中古車ランキング
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2018.01.17

ランキング、まるごと。中古車・オブ・ザ・イヤー2017

ランキング、まるごと。中古車・オブ・ザ・イヤー2017

今回の特集は2017年の総決算!昨年1年間の中古車市場を振り返り、モータージャーナリストがテーマごとにランキング形式で選りすぐりの中古車を選定した。プロの目による評価は?購入時の参考にしてほしい!

2017年1月~11月までのグーネット、見積もりランキングを集計し、人気の登録車19台、軽自動車10台をノミネート車として選出。そのクルマに対して、5人のモータージャーナリストによる投票をおこない、今年の中古車・オブ・ザ・イヤーを決定した。


人気中古車を5つの部門で1位から3位まで順位付け

新車が登場すれば、それが中古市場に流れるため、中古とはいっても常にその市場は変動している。もちろん、たとえば環境意識の高まりといった世情を反映するなど、人気車種などのトレンドも変わってくる。そんな2017年の中古車市場のトレンドを表しているのが、このページにある2つの表だ。
この表は、見積もりランキングで引き合いの多かった登録車の上位19台と軽自動車の上位10台になる。それだけ購入者が興味をもったクルマということになり、中古車の人気ランキングという見方もできるだろう。
今回、そこからノミネートカーを選出し、自動車の専門家、モータージャーナリストに各部門で順位付けをしてもらい、1位から3位を表彰した。さらに、投票で2017年の1位も決定した。果たして中古車オブ・ザ・イヤーに選ばれるクルマはどれになるのだろうか?購入の参考にもなるので、各賞をじっくりご覧いただきたい。

中古車・オブ・ザ・イヤー2017[登録車]ノミネート車一覧

Noメーカー車名型式
1トヨタアクア10系
2トヨタアルファード20系
3トヨタヴェルファイア20系
4トヨタヴォクシー80系
5日産エクストレイルT32系
6トヨタエスティマ50系
7日産エルグランドE51系
8ホンダオデッセイRB1、2
9トヨタクラウン180系
10ホンダステップワゴンRG系
11日産セレナC25系
12日産セレナC26系
13三菱デリカD:5CV系
14日産ノートE12系
15トヨタハイエースバン200系
16トヨタハリアー60系
17ホンダフィットGE系
18トヨタプリウス30系
19トヨタプリウスα40系

[軽自動車]ノミネート車一覧

Noメーカー車名型式
1ホンダN BOXカスタムJF1、2系
2スズキアルトラパンHE01系
3スズキジムニーJB03系
4ダイハツタント(初代)L350、360系
5ダイハツタント(2代目)L370、380系
6ダイハツタント(3代目)LA600系
7スズキハスラーMR01系
8ダイハツムーヴL150、160系
9ホンダライフJB5~8
10スズキワゴンRMH01、02系

【走り部門】走行性能に優れたユーズドカーを選出! 走り・オブ・ザ・イヤー

  • 私が選びました

    中谷明彦

    中谷明彦
    元日本のトップレーシングドライバーで全日本F3000での優勝など輝かしい経歴をもつ。その運転技術を生かした走りの評価は秀逸。

  • 中谷明彦

今どきの軽自動車は驚くほどの進化をしている

意外だと思われるかもしれないが、『走り』で選出したのは全て軽自動車となった。軽自動車は日本独自のカテゴリーで世界の自動車市場からガラパゴス化しているなどと揶揄されるが、国内で最も販売台数が多くメーカーも力を入れているので、その進化の速度とレベルが圧倒的に高い。1位に選んだN-BOXのトールボディの実用性の高さや、2位、3位に選んだハスラーのアクティブ性やジムニーの4WDのオフロード性能などの個性は以前の軽自動車と比べ、レベルがあがっている。そんな新世代軽自動車がユーズドカー市場に現れ、選択肢の中心に位置するようになっている。もともと低価格だから、中古車になるとさらにコストパフォーマンスが高い。ターボエンジン技術が向上し、パワーもトルクも十分にある。CVTトランスミッションの採用、電子制御安定装置も常識的に装備された走りは小型車と遜色ない。サスペンションや車体剛性も高度化し、走りでも選択しない理由が見つからない。

1位 ホンダ N-BOXカスタム

  • 背高ボディとは思えない運動性能をもつ

    ホンダ N-BOXカスタム

  • 背高ボディとは思えない運動性能をもつ

    これほど意外性の高いクルマもほとんどない。一見トールボディで運動性能が悪そうだが走らせるとロールが抑えられ4輪の接地感が高く驚くほど速い。ターボエンジンで最高巡航速度140km/hも可能なほどの動力性能だ。

中古車相場:92.6万~165.4万円

2位 スズキ ハスラー

  • 遊び心のあるSUV

    スズキ ハスラー

  • 遊び心のあるSUV

    ハスラーは遊び心とSUVの性能を融合させた魅力的なパッケージングに仕上がっている。4輪駆動車の制御は本格的で、かつ十分なグランドクリアランスが確保されているため、悪路走破性も高い。

中古車相場:83.1万~136.3万円

3位 スズキ ジムニー

  • 本格的なオフローダー

    スズキ ジムニー

  • 本格的なオフローダー

    ジムニーの走りはオフロードモデルとしては本格的なものだ。実用的な4WD機能は雪道、泥濘路、ヒルクライムなど道を選ばない。その小さなボディに秘められた悪路走破性は世界トップクラスなのだ。

中古車相場:9.6万~148.6万円

イマドキの国産車ランキング【番外編 1】⇒高額車TOP5

2000万円オーバーモデルが誕生

日本車もついに1000万オーバーのクルマがゴロゴロと登場する時代に。この表では最高額グレードで順位付けをしている。もともとプレミアムブランドであるレクサス3台を押さえてのブッチギリ1位はホンダNSX。フェラーリランボルギーニといった世界のスーパーカーに匹敵する価格帯で、唯一2000万円を超えた。

※コンプリートカー等は除く

順位車種価格(税込)
1位ホンダ NSX2370万円
2位レクサス LS 500h エグゼクティブ(4WD)1680万円
3位レクサス LC 500h Sパッケージ1450万円
4位日産 GT-R 3.8 ブラックエディション1213.92万円
5位レクサス LX5701115万円

icon 1位 ホンダ NSX

  • ホンダ NSX

  • フロントに2つ、リヤにも1つのモーターをもち、エンジンとモーターで駆動するハイブリッドスーパーカー。中身を知れば妥当な価格だ。

中古車価格帯 -

icon 2位 レクサス LS 500h エグゼクティブ(4WD)

中古車価格帯 -

【コスパ部門】価格に対する満足度の高いクルマを選出 コスパ・オブ・ザ・イヤー

  • 私が選びました

    渡辺陽一郎

    渡辺陽一郎
    新車、中古を問わず購入についてのプロフェッショナル。販売現場の声から、値引きテクニック、下取り価格などあらゆる情報を網羅する。

  • 渡辺陽一郎

クルマのデキだけじゃなく台数の多さも鍵

機能や装備が充実する割に、買い得な中古車には、2つの条件がある。
まず造りが実用的なことだ。小さなボディでも車内が広く、街中での取りまわし性と居住性に優れた、燃費の良いクルマが買い得な中古車に該当する。
2つ目は新車時の販売台数と、中古車の流通量が豊富なことだ。希少性が生じないから中古車価格も割安になる。また選択肢が多ければ、自分に適した中古車を見つけやすい。
この観点で選んだコスパ・オブ・ザ・イヤーの1位はホンダフィット(先代型)。コンパクトなボディは街中でも運転しやすく、車内が比較的広いから4名乗車も窮屈ではない。燃料タンクを前席の下に搭載したから、全高を立体駐車場が使える高さに抑えながら荷室は広い。2位はセレナ(先代型)。人気のミニバンで車内が広く、現行型が登場したために乗り換えが増えて、中古車の流通量も豊富だ。3位はワゴンR(MH01・02)。居住性と積載性が優れ、中古車価格も割安になっている。

1位 ホンダ フィット(先代型)

  • 使い勝手が抜群な上に維持費も安い

    ホンダ フィット(先代型)

  • 使い勝手が抜群な上に維持費も安い

    フィットは価格が割安で維持費も安いファミリーカーだ。運転のしやすい小さなボディに広い室内を備え、日常的な買い物からファミリードライブまで使いやすい。価格も割安で50~60万円の車両が多い。ハイブリッドも選べる。

中古車相場:33.6万~105.3万円

2位 日産 セレナ(先代型)

  • 同クラスで最大級の広さ

    日産 セレナ(先代型)

  • 同クラスで最大級の広さ

    標準ボディを5ナンバーサイズに抑えたミドルミニバンでは、最大級の室内を備える。3列目のシートも相応に広く、多人数乗車が可能だ。エアロパーツを備えたハイウェイスターも選べる。

中古車相場:99.1万~240.7万円

3位 スズキ ワゴンR(4代目)

  • 広さも快適さも備えた人気の軽

    スズキ ワゴンR(4代目)

  • 広さも快適さも備えた人気の軽

    軽自動車の人気車で、背の高いボディにより後席を含めて車内が広い。大人4名で乗車しても快適だ。後席は背もたれを前側に倒すと座面も下がり、フラットで広い荷室になる。収納設備も豊富だ。

中古車相場:28.9万~81.4万円

イマドキの国産車ランキング【番外編 2】⇒低額車TOP5

軽自動車も顔負けの低価格ぶり

軽自動車を除き、登録車の乗用車に絞ったランキングだ。すべて小排気量のコンパクトハッチバックとなるが、この時代に新車が100万円を少し超える範囲で手に入るというのは嬉しい限り。今どきの軽自動車の走りは相当に磨かれているが、やはり普通車サイズの安定感、軽を大きく上まわる排気量のゆとりある走りは魅力。

順位車種価格(税込)
1位トヨタ パッソ X/ダイハツ ブーン X115.02万円
2位日産 マーチ S115.128万円
3位トヨタ ヴィッツ F118.152万円
4位スズキ スイフト XG134.352万円
5位三菱 ミラージュ M138.024万円

icon 1位 トヨタ パッソ X/ダイハツ ブーン X

  • トヨタ パッソ X

  • ダイハツとトヨタから名前違いで登場している兄弟車。1Lエンジン搭載で、ガソリン車でもJC08モード燃費28km/L(FF)を達成。

中古車価格帯:106.6万~114.5万円(パッソ)/92.5万~104万円(ブーン)

icon 2位 日産 マーチ S

  • 日産 マーチ S

  • パッソ&ブーンとほぼ同価格の日産マーチが2位。パッソ&ブーンより大きい1.2Lエンジンを搭載し、パワー&トルクはこちらの方が勝る。

中古車価格帯:73.0万~91.3万円

※中古車価格はグーネット 2017年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

ランキング、まるごと。中古車・オブ・ザ・イヤー2017

【安全装備部門】安全装備が充実したトップ3はコレ! 安全装備・オブ・ザ・イヤー

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    片岡英明

    片岡英明
    走りから実用面までオールジャンルで評価をおこなう、モータージャーナリスト。国産旧車に対する造詣が深く、自動車の歴史にも詳しい。

  • 片岡英明

自動ブレーキの装備車などを見極めたい

年を追うごとに安全基準が厳しくなる傾向から、中古車を買うときも設計年次の新しいクルマを選んだほうがいい。これからの中古車選びは、衝突安全性能を気にすることに加え、予防安全装備を充実させているクルマを買うことをおすすめする。新車なら衝突軽減ブレーキも歩行者を見分けられるようになっているし、誤発進抑制機能なども盛り込まれた。また、バックカメラや上から俯瞰した画像をモニターに映し出す装備もいまでは、珍しいものではなくなった。後付けはできないので、これらの安全装備が数多く装備されている中古車を狙いたい。
1位に選んだ80系のヴォクシーは安全装備が充実している。2位のアクアも自動ブレーキを装備した中古車が増えてタマ数が豊富で良質な中古車を探せるだろう。軽自動車も侮れない。ハスラーは燃費がいいだけでなく自動ブレーキの装備車が多いので3位として選んだ。N-BOXも安全装備が充実した中古車が多く、狙い目である。

1位 トヨタ ヴォクシー

  • 予防安全装備のついた個体も多いので選びやすい

    トヨタ ヴォクシー

  • 予防安全装備のついた個体も多いので選びやすい

    80系のデビュー年は2014年と新しく、16年1月のマイナーチェンジのときにトヨタセーフティセンスCも設定している。販売価格は少し高めだが、予防安全装備の充実した高年式の中古車を選べば長く付き合えるだろう。

中古車相場:15.5万~280.9万円

2位 トヨタ アクア(現行型)

  • セーフティセンスC 装備車がいい

    トヨタ アクア(現行型)

  • セーフティセンスC 装備車がいい

    ハイブリッド専用車として開発された、燃費のいいコンパクトカー。2012年の登場で、販売が好調なため中古車の流通量も多めである。トヨタセーフティセンスCを装備した特別仕様もあり魅力的な1台だ。

中古車相場:84.1万~172.5万円

3位 スズキ ハスラー

  • 軽でも優秀な安全装備を設定

    スズキ ハスラー

  • 軽でも優秀な安全装備を設定

    軽自動車のクロスオーバーSUVで、4WDは滑りやすい路面での走破性を高めたグリップコントロールを採用。レーダーブレーキサポートの装備車も多い。自動ブレーキの違いにも注意して愛車を選びたい。

中古車相場:83.1万~136.3万円

イマドキの国産車ランキング【番外編 3】⇒ハイパワーTOP5

500馬力前後のモデルが多数存在

かつては280PSの自主規制があり、差はなかったが、現在は規制がなくなり輸入車に負けじと国産車もハイパワー化が進んでいる。コンプリートモデルはエントリー外としたため、600PSの日産GT-Rニスモを除き、1位はホンダNSXだ。NSXはエンジン+モーターのシステム出力となり、2番手はGT-Rと、スーパーカー2台が占めた。

※コンプリートカー等は除く

順位車種出力
1位ホンダ NSX581PS(システム出力)
2位日産 GT-R570PS
3位レクサス LC 500477PS
3位レクサス GS F477PS
3位レクサス RC F477PS

icon 1位 ホンダ NSX

  • ホンダ NSX

  • NSXは3.5L V6エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドユニットで後輪を駆動させる。前輪は左右独立の2モーターで駆動する4WDだ。

中古車価格帯: -

icon 2位 日産 GT-R

  • 日産 GT-R

  • 3.8L V6ターボエンジンを積む4WD駆動。2007年の登場時は同じユニットで480PSだったが、年次改良で徐々に出力を上げて570PSを達成。

中古車価格帯:437.9万~922.8万円

【運転のしやすさ部門】人気車のなかでも運転がラクなクルマはコレ! 運転のしやすさ・オブ・ザ・イヤー

  • 私が選びました

    近藤曉史

    近藤曉史
    新車情報はもちろん、国内外の旧車にも詳しいモータージャーナリスト。自らレストアを手がけ、メンテナンスに対する造詣も深い。

  • 近藤曉史

走行性能のゆとりや視界などバランスが大切

改めて考えると、『運転のしやすさ』の要素は範囲が広い。ハンドルが軽いとか、フロントの見切りがいいなど直接的な部分に加えて、シートの座り心地やサスペンションの味付けなどによる乗り心地のよさも、運転のしやすさに含まれるだろう。そこで、まず基本要素として考えたのが『大きさ』だ。エンジンも含めてだが、大きければすべてに余裕が出るし、前方の視界や見切りもいい。シートだって、大きなサイズのゆったりとしたものを採用できる。すべてにおいてゆったりとした余裕があれば、やはり運転はしやすいといえる。とはいえ、最新モデルでは肥大化しているクルマもあり、先代型のほうがよりジャストサイズだった例も多い。今回、1位に選んだエルグランドはまさにその好例で、中古車であえて買いたいクルマだ。また、2位のクラウンセダン、3位のワゴンRは軽自動車でジャンルを代表する定番の1台。トータルバランスに優れ、真の運転のしやすさを提供してくれる。

1位 日産 エルグランド

  • 広いが大きすぎないボディ

    日産 エルグランド

  • 広いが大きすぎないボディ

    LLクラスはゆったりしていて、基本的に運転がしやすい。しかし、ヴェルファイアアルファードは先代から大きくなりすぎたのも事実。先代エルグランドはその点、程よい大きさをキープしていて、取り回しも良好だ。

中古車相場:15.5万~280.9万円

2位 トヨタ クラウン(先々代型)

  • これぞ日本のためのセダン

    トヨタ クラウン(先々代型)

  • これぞ日本のためのセダン

    見切りがいいとか、操作がしやすいなど、直接的な部分を超越した、すべてひっくるめて運転がしやすい。まったく構えすぎた感じがしないのだ。まさに日本人による、日本人のための、日本のクルマです。

中古車相場:17.5万~156.3万円

3位 スズキ ワゴンR(4代目)

  • すべてが自然なベーシックカー

    スズキ ワゴンR(4代目)

  • すべてが自然なベーシックカー

    今の軽自動車の繁栄はワゴンRがあったからこそ。そんな功労車はやはり運転しやすい。座る位置、見切り、ハンドルなどの操作系すべてが自然で誰が乗っても運転しやすい。真の意味でベーシックカーだ。

中古車相場:28.9万~81.4万円

Column ちなみに本家 日本カー・オブ・ザ・イヤーは・・・?

カー・オブ・ザ・イヤー

12月11日に発表となった日本カー・オブ・ザ・イヤーは、38回の歴史のなかで2回目となる輸入車、ボルボXC60が受賞した。選考委員60人の配点で決定する同賞だが、2位を獲得したのも輸入車のBMW5シリーズで、今年のカー・オブ・ザ・イヤーは、輸入車のワンツーフィニッシュとなった。
特別賞は3台とも国産車が受賞し、イノベーション部門賞がトヨタ プリウスPHV、エモーショナル部門賞がレクサスLC、スモールモビリティ部門賞がホンダN-BOX/N-BOXカスタムという結果だった。

icon ボルボ XC60

  • ボルボ XC60

  • 世界最高峰の安全性を持つミドルサイズのSUV。2Lディーゼルターボをはじめ、4種のパワーユニットをラインナップする。洗練されたスタイリッシュなデザインも好評で、いま注目を集めている1台だ。

【軽カー部門】今年イチ推しのユーズド軽カーを選出 軽カー・オブ・ザ・イヤー

  • 私が選びました

    まるも亜希子

    まるも亜希子
    自動車誌の編集者から転身した女性モータージャーナリスト。現在子育て中のママさんでもあり、実体験を元にした評論に定評がある。

  • まるも亜希子

好みで選べるカラーの豊富さもハスラーの魅力

ポップかつアクティブなクロスオーバーSUVとして、2014年の登場から一気にヒットモデルとなったハスラーを1位にしました。大きなマイナーチェンジもなくまだまだ現役。中古車でもまったく古さを感じさせず、カラーバリエーションもツートンを含め豊富に出回っており、他人とカブりにくいのも魅力だ。室内の広さ、シートアレンジなどの使い勝手はもちろんスズキらしく多彩で操作もカンタン。加えて傷がつきにくい素材のインパネを採用したり、蓋がテーブル代わりになる収納、そして最低地上高を高く確保した走行性など、日常からレジャーまでガンガン使えるのがハスラーだ。2位のタントは買うなら3代目がイチオシ。2代目との大きな違いは、運転席側のリヤドア形状が3代目からスライドドアになり、助手席側のミラクルオープンドアと合わせて劇的に使い勝手が向上した点。3位のジムニーは、アウトドア派や積雪地域に住む人にとっては、頼もしい相棒として不変の人気を誇る。

1位 スズキ ハスラー

  • アウトドア派も納得のデキ

    スズキ ハスラー

  • アウトドア派も納得のデキ

    魅力的なクロスオーバーSUVスタイルに、多彩な収納とシートアレンジで使いやすい室内はアウトドアレジャーにも活躍。最低地上高を180mm(4WDは175mm)確保し、雪道などでの走破性もしっかり考慮されている。

中古車相場:83.1万~136.3万円

2位 ダイハツ タント(3代目)

  • 子育てファミリーご用達

    ダイハツ タント(3代目)

  • 子育てファミリーご用達

    全高1750mmの広大な室内と、助手席側の柱をスライドドアに埋め込んで驚異的な開口部を実現したミラクルオープンドアなど、子育て世代に嬉しい機能が満載。走りの安定感も自然吸気/ターボともにアップ。

中古車相場:84.9万~158.4万円

3位 スズキ ジムニー

  • 悪路走破性は抜群

    スズキ ジムニー

  • 悪路走破性は抜群

    ラダーフレームの強固なボディにリジットサスペンションやパートタイム式4WD、十分に確保した対障害角度など、世界でも類を見ない高い走破性を実現。1970年の登場以来、超ロングセラーとなっている。

中古車相場:9.6万~148.6万円

時代は電動化へ移行。今後の主役はこれ!イノベーション部門受賞

「クルマの電動化という流れの中で、PHVのメリットを最大限に実現。多くのメーカーのPHVが1モーターであるのに対してプリウスシリーズのプリウスPHVは2モーターを採用し、それを巧みに制御することであらゆる領域で低燃費を維持する。
さらにソーラー充電の本格的な実用化などもイノベーティブと判断」という受賞理由にあるように、満充電からのEV走行距離が68.2km、HV走行燃費37.2km/Lの経済性と環境性の高いレベルでの両立が最大のトピック。100V電源の普通充電なら家庭の配線を利用できる利便性の高さは、夜間充電による節約等で日常生活に多大なメリットをもたらし、PHVが今後の主役モデルになる可能性は高い。

icon トヨタ プリウスPHV

  • トヨタ プリウスPHV

  • トヨタ プリウスPHV

※中古車価格はグーネット 2017年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

ランキング、まるごと。中古車・オブ・ザ・イヤー2017

5人の評論家が選んだ中古車・オブ・ザ・イヤー2017はズバリ!このクルマ

29台のノミネートのなかから選ばれた2017年を代表する中古車・オブ・ザ・イヤーは、30km/Lを超える燃費性能と親しみやすいデザインを備える完成されたHVの3代目プリウスに決定!

1位 トヨタ プリウス(先代型)

  • 3代目にして完成されたハイブリッドシステム

    トヨタ プリウス(先代型)

  • 3代目にして完成されたハイブリッドシステム

    トヨタのハイブリッドシステムTHSIIも、3代目プリウス登場の頃にはかなりの完成度になり、当初言われた走りの違和感もなくなった。燃費は最新モデルと比較しても高いレベルにある。

  • トヨタ プリウス(先代型)

    独特のセンターコンソール、デジタルのセンターメーターなど、4代目が登場した今でも古さを感じない室内。

  • トヨタ プリウス(先代型)

    1.8Lエンジン+THSIIは現行型プリウスと同じ組み合わせで力強い。モーターのみのEV走行ができる点もいい。

中古車相場:70.9万~204万円

中谷明彦

「海外でも愛される完成度の高いモデル」
イヤーカーとなった先代型プリウスはシリーズ三代目で完成度が非常に高い。欧米でも大人気でタクシーとして使用されている国も多い。走りは燃費と動力性能、ハンドリングバランスに優れ、EVモードの走行も魅力だ。デザイン的にも歴代最もスタイリッシュだった。HVバッテリーはニッケル水素で信頼性も確立され安心できる。

渡辺陽一郎

「優れた燃費性能で走行距離の多い人はお得」
ハイブリッド車の中でも燃費が抜群に優れ、4名乗車が快適な居住空間と広い荷室が備わるから実用性も高い。ファミリーカーとして使いやすく、燃費が優れているから1年間の走行距離が1.5万kmを超えるユーザーには特にオトクだ。現行型の発売で中古車の流通量がさらに増えて、中古車価格も一層割安になった。

片岡英明

「余裕のパワー&トルクにハンドリングもいい」
3代目のプリウスはトヨタ独創のハイブリッドシステム、THSを発展させたTHSIIを採用し、エンジンも1.5Lから1.8Lに引き上げた。2代目までは登坂路などで余裕を欠く場面があったが、3代目は市街地から高速道路まで、力強い走りを披露する。燃費やハンドリングは今でも満足できる実力。購入して損はない1台だ。

近藤曉史

「奇をてらうことなく安心感のあるモデル」
新型はいい。でも、なにかが違う。デザインはとっつきにくいし、内装も未来的すぎる。改めて先代型たる3代目を振り返ってみると、派手な飛び道具はないものの、「これだよな、プリウスって」という、「日本人はやっぱり畳だよな」的な落ち着き感がある。運転しても結局、未来感が強く伝わってくるのが3代目のいいところだ。

まるも亜希子

「ベビーカーも搭載でき子育て層にもオススメ」
強面になってしまった現行型よりも、先代型のちょっと愛嬌あるデザインは好きだし、燃費の良さもまだまだ他のクルマより優秀。そして、意外な長所は荷物がたくさん積めること。ベビーカーも載るから、子育て世代のファーストカーとしても十分に使えると思います。まぁ・・・実際、私が1位に挙げたのはデリカシリーズのデリカD:5だったのですが(笑)。

2位 ホンダ フィット(先代型)

  • シートアレンジなど使い勝手抜群

    ホンダ フィット(先代型)

  • シートアレンジなど使い勝手抜群

    現行モデルも引き継ぐアレンジ性に優れたウルトラシートなど使い勝手抜群のコンパクトカーだ。ハイブリッドもラインナップ。

中古車相場:33.6万~105.3万円

3位 トヨタ クラウン(先々代型)

  • プラットフォームもエンジンも刷新

    トヨタ クラウン(先々代型)

  • プラットフォームもエンジンも刷新

    12代目となるクラウン(現行モデルは14代目)。ゼロクラウンというキャッチが使用され、プラットフォームやエンジンが刷新された。

中古車相場:17.5万~156.3万円

4位 トヨタ アルファード(先代型)

  • ラグジュアリーミニバンの代名詞

    トヨタ アルファード(先代型)

  • ラグジュアリーミニバンの代名詞

    Lクラスミニバンで人気のモデル、アルファードの2代目。エンジンは2.4L直4、3.5L V6をラインナップ。マイチェンでハイブリッドも復活。

中古車相場:165.9万~411.1万円

5位 スズキ ジムニー

  • 世界に誇れるオフロード性能

    スズキ ジムニー

  • 世界に誇れるオフロード性能

    軽自動車ながら、唯一の本格オフロード性能をもつ。海外では軍用車にも採用されるほどの悪路走破性を誇る。デザインも人気の要因。

中古車相場:9.6万~148.6万円

イマドキの国産車ランキング【番外編 4】⇒省燃費TOP5

5位まで全部ハイブリッドモデル

安全装備と並んで購入者が重視する項目が燃費性能だ。年々、エコモデルの省燃費化は進んでいる。燃費性能(JC08モード)上位2台はトヨタのハイブリッド車が占めた。さらに3位には3台が同数値で並ぶ。ホンダ日産、そしてトヨタのプラグイン・ハイブリッドと、それぞれシステムはまったく異なるが電動化車両が入った。

順位車種燃費
1位トヨタ プリウス E40.8km/L
2位トヨタ アクア L38.0km/L
3位日産 ノート e-POWER S37.2km/L
3位ホンダ フィット HYBRID(FF)37.2km/L
3位トヨタ プリウスPHV37.2km/L

icon 1位 トヨタ プリウス E

  • トヨタ プリウス E

  • 唯一の40km/L超えを果たしたのはプリウスの燃費最上位グレードE。1.8Lエンジン+THSIIと呼ばれるハイブリッドシステムの組み合わせ。

中古車価格帯:177.7万~189.2万円

icon 2位 トヨタ アクア L

  • トヨタ アクア L

  • 2位は小型ハッチバック、アクアだ。プリウスよりも排気量の小さい1.5Lエンジンを積む。ハイブリッドシステムはプリウスと同じものだ。

中古車価格帯:90万~124.9万円

総括

たとえ新型モデルが登場しても色あせない魅力をもつ車種が受賞

2017年の中古車オブ・ザ・イヤーは3代目プリウス(先代型)に決まった。今なお30km/Lを超えるトップクラスの燃費性能を誇り、新車としても数多く販売され、タマ数も多いので古さを感じさせないメリットがある。今回ランキングされた車種は使い勝手や走行性能などの面において、いまだ十分に通用する要素を持っているクルマが多い。是非、購入の際に参考にしてほしい。

※中古車価格はグーネット 2017年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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