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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.10.22

ホンダインテグラの概要と歴史をまとめてみた

ホンダインテグラの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ホンダインテグラのネーミングは、五重奏や五人組を意味する「Quintet:クインテット」に由来します。5ドアハッチバックスタイルのスポーティモデル「クイント」の後継モデルであり、初代モデルは「クイント インテグラ」として、1985年2月にデビューを飾りました。

先行して3ドアハッチバックモデルが投入され、後に5ドアハッチバックモデル、4ドアセダンがリリースされました。

リトラクタブルヘッドライトを採用した低いボンネットフード、ショートノーズ、ノッチデッキハイテールスタイルのスタイリッシュなエアロダイナミクスデザイン、PGM-FIによるパワフルな4バルブDOHCエンジンを採用しました。
発売早々からアコードシビックの間を埋めるモデルとして高い人気を博しました。

また、イギリスや北米など海外でも広く販売されています。
北米では「アキュラ インテグラ」として、オーストラリアでは5ドアハッチバックのみ当時提携していたローバー社より「416i」として1990年まで販売されました。

1989年4月にリリースされた2代目モデルは、その後のホンダエンジンの代名詞とも言える、新開発のVTEC(Variable ValveTiming & Lift Electronic Control System:可変バルブタイミング・リフト機構)を備える1.6L直列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。

この1.6L NAエンジンは、世界初となるVTEC(Variable ValveTiming & Lift Electronic Control System:可変バルブタイミング・リフト機構)を備え、リッター当たり100psを発揮するなど、今なおエポックメイキングな名機とされています。
前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションと相まって、重心の低いスポーティな走行性能から、高い人気を不動のものとしました。

2代目モデルは3ドアクーペと4ドアセダンの2タイプのラインナップとなります。

3代目モデルでは、独立した丸型4灯ヘッドライトを備える先進的でダイナミックなスタイリングを採用し、1993年5月に誕生しました。

また、ドライバーを刺激する、高い動力性能を誇る本格的なスポーツグレード「タイプR」やデュアルポンプ式を採用するフルタイム4WDモデルがラインナップされるなど、バリエーションの豊富さも3代目モデルの特徴と言えるでしょう。

4代目モデルはスペシャリティクーペ「プレリュード」と統合したかたちで、全幅を拡張し安定感のあるフォルムを実現した3ナンバーボディの3ドアクーペとして、2001年7月に誕生しました。

先代モデルで発売された高性能クーペ「タイプR」も、フルモデルチェンジと同時にリリースされるなど、より走りの質を高めたスポーティクーペとして位置づけられています。

車名の「インテグラ」は、英語の「Integrate:統合」からの造語であり、「スタイリング」「居住性」「走り」などクルマに求められる基本機能を、ホンダの最新技術で統合したクルマとして命名されました。

洗練されたモダンなスタイリングを採り入れ、パワフルなエンジンを搭載するスポーティモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

派生モデルには3代目モデルの途中に発売された、シビックフェリオをベースにした4ドアセダン「インテグラSJ」が、1996年3月にリリースしています。

インテグラは、一貫して当時の販売チャネルであったベルノ店の専売モデルとして2006年まで販売されました。

初代 ホンダ インテグラ AV/DA1/2系(1985年~1989年)

初代インテグラ DA、AV系は、リトラクタブルヘッドライトを採用し、圧倒的に低いボンネットフード、空気抵抗の少ない徹底的にフラッシュサーフェス化されたエアロダイナミクスボディを身にまとい、3ドアクーペモデルが1985年2月に誕生しました。

初代モデルは、先代モデルにあたる「クイント」の後継モデルとして開発され、正式モデル名を「クイント インテグラ」として投入されました。

その後、同じ意匠を持つ5ドアハッチバックモデル、4ドアセダンモデルがリリースされました。

当時のレースシーンからフィードバックされた電子燃料噴射システム(PGM-FI:Programmed Fuel Injection)を採用した4バルブ1.6L直列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。
洗練されたパワフルな走行性能やラップアラウンド・スラントインパネを採用した低く開放感あふれるコックピットデザインと、幅広い層のユーザーから高い人気を得ました。

2代目 ホンダ インテグラ DA5/6/7/8/DB1系(1989年~1993年)

2代目 ホンダ インテグラ DA5/6/7/8/DB1系(1989年~1993年)

グーネット編集チーム

2代目インテグラ DA、DB系は、「全域爽快な走り」の実現をめざし開発され、先代モデルの確立したスポーティマインドあふれる3ドアクーペとして、1989年4月に誕生しました。

ホンダのエンジン技術の高さを物語るレッドゾーン8000rpmを可能にする世界初のVTEC(Variable Valve Timing and Lift Electronic Control System:可変バルブタイミング・リフト機構)を採用する1.6L直列4気筒DOHCエンジンが搭載されています。

当時NAエンジンでは圧倒的なリッター当たり100psを超えたパワーを発揮するなど、全域にわたりパワー感みなぎる爽快なエンジンフィールが人々を虜にしました。

この低速用カムと高速用カムを切り替える可変バルブタイミング技術は、その後もさまざまな自動車メーカーが自社エンジンに採り入れるなど、エポックメイキングなエンジン技術として今でも脈々と受け継がれています。

初代モデルを彷彿とさせる低いボンネットフード、ハイデッキスタイルを採用するワイド&ローを強調したダイナミックで流麗なスタイリングとなっています。

優れた操舵安定性能としなやかでフラットな乗り心地を両立する前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備しています。

ドライバーを中心に操作性を重視したコックピットデザインや上質でソフトな触感を実現したラップアラウンド・デザインを採用したメーターバイザーと一体となった開放的なインストルメントパネルなど、スポーティでモダンなパッケージデザインにより、不動の人気を確立したモデルです。

3代目 ホンダ インテグラ DC2/DB6/8系(1993年~2001年)

3代目 ホンダ インテグラ DC2/DB6/8系(1993年~2001年)

グーネット編集チーム

3代目インテグラ DB、DC系は、独立した丸型4灯プロジェクターライトを採用し、精悍で未来的なスタイリングを採り入れ、車格にあった排気量を拡大したVTEC 1.8L直列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。
よりポテンシャルの高い爽快な走りを提供する3ドアクーペとして、1993年5月に誕生しました。

その後、優れた居住空間を持つ4ドアハードトップ、生活4WDモデルとして安定した走破性を誇るデュアルポンプ式を採用するフルタイム4WDモデル、NAエンジンとしては世界トップレベルのリッター当たり111psを発揮する専用設計のVTEC 1.8L直列4気筒DOHCエンジンを搭載、ウイング形状の大型リヤスポイラーを装備したピュアスポーツモデル「タイプR」など、約8年間の間に幅広いグレードが用意されています。

また、1995年8月に実施されたマイナーチェンジでは、それまでのシンボリックな独立した丸型4灯ヘッドライトからフォグライト内蔵の薄型ヘッドライトへ大胆にリフトチェンジを行い、より奥行き感のあるスタイリッシュなスタイリングへ変貌を遂げています。

搭載するエンジンは切れのある圧倒的な動力性能を誇るVTEC 1.8L直列4気筒DOHCエンジンを筆頭に、トルクフルでドライバビリティの高い1.8L直列4気筒DOHCエンジン、デュアルキャブレターもしくは燃料噴射システムを備えるキャラクターの異なる2タイプの1.6L直列4気筒SOHCエンジン、圧倒的なパワーを発揮するタイプR専用となるVTEC 1.8L直列4気筒DOHCエンジンが設定されています。

駆動方式は1.6Lエンジン搭載モデルのみ2WD/FFとフルタイム4WD、それ以外のモデルは2WD/FFとなり、4速ATもしくは5速MTが組み合わされます。

なお、タイプRに関しては2WD/FFとクロスレシオ化された5速MTのみの組み合わせとなります。

参考:

インテグラ(ホンダ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】

ホンダ インテグラ(INTEGRA)ZX(1993年5月モデル)

ボディタイプ:クーペ・スポーツ・スペシャリティ
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4380×1695×1335mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1650×1385×1090mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/65R14 82H(後)175/65R14 82H
エンジンタイプ:ZC型 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
排気量:1590cc
最高出力:105ps(77kW)/6300rpm
最大トルク:13.8kg・m(135.3N・m)/4500rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:15.2km/リットル
車両重量:1020kg
価格:1,297,000円
自動車税:年間39,500円 ※

※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。

参考:

インテグラ ZX(1993年5月) のカタログ情報(2001620)|中古車の情報なら【グーネット】

■3代目 ホンダ インテグラDB6、DB8、DC2系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「ZX」「ZXi」「Si VTEC」「ESi」。

・主なオプション
運転席&助手席SRSエアバッグシステム、ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、TCS(トラクションコントロールシステム)、ビスカス・カップリング式LSD(リミテッドスリップデフ)、オートエアコンディショナー、CDプレーヤー、電動アウタースライド・サンルーフ、オートアンテナ、15インチタイヤ&アルミホイール、ボディ同色フロントアンダースポイラー、ボディ同色サイドスポイラー、リヤ/トランクスポイラー(ハイマウント・ストップランプ内蔵)など。

・カラーバリエーション
スターライトブラック・パール、グラナダブラック・パール、タフタホワイト、フロストホワイト、クローバーグリーン・パール、サイプレスグリーン・パール、エターナルブルー・パール、アドリアティックブルー・パール、ダークカラント・パール、ライトニングシルバー・メタリック、ボーグシルバー・メタリック、バーニングレッド・パールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

ホンダ インテグラDB6系の中古車一覧

ホンダ インテグラDB8系の中古車一覧

ホンダ インテグラ DC2系の中古車一覧

4代目 ホンダ インテグラ DC5系(2001年~2006年)

4代目 ホンダ インテグラ DC5系(2001年~2006年)

グーネット編集チーム

4代目インテグラ DC5系は、スタイリングの美しさやクルマを繰る楽しさを追求した、新世代スポーティクーペとして、2001年7月に誕生しました。

流麗でスタイリッシュなスタイリングから長きにわたり高い人気を博したスペシャリティクーペ「プレリュード」の販売終了を受け、インテグラとしては初となる幅広の3ナンバーサイズのボディをまとっています。

安定感のあるワイド&ローを強調し、ドライバーを高揚させるエキサイティングな4シーター3ドアクーペ専用モデルとして開発されました。

車に求められる「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能を高めながら、新世代のエキサイティングクーペに相応しい、卓越したダイナミックな走行性能「エキサイティング・パフォーマンス」や洗練された硬質なボディデザイン「シャープ&ソリッド・スタイリング」に加え、先進の安全性能と環境性能「セイフティ&エコロジー」の3つのテーマを追求したパッケージングが特徴です。

金属の塊から削り出したようなシャープなエッジを持った、ボリューム感あふれるダイナミックなエクステリアデザインを採用し、4連複眼ヘッドランプを備えた力強いフロントマスク、大きく張り出したワイドトレッドを強調する前後フェンダーの意匠、重心の低さを演出するスポーティなキャラクターライン、円筒形の個性的なテールランプを備える躍動感のあるリヤビューなど、力強いエアロダイナミクスデザインが個性的で存在感のある大胆なアピアランスを表現しています。

歴代モデルと同様にドライバーを優先した機能的なコックピットデザインを採り入れ、ドライバーと車が一体となった爽快なドライブフィールを提供しています。

ボディサイズの拡大にともない、室内空間は全方向にわたりに大きな余裕がうまれ、大人4人が快適に移動できる優れた居住性を実現しています。

搭載するパワーユニットは220psを発揮するタイプRに搭載される、ドラマチックな走行性能を誇るi-VTEC 2.0L直列4気筒DOHCエンジンと低回転域で1バルブを休止する機構を備えた扱いやすい経済性に優れるi-VTEC 2.0L直列4気筒DOHCエンジンのキャラクターの異なる2タイプのエンジンが設定されています。

トランスミッションはタイプRにはクイックレスポンスを実現する超軽量フライホイールを備えたクロスレシオ専用6速MT、それ以外のモデルはSマチック付5速ATもしくは5速MTが組み合わされます。

また、駆動方式は先代モデルで用意されていたフルタイム4WDモデルは廃止され、2WD/FFモデルのみの設定となります。

4代目インテグラは2006年9月に終了し、それ以降、5代目モデルについてはリリースされていません(2018年3月時点)。

参考:

インテグラ(ホンダ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】

ホンダ インテグラ(INTEGRA)iS(2001年7月モデル)

ボディタイプ:クーペ・スポーツ・スペシャリティ
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4385×1725×1400mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1770×1430×1135mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/65R15 91H(後)195/65R15 91H
エンジンタイプ:K20A型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1998cc
最高出力:160ps(118kW)/6500rpm
最大トルク:19.5kg・m(191N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:14.8km/リットル
車両重量:1170kg
価格:1,740,000円
自動車税:年間39,500円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

参考:

インテグラ iS(2001年7月) のカタログ情報(2003369)|中古車の情報なら【グーネット】

■4代目 ホンダ インテグラ DC5系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「iS」「タイプR」。

・主なオプション
運転席用&助手席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)、本革シート、音声認識Honda・HDDナビゲーションシステム(インターナビ・プレミアムクラブ対応、6.5インチモニター、DVD/MD/CDプレーヤー&AM/FM/TVチューナー付)、電動アウタースライド式スモークドガラス・サンルーフ、プライバシーガラス(リヤクォーター・テールゲート)、15インチアルミホイールなど。

・カラーバリエーション
ナイトホークブラック・パール、チャンピオンシップホワイト、デザートシルバーメタリック、サテンシルバーメタリック、ミラノレッド、エターナルブルー・パール、ビビッドブルーパール、プレミアムホワイトパールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

ホンダ インテグラ DC5系の中古車一覧

ホンダインテグラは、リトラクタブルヘッドライトを備える5ナンバーサイズの流麗でスタイリッシュなボディに、パワフルなエンジンを搭載する3ドアハッチバッククーペとして1986年2月に誕生しました。

その後も4ドアハードトップや機能的で使い勝手の良い5ドアハッチバッククーペをはじめ、個性豊かなモデルをバリエーションに加えるなど、幅広い層の方々から親しまれる人気車種へと成長しました。

2代目モデルへフルモデルチェンジされた以降も、ホンダの技術力を世界へアピールしたVTEC(Variable Valve Timing and Lift Electronic Control System:可変バルブタイミング・リフト機構)を採用したNAエンジンの投入、本格的な高性能ピュアスポーツモデル「タイプR」の投入など、話題に欠かないホンダの基幹モデルとして高い支持を集めました。

2006年9月には販売を終了しましたが、洗練された大人のスペシャリティクーペとして復活が望まれるモデルです。

参考:

ホンダ インテグラ タイプRの中古車一覧

ホンダ インテグラの中古車一覧

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