車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2017.12.27
驚異の登坂能力を誇るメルセデスの6×6トラックをマニア目線で紹介!
本日ご紹介するトラックは相当にレアです。車名はメルデス・ベンツ LG1519となっていますが、もちろん、こんなメルセデスが走っているのを「見たことがある!」というひとはほとんどいらっしゃらないでしょう。しかし、その驚異的な走破性能にはビックリします。みなさん、覚悟してくださいね!
ゴツくて古そうなトラック。本当にメルセデスなのでしょうか!? じつは1976年に製造された軍用車両のようですね。少なくとも日本で走っているのは見たことありませんが、軍事マニアの間では有名なトラックのようです。撮影しているひとの情熱が伝わる、なかなかマニアックな映像です。
下まわりを覗いてみると、とんでもなくゴツいつくりです! 後輪にタイヤが4つ付いている6輪車で、駆動力はデフギアから左右に分割された後に前後に配分されているのが分かりますね。つまり、一般的な6軸の大型トラックとは異なり、後輪4つのタイヤが駆動輪になっているわけですね。
ヘッドライトは……一般的なトラックだとライトがありそうな部分は布でカバーしてあり、その下に小さなライト(のようなもの)が備わっています。理由は……言葉が聞き取れないのでよくわからないのですが……。よく見ると下のライト(のようなもの)も反射を利用した仕組みでガラス部分が露出していませんね。割れないための工夫でしょうか
エンジンは9650ccの5気筒で192馬力。トルクは67kgf(約657Nm)と今どきのGクラスよりも控えめではありますが、40年前のクルマにとては凄まじいものです。
見てください、このホイールストローク! まるでタイヤが路面に吸い付くかのように滑らかに動きます。凝った駆動系はこの高い走破性を生み出すためだったのですね。
メルセデス・ベンツといえば日本では高級車のイメージですが、実は商用車も手掛ける自動車メーカーです。機動性の高いトラックを作るのも得意なんですね。