新型車比較・ライバル車対決
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2018.02.27
注目SUVライバル対決 バトル5
注目ポイントはココ!
1:ラフロード適応力
2:ユーティリティの違い
同門コンパクト
価格は高いが、汎用性からするとクロスビーか
外観の印象ではクロスビーとハスラーがアウトドア志向、イグニスがザ・クロスオーバーの印象を受けるが、最低地上高は同等で轍等の跨ぎ性は大差ない。ただし、踏破アングルは軽サイズの有利さでハスラーが本格オフローダー並みである。4WDシステムはいずれも後輪へのトルクを前輪との回転差で受動的に制御するビスカス方式。オフロード走行向けの4WDとは言い難いが、ブレーキを用いてLSD効果を発揮するグリップコントロールが採用されている。
パワートレーンはクロスビーが1・0Lターボ/6速AT、イグニスが1・2L/CVT、ハスラーがNAとターボでCVTの設定。動力性能の余裕はクロスビーが最も優れるが、トルコン型多段ATもあって走りの車格感でも勝る。なおクロスビーとイグニスはマイルドハイブリッド、ハスラーはSエネチャージだが、電動アシスト範囲が異なるもののISGを中心とするシステム構成は共通だ。
安全&運転支援は設定機能ではクロスビーが誤発進抑制とブレーキサポートが後退時にも対応する以外は大きな違いはない。いずれもACCの設定はなく、車線維持支援は逸脱警報となり、長距離ドライブの機会も少なくないユーザーには気になる部分である。
キャビンユーティリティは選び分けの要点のひとつである。大まかには外観の印象どおり。イグニスも後席にスライド機能を備えているが、スペースは2BOX車の標準レベルである。クロスビーとハスラーはボックスキャビンと高い全高を活かして居住性と積載の多用途性を向上。車体サイズが大きい分だけクロスビーが勝る。
走行性能やキャビン実用性を重視して汎用性を考えるならクロスビーがベストだ。ただし、価格も最も高く、レジャーや高速走行の頻度が低ければイグニスやハスラーのほうがコスパ勝ちにもなる。
写真はクロスビー。
写真はクロスビー。
写真はイグニス。
写真はイグニス。
写真はハスラー。
写真はハスラー。
コンセプト通りスタイリッシュなデザインのイグニス。クロスビーとハスラーはタフネスと親しみやすさを両立させたデザインだ。
◆実力採点◆
クロスビー基準ではイグニスはキャビン周りの差に、ハスラーとはパワートレーンとサイズの差に関わる項目が見所。4WD機構が悪路向けではないが、コンパクトサイズと地上高設定が踏破性の加点ポイントである。
※採点はSUVカテゴリーでの評価採点。10点満点。
おすすめグレード
クロスビー
ハイブリッドMZ(4WD)おすすめグレード
イグニス
Fリミテッド(4WD)〔特別仕様車〕おすすめグレード
ハスラー
Jスタイル3ターボ(4WD)〔特別仕様車〕
提供元:月刊自家用車