車のエンタメ
更新日:2018.04.04 / 掲載日:2018.04.04
世界を変えたクルマ 1925年式のT型フォードでドライブした!
本日ご覧いただくのは、近代自動車の原点ともいえる伝説の1台「T型フォード(フォード モデルT)」に、長い時を越えて乗ってみるという映像です。
1908年に登場したT型フォードは、1927年までの間に、じつに1500万7033台が生産されました。シンプルな基本構造によって大量生産を可能にし、数多くのアメリカ人の生活を一変させてしまったT型フォード。そんな記念碑的なモデルを実際に運転してみた映像をご覧いただきます。
「Sunday Drive」という文字。これはのんびりとしたドライブと同時に、日頃運転し慣れていないドライバーのことを想像させます。100年近く昔のクルマですから、たしかに誰にとっても乗り慣れないのものなのかもしれません。
最初はゆっくりと、しかし徐々に速度を上げて元気に走ります。T型フォードは前進2速、後退1速の半自動トランスミッションを搭載しています。操作も簡単で、クルマの運転に慣れていないひとがほとんどの当時で、だれでもすぐに運転することができたといわれています。
乗り心地もなかなか快適そうです。そして注目なのは11.3kgmという、当時としてはかなりのトルクを1000回転という低回転で発生したしている点です。最高出力は20馬力ほどですが、こちらも1500回転ほどで発生させています。そのため、想像以上の静粛性を見せています。
T型フォードは、通信手段や部品の輸送ルートもまだ確立されていなかった当時、素人でも簡単に修理が出来るように非常にシンプルな構造で設計されています。それは生産面においても大きなメリットを生み、大量生産を可能にして安価での販売を実現しました。その生産方式は、クルマの製造はもとより世界中の産業に大きな衝撃を与えたのでした。