新車情報[2017.12.26 UP]

X-8の評判をまとめると、どうやら走りも相当イケるクルマであるようだ。なかにはマツダ車トップレベルというも声も混ざるほど。そうなるとその評判は本当なのか? 早速ロングドライブで試してみた!

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佐原エリアから最終目的の九十九里浜までは一般道が多かったため、到着したのは日暮れ直前。海岸を求めてやや緩めのラフロードも走ったが、不自由さは皆無。こういう時はSUVは本当に便利だ。

●文/山本シンヤ

余力感溢れる走りはアテンザ以上かもしれない
 クルマの真の実力を確認するにはロングドライブに出かけるのがいい。そこで今回は、マツダのクロスオーバーSUV+3列シートの新提案モデル「CX-8」で、師走に忙しい都内を抜けてひと時のショートトリップに出かけてみた。
 12月某日、都内の待ち合わせ場所に向かうとマシングレーのCX-8が待っていた。最近は都心でもクロスオーバーSUVを見かける事が多いが、CX-8はビル群の中にいても違和感がない。CX-5のロング版と思っている人もいるようだが、イメージプロポーションのバランスは一から見直され、伸びやかさと大人の落ち着きがプラスされているのだ。各部に施されたシルバーやメッキの加飾もいやらしくなく「CX-8が本命だったのでは?」と思うくらいである。
 首都高を抜けて東関道へ乗ったところでMRCC(マツダレーダークルーズコントロール)を使用したが、新型CX-5以降のモデルは制御が自然で安心して任せることができるのが嬉しい。高速ではビシーッとした落ち着きのある直進性の高さに加え、しなやかな足の動きとストローク感、目線のブレなさは、もはやアテンザを超えるレベル。ただ、欲を言えばもう少しショックの吸収性が柔らかに収まると、より嬉しい。
 約1時間半で到着したのは、千葉県香取市にある佐原だ。現在でも川沿いを中心に江戸情緒あふれる古い町並みが残っている観光スポットだ。「日本家屋と写真を撮りたい」と言うカメラマンのリクエストに応えるために街中を走る。長さはあるが全幅は1840mmなので何とか取り回せる。更に360度モニターが非常に役に立つ。観光客はまばらだったが、驚いたのは静粛性の高さで、室内が静かなのはもちろんだが車外騒音も低い。実は歩行者に近づいた際にエンジン音には気が付かなかったほどであった。

快適すぎるセカンドシート。スムーズな挙動にも脱帽
 撮影を終え次の目的地へ向かう。東関道で成田まで戻り、一般道で南へ向かう。ここでは2.2LターボのスカイアクティブDの実力を確認。急速多段燃焼と可変ジオメトリーターボなどの採用も相まって、アクセルを踏んだ瞬間から期待以上の分厚いトルクを感じる。そこからレッドゾーンまでシームレスに加速してくれる。出力は190PS/45.9kg・mまで高まったが、車両重量は1.8~1.9トン。それだけに動力性能はCX-5に対してプラスマイナスゼロかなと思っていたが、むしろCX-5よりも力強さを感じたほどだ。
 フットワークはより進化したスカイアクティブシャシーやGベクタリングコントロールにより、大柄なボディを感じさせない自然なハンドリングと、落ち着きある乗り味が上手にバランスされており、パワートレーンも含めマツダの目指す「スムーズで滑らかな走り」は、より明確になったと思う。
 2時間弱で到着したのは、千葉県の九十九里浜。「SUVだから砂浜での写真が欲しい」と言うリクエストに応えたわけだが、砂浜まで乗り入れ可能な場所は少なく、色々探し回っていると、日が落ち始めてしまったが、そのおかげで美しいカットも取れて満足。
 ここからは編集担当にステアリングを預けて、CX-8の特等席である2列目に乗ってみる。今回はプロアクティブのベンチシート仕様だったが、120mmのロングスライドを使えば足元も広々しているので、ビジネスシーンでも使えそう。「快適な上に静かだなぁ…」となどと考えていたら、いつの間にかスーッと夢の中へ……。気が付いた頃には都心へ戻っていた(笑)。
 総走行距離は約300km、高速6割、一般道4割で特に燃費を意識せずの走行だったが、燃費は17.5km/Lを記録した。
 CX-8は日本向けマツダのフラッグシップクロスオーバーSUVだが、ある意味「新時代の高級車」と言ってもいいのかもしれない。強烈なインパクトはないが、乗れば乗るほど良さが滲み出てくる後味がいいクルマであった。

風情ある佐原の町並みエリアは道も狭く、CX-8には窮屈かな?とも思ったが、その心配は杞憂。ややボディを持て余す状況にも遭遇したが、全周囲モニターのおかげでスムーズに戻ることができた。

スタートしてからしばらくは都内の一般道路を走るルートをチョイス。師走ゆえにストップ&ゴーも頻繁になったが、前走車に遅れることは皆無。低速域での立ち上がりの良さを確認できた。

目的地のひとつとした千葉・佐原エリアに到着。多くの観光客で賑わう道の駅の駐車場は比較的狭かったが、全周囲モニターのおかげで駐車もスムーズ。利便装備はやはり有難い。

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