第3回目 マイベストにたどり着くために、いま知りたいこと MINIまるごと。

　アクセル操作に機敏に反応し、爽快な走りをもたらしてくれているのが、心臓部であるエンジンだ。現行MINIは、すべてのモデルにターボエンジンを搭載。もっとも排気量が少ないワンであっても、100馬力を超えるパフォーマンスを実現しているが、これもターボのおかげ。

　このようにターボは、排気ガスの勢いでタービンを回転させ、吸気効率を飛躍的に高める技術だが、一方でメンテナンスに注意が必要。高熱と超高回転に晒されるタービンをエンジンと同じオイルで冷却、潤滑させているため、エンジンオイルの劣化に対してシビアであるからだ。

　劣化したオイルを使い続けるとタービンシールの破損やタービンの焼きつきという重大トラブルにつながる。MINIには、オイル交換を含めた整備インターバルを画面に表示する機能が備わるが、中古で手に入れた場合など、整備履歴に不安がある場合には、一度リフレッシュを兼ねて交換することをオススメする。

ピストンが超高速で上下する際に、シリンダーブロックとの間で摩擦が生じる。オイルはその抵抗を減らし、なおかつ関連部品の温度を適正に保つ役割を果たしている。まさにクルマにとって血液のような存在だ。

　多数の純正オプションやアクセサリーで自分らしい1台を作れるのもMINIの大きな魅力。日本でも、「MINI YOURSパッケージ」として、大人のための上質なカスタマイズプランをパッケージオプションとして提案している。

　そしてこの度、MINIの故郷でもある英国で3月からスタートする「MINI YOURS CUSTOMIZED」は、そこからさらに一歩進んだ先進的でMINIらしい提案ということで、注目を集めている。

　そのサービスとは、自分でデザインしたパーツが純正部品として実現するというもの。まさに世界でひとつ、自分だけのMINIが完成する。

　方法は簡単。専用サイトにアクセスして、アイテムをチョイス。専用アプリを使ってデザインを行い、オーダーするだけ。デザインは3Dプリンターやレーザー加工機に入力され、出力または加工されるという。

　カスタマイズパーツとして人気のサイドスカットルも、3Dプリンターの特性を生かした立体感のある仕上がりがユニークで、目を引くこと間違いなし。

　このサービスが今後日本で展開されるかどうかは不明だが、実現すれば大きな話題となるだろう。

こちらはドアを開いたときに足元を照らすウェルカムランプ。デザインをフィルムに感光させ、ランプに組み込む仕組みだ。