アレンジ面もなかなか優秀

通常時の荷室は相応のスペースだが、リヤシートを格納すると広大なフラットスペースが現れる。開口部の間口も広々としており、荷物の積載性も優れる。実用車としても高い実力を持つことも売れ続けている理由だ。

ノート e-POWERのオススメ!太鼓判

【e-POWER X ブラックアロー】
■価格:211万4640円


内外装をグレードアップした特別仕様車だが、ベースグレードではOPとなるACCを標準装着。ベースグレードとの価格差は約9万円。お買い得感がすこぶる良好だ。

■主要諸元(e-POWER X ブラックアロー)
●全長×全幅×全高(mm):4100×1695×1520●ホイールベース(mm):2600●車両重量(kg):1220●駆動方式:2WD●パワートレーン:1198cc直3DOHC+モーター(79PS/10.5kg・m(エンジン)+70kW/254N・m(モーター)●トランスミッション:- ●JC08モード燃費(km/L):34.0●燃料タンク(L):41(レギュラー)●最小回転半径(m):5.2●タイヤサイズ:185/65R15

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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