新車値引き情報
更新日:2021.02.09 / 掲載日:2017.12.26

【新車値引き購入事例】店舗を回りフリード+を15万以上値引き??

FROM 大阪府
決意表明
まいどおおきに! 3 年前にX氏として登場し、“浪速のネビキング”という有難い称号をいただきました。今回のターゲットは車中泊ができるコンパクトカー。走りたい時に走り、疲れたらSAやPAで寝る……なんか世捨人みたいでかっこええやん。これぞ、男のロマン! わいの“値引き珍道中”を楽しんで読んでや。

【プロローグ】 この頃、旅の途中で立ち寄るサービスエリアや道の駅には車中泊のクルマが目立つようになってきた。ここ数年“ブーム”としてマスコミでも取り上げているし、その楽しさやノウハウを伝える専門書のような本まで出てる始末や。
 たしかに、車中泊が快適にできるなら、旅の行動範囲が広がるし、経費も浮くはずや。
 そない思っていた最中、全国津々浦々を走ってきた愛車・キューブが12万kmを突破。「もう許してやったらどうや」の状態になり、そろそろ引退の声が聞こえてきましたんや。 となったら「X氏に参戦」や! 再び応募したら、見事に当選したので、買い替えを決意! 候補は5ナンバーで車中泊ができるという条件やさかい、別記の5車や。本命はフリードシリーズのフリードプラスで、ホンダは「真剣に車中泊できるクルマを作った」と思とりま。対抗は「走って良し、取り回して良し、泊まっても良し」の優等生的なルーミー/タンクや。
 今回はトヨタ4店、ホンダ7店、スズキ1店の合計12店が対象や。
 可能性のない店はバチバチ切り捨てて、脈あるセールスはんのみが相手や。
 今回も必殺マシンガントーク炸裂やで! ほな、いこか。

“浪速のネビキング”参上! “燃えないホンダ”に大苦戦!! ギャグ満載、抱腹絶倒の大逆転!!!

【9月24日(日)】 ルーミーを取り扱うトヨタA店へ。相手は背が高くてキラキラしたイケメン。以前にカタログを貰いに来た時は女の子とチャラチャラと話をしていたのを覚えている(笑)。
 そのチャラ男クンが提示してきたルーミーの条件は車両本体から17万6221円引き、付属品(10万5840円)から2万3760円で、値引き合計は約20万円。
 おおっ、最初から頑張ってくれた。ただし、カローラフィールダーは「10月にマイナーチェンジするので、旧型はすでにオーダーストップとなっています。新型はあまり値引きできないんです」とのことで、車両本体と付属品(11万8800円)から14万6801円引きとのこと。
 ちなみに、8年落ちで走行距離12万5000kmのオンボロ・キューブの下取り額は、セ「ふつうは値が付きません。でも、たいへん丁寧に乗られているので10万円は付けられます」
 さすが口が上手い。ついついチャラ男ワールドに引き込まれてしまった(笑)。
 ともあれ、ルーミーの評価は値引き/下取りともにAランクや。
 続いてトヨタB店。タンクはマスクがおとなしいからイマイチ好きになれへんけど、まぁ、大幅な値引きを期待しましょう。
 ところが、担当のセールスはん、なかなか条件を出してこん。しびれを切らして、こちらから、X「値引きはなんぼなん?」セ「タンクは5万円引きです」X「はぁ?
 そんな値引きでは次はきいへんで」セ「少々、お待ちください!」
 あわてて奥に引っ込み、店長はんと一緒に出てきた。店長「値引きは車両本体と付属品から合計19万円引きにします。キューブの下取りは4万円です」
 店長はんが出てきたわりには下取りが低い。評価はB。
 スズキ店へ。相手は顔見知りのおっちゃん。日頃からマメに連絡をくれて、とても熱心な人や。
 開口一番「Xさん、私、来春に定年なんですよ。思えば、色々なことがありました」。
 これまでの苦労話をシミジミ語りだした。わいも、つい感傷的になって「この人から買おてやりたい」という気持ちになる。あかんあかん!
 わいも年を取ったんやろか?
 ソリオの値引きは車両本体から6万4800円、付属品(6万2122円)から5万4000円の合計11万8800円引き。下取りは4万円。X「ルーミーやタンクに比べると、全然あかんで。卒業前にでっかい花火を上げなはれ」
 気合いを入れると、ニヤリと笑った。まだ余裕があるんや。やっぱり老獪やわ。情に流されるとこやった。あぶないあぶない。評価はCランク。

【9月28日(木)】 ホンダC店へ。中年のおじさんと商談。
 フリードプラスの値引きは車両本体と付属品から合計8万円でストップ。話になりません。
 この店で初めて新型シャトルを展示しているのを発見。9月にマイチェンしたばかりなのにどこのホンダも展示してへん。N – BOXは何台も展示しているのにシャトルは販売意欲がないんかな?
 ともあれ、試しに後席を倒してみた。確かにフラットなスペースが出現するから車中泊は可能。しかし、タイヤハウスが邪魔をして2人が横になるのはきついかも。今回は快適な車中泊を重視してるからやっぱりホンダはフリードプラスや。シャトルは落選。
 次はホンダD店。ガタイのいいセールスはんが登場。いかにもやってくれそうだが、値引きの話になると声が小さくなる。セ「フリードはあまり値引きできないんです。ガソリン車なら多_少は頑張れるんですがハイブリッドは5万円引きしかできません」
 即座に退散。
 それにしてもホンダはどこも渋い。トヨタみたいに一発でええ条件がなかなか引き出されへん。
 そういえば、これまで大幅値引きを取ったのはトヨタと日産だけやった。ホンダ攻略がこんなに難しいとは……。”浪速のネビキング”もすっかり弱気になって、思わず松本はんに電話をかけた。松本「大丈夫です。まだ経営の異なるホンダが3店も残っているんでしょ?
 必ずどこか食いついてきますよ。ベテランのXさんなら”ここだ!”っていう店が感覚的にわかると思います」
 さすが、値引きの神様、落ち着いてますやん。このアドバイスで、わいも気が楽になった。

【9月30日(土)】
 ここで戦法を変更する。ホンダにルーミーの見積もりを見せて「トヨタ以上の値引きが出ないとホンダを買うのは無理や」と迫ることにした。
 これまでのホンダのなかでは一番規模の小さいホンダE店へ。
 顔見知りのセールスはんはとてもさわやかな青年で、売り込みも熱心。「フリードプラスを試乗してみたい」と言ったら、自分のクルマを運転させてくれたし、まめに訪問や連絡をしてくる。ホンダには”去る者は追わず”的なドライな売り方をしてくるセールスマンが多いという印象があるが、この人は違うようや。
 ルーミーの見積もりを見せて、X「ご覧の通り、トヨタは値引き20万円、下取り10万円を出しています。ここまで出してくれないとフリードを買うのは無理や」セ「うーん……厳しいですね」
 と言いながらも、車両本体と付属品(約15万9000円)から合計20万円引き、下取り10万円を提示してきた。
 おおーついにホンダがやってくれた。松本はん、おおきに!
 おっしゃる通り”ここだ!”って店が登場しました。
 すっかり気分を良くして、ホンダF店へ。大阪で一番規模が大きいホンダのグループの店だ。
 応対してくれたセールスはんはハイトーンボイスで、松竹芸能所属の漫才コンビ・アメリカザリガニの柳原に声がそっくりや。
 ここでもルーミーの見積もりを見せて「これ以上を!」と迫ったが、車両本体と付属品から14万円引きで、下取りは5万円。セ「Xさん、フリードは15万円くらいで、みなさん、購入していますよ。トヨタさんと同じ数字はとても無理です。ルーミーはガソリン車で排気量は1000ccですよね。フリードとは車格が違うので、値引きで比べられても……」”アメザリ”はあっさり白旗。

凄い! チャラ男が男気をみせた! 窮地のホンダが「限界からのぉー」

【10月1日(日)】 最後に残ったホンダG店へ。例のごとく”ルーミー見積もり”戦法を採る。セ「えっ、20万円引き、下取り10万円ですか……とても無理です」
 いきなり戦意喪失。もちろん評価はZで、即、落選や。
 ソリオにも未練が残る。定年前のおっちゃんと再び商談。前回のソリオの条件は車両本体から6万4800円引き、付属品から5万4000円引きの合計11万8800円引き、下取りは4万円。ここでも”ルーミー見積もり”戦法で迫った。果たして、卒業前のでっかい花火は上がるのか?
 しかし、値引き17万円、下取り4万4600円でストップ。残念ながらソリオはここで脱落。
 続いてトヨタC店へ。相手は付き合いのあったセールスマンのお弟子はん。トヨタA店のルーミー20万円引き/下取り10万円を伝えて、上乗せを迫るも、セ「かないませんね。実は、私どものグループは来春、A店のグループと合併するんで、うちは(この商談から)降ります」
 過去2台購入した店なのに……なんてこった、パンナコッタ!(全国の皆さんにわかるかな?
 吉本新喜劇の定番ギャグです)。
 前回の商談で、上乗せが期待できそうだったホンダB店へ。セ「Xさん、お待ちしていました!
 奥様にご納得いただけるように頑張りますよ!」
 いい感触だったが、”ルーミー見積もり戦法”を仕掛けると、とたんにトーンダウンや。セ「トヨタさんには値引きではとてもかないません」
 条件提示もなく、そのまま終了。
 ほかのホンダにも同様に仕掛けて上乗せを迫ったが、どこも白旗をあげてしまった。
 ここで問題発覚。最後はホンダ同士の競合で決着をつける予定だったが、ホンダE店に対抗する店がないことに気がついた。
 すかさず松本はんに、今回2度目のお助けコール。松本「E店には『他のホンダとも商談しています。どこもそれなりに頑張ってくれていますが、値引きの大小だけで決めるつもりはありません。正直なところ、フリードならあなたから買いたいと思っています。最後にもうひと頑張りしてくれたら他店は断ります』などと迫るといいでしょう」
 よっしゃ、それでいきます。
 いよいよ最終ラウンド。タンクを扱うトヨタB店へ。ルーミーの見積もりを見せて競合をあおりながら、最終条件の提示を求めた。セ「これからほかの店もまわるんですよね?
 ほかに後出しされると、うちは不利ですね」X「2回目の商談は大幅な値引きを出してくれた店を後回ししてるんや。最初から頑張ってくれた人には敬意を表して後出しジャンケンをさせたらんとなぁ。でも、ほかが”参った!”と言うような数字を出したらタンクに決まるで。今までこの店では買おたことないさかい、今回は気張りや」
 しかし、セールスはんは「うーん……」と唸ってしまった。どうやら戦意喪失したようで、提示してきた値引きは前回と同じ19万円。下取りが4万円から6万円にアップしただけや。X「ここまででんな」セ「お役に立てずにすみません」
 タンク、脱落。
 続いて、例のチャラ男クンがいるトヨタA店へ。セ「Xさん、お待ちしてました!
 びっくりするような値引きを用意しました」X「おー、それを待ってたんや!」
 ルーミーの値引きは車両本体と付属品(約30万円)から28万9000円引き、下取りは10万円。これで支払い総額は204万円。セ「たぶんルーミーでここまで出した例はありません」X「凄いなぁ。男前はやることも男前やわ。でも、ホンダの最終回答も聞きたいから、もうちょっと待っててや」セ「わかりました。ただし、この条件は本日の午後3時まで有効とさせてください」X「よっしゃ、決めるんやったら、3時までに連絡するで」
 それにしても、ほんま凄い条件や。ルーミーに決まりかな?
 フリードの逆襲を期待して、ホンダE店へ。例のさわやか青年が出迎えてくれた。X「ルーミーが凄い条件出してき(1万3000円)を無料サービス4026たで。値引きは28万9000円、下取りは10万円で、支払い総額は204万円まで下がったんや」セ「えっ、それは凄いですね」X「でもな、わいはホンダに乗ったことがないんや。あんたは今時にしては珍しく、家に来てくれたり、連絡もようしてくれよる。そんなあんたから買いたいんや」セ「ありがとうございます!
 私は上司の教えを守っているだけなんですけど……うーん……しかし、頑張ろうと思っても、前回出した条件(値引き20万円/下取り10万円)はぎりぎりの限界で、もうどうしようもないんです」X「そしたら、ボディコーティング(7万8840円)とサイドバイザー(2万5920円)、延長保証(1万3000円)を無料サービスにしてくれへんか?」セ「うーん……全部で12万円近いですね……私のできる範疇ではないので店長に相談します」
 いったん奥に引っ込み、しばらくして戻ってきた。セ「Xさん、すいません。すべて無料サービスにするのは無理です。ご希望の付属品2点と延長保証を付けて、支払い総額を275万円にします。値引きは25万円を超えていますよ」X「そしたら、レーダー探知機とドライブレコーダーを量販店で買ってくるから取り付けをサービスでやってくれまへんか?
 それからガソリン満タン!」セ「わかりました。ガソリン満タンは6000円を計上しますが、値引きに上乗せして支払い総額はそのままにします」X「ありがとう。これで初めてホンダ車に乗れるわ。これからもよろしゅう頼むわ」セ「わかりました。Xさんは、お顔が広そうなんで、お知り合いがクルマをお求めの節は、ぜひとも私どもの店に!」(笑)X「泥船に乗ったつもりで、待っててや」(笑)
 これにて終了。なお、注文書には車両本体と付属品40万6780円から合計26万3900円引きと記載されていた。

提供元:月刊自家用車


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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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