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更新日:2018.11.07 / 掲載日:2018.03.02
これが三菱の4WD技術! 新型エクリプスクロスは走りも凄いコンパクトSUV
文と写真●ユニット・コンパス
ちょうど1年前にあたる2017年3月のジュネーブモーターショーで公開されたコンパクトSUV「エクリプスクロス」は、三菱自動車にとってekスペース以来4年ぶりのニューモデル。世界的に好調なSUVマーケットのなかでも、今後さらなる成長が見込めるコンパクトSUVセグメントに、クーペ的な躍動感のあるスタイリングと三菱が得意とする高い4WD技術をもって挑戦する。価格は253万2600円から309万5280円。
三菱自動車 益子修CEO
発表会が行われたのは、三菱自動車本社ショールーム。登壇した三菱自動車の益子修CEOは「エクリプスクロスの立ち上げは、当社の国内事業のなかでももっとも重要なプロジェクトであり、中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」を達成するためにも、強い信念をもって取り組んでいきたいと考えている」とスピーチ。また、月間販売目標1000台に対してすでに5000台の受注を集めていることも明らかにした。
クーペのようなスタイリッシュなデザイン
エクリプスクロスの特徴は、高いヒップポイントやルーミーな室内空間といったSUVに求められる機能性を妥協せずに、スタイリッシュなクーペスタイルを実現していること。彫刻的なボディサイドのキャラクターライン、前傾したリヤウインドウ、オーバーハングを切り詰めたリヤエンドが印象的だ。薄くてシャープなLEDヘッドライトとLEDデイライトを配置したフロントデザインは、人とクルマを守る「ダイナミックシールド」という同社のコンセプトをさらに進化させたものだという。ボディカラーについても、レッドダイヤモンドやブロンズメタリックを新たに開発、全8色を設定している。
インテリアは、車両感覚がつかみやすい水平基調としながらも、立体的なシルバー加飾を組み合わせることでスポーティさと上質感を訴求。スマートフォン連携ディスプレイオーディオ「SDA」、タッチパッドコントローラー、ヘッドアップディスプレイなど、先進的なアイテムを積極的に採用している。
ランエボの技術が行かされた高性能な4WDシステム
メカニズムも意欲的な内容となっている。エンジンは新開発の1.5L直列4気筒直噴ガソリンターボで、トランスミッションは8速スポーツモード付きINVECS-III CVTを採用。4WDモデルに搭載される電子制御4WDシステムは、アクセル開度や車速、走行条件などから常に後輪へ伝達するトルクをコントロール。そこへさらにAYC(Active Yaw Control)ブレーキ制御を追加した車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を組み合わせることで、ドライバーの意図を汲み取る車両の動きを実現している。「S-AWC」は、ランサーエボリューションシリーズで培われた同社における看板技術のひとつだ。また、センターコンソールに配置されたセレクターでドライブモードは「AUTO」、「SNOW」、「GRAVEL」の3つから選択可能。
ダイナミックなスタイリングと三菱のヘリテイジである4WD技術を組み合わせることで、SUVに期待される多様な走行性能を備えるエクリプスクロス。まずはガソリン仕様のみでのスタートとなったが、益子CEOは記者会見での質疑応答にて、パワートレーンの電動化についても積極的に取り組む姿勢を明らかにした。三菱自動車にとって最後の独自企画モデルという意味でも記念碑的なモデルであるエクリプスクロス。三菱ファンならずとも気になる存在だ。
三菱 エクリプスクロス G(4WD・CVT)
全長×全幅×全高 4405×1805×1685mm
ホイールベース 2670mm
トレッド前/後 1545/1545mm
車両重量 1550kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1498cc
最高出力 150ps/5500rpm
最大トルク 24.5kgm/2000-3500rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/55R18
販売価格 253万2600円~309万5280円(全グレード)