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更新日:2018.11.11 / 掲載日:2018.06.28
VOLVO XC60[D4]公道試乗レポ
昨秋のフルモデルチェンジ以来、多くの賞を獲得するなど評価の高いXC60。先行して国内入荷しているT5(2Lターボ)に続いて、D4(ディーゼルターボ)がいよいよ上陸。ボルボの最新ディーゼル車の走りを早速チェックした。
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
VOLVO XC60[D4]
●発売日:’17年10月16日(納車は’18年春) ●価格帯:599万~679万円 ●輸入元:ボルボ・カー・ジャパン ●問い合わせ先:0120-922-662
主要諸元(試乗車:D4 AWD インスクリプション)
●全長×全幅×全高(mm):4690×1900×1660●ホイールベース(mm):2865●車両重量(kg):1880●駆動方式:4WD●パワートレーン:1968cc直4DOHC直噴ディーゼルターボ(190PS/40.8kg・m)●トランスミッション:8速AT●JC08モード燃費(km/L):16.1●燃料タンク(L):60(軽油)●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:235/55R19●価格:679万円※オプションを含まず
最新ディーゼルはゆとりと洗練度が向上。ロングツーリング&レジャーも楽しめる
穏やかなトルク特性で滑らかに走らせられる
ボルボの看板のひとつとして根付いた印象があるディーゼル車。同社のクロスオーバーSUVの中核をなすXC60にも設定はあったが、国内入荷はこのタイミングとなった。搭載パワートレーンは従来と同型式だが、排ガス処理にボルボ初となる尿素SCRを用いた最新仕様である。
尿素SCRの効果とは思わないが、パワーフィールに従来との違いがあった。低中速域での踏み増し時のトルクの立ち上がりが穏やか。滑らかな加減速は乗り味を向上させるだけでなく、速度コントロールもさらに容易になった。登坂や高速域の力強さは最新ディーゼルらしく、ゆとりと洗練感の向上はXC60のプレミアム感にもよく似合っている。ただ、改善されてはいるが、アイドリングの車外騒音が目立つのが泣き所だ。
ゆったりしたフットワークは乗り心地に寛ぎをもたらし、緊張を強いない懐深いハンドリングを示す。あれこれ考えずに自然体で操れるのが心地よい。
ボルボ車の魅力のひとつ、安全&運転支援機能もクラストップレベル。運転支援を駆使しても違和感はなく、ケレン味なくロングドライブ&レジャーを楽しむモデルらしく全体がまとまっていた。
新世代XCシリーズの中核を担うプレミアムコンパクトSUV
新世代プラットフォームのSPA(Scalable Product Architecture)を採用。“トールハンマー”形状のヘッドランプやボディサイドに刻まれた2本のキャラクターラインが外観の特徴だ。今回試乗した最上級仕様のインスクリプションのほか、スタンダードなモメンタムとスポーティなR-デザインの3タイプがラインナップ。
北欧デザインでまとめられた内装はシンプルかつモダン。インスクリプションはヘッドアップディスプレイを装備し、ドリフトウッド(流木調/トネリコ材)パネルが選べる。
インスクリプションは前席ベンチレーション&マッサージ機能や後席シートヒーター付きのナッパレザーシートを標準装備する。
荷室容量は505~1432Lで、後席は電動可倒式だ。
XC60エンジンラインナップ(一部未発売)
D4 【2Lディーゼルターボ・190PS】
ボルボの次世代パワートレーン戦略「DRIVE-E」に基づく最新の直噴ディーゼルターボ「D4」を搭載。NOx低減に尿素SCR(選択触媒還元)を用いる。ディーゼルならではの豊かなトルクは、ターボ&スーパーチャージャーのガソリンエンジン「T6」と同値だ。
T5 【2Lターボ・254PS】
T6 【T5+スーパーチャージャー・320PS】
T8ツインエンジン 【T6+前後モーター・318PS+135PS】
提供元:月刊自家用車