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更新日:2017.12.20 / 掲載日:2017.12.20

ポンコツジムニー近代化計画 2DINカーナビの取り付け

 過去オートメカニックで13回にわたって連載されていた「ポンコツ(オンボロ)ジムニー路上復帰/快適化計画」。連載終了から2年以上が経過しているが、今でも読者から「ジムニーの連載は復活しないんですか?」との問い合わせがあり(ありがたいことです)、編集部からも「またジムニーの連載しませんか?」と声をかけてもらったのですが、連載完了から2年、ジムニーは快調そのもので、なんのトラブルも起きていないのです。特に不満に感じることもなく、読者の皆様に紹介するほどの修理も改造もしていないのです。ただ、読者の皆様からのリクエストには応えたい。連載終了から2年間のことをよーく思い出してみたら、ありました、1カ所だけ。
 連載終了時のジムニーには、以前に乗っていたクルマから引き継いだHDDナビを装備していた。マップは最新に更新してあるし、機能的には全く不満はなかった。が、このカーナビ、オンダッシュ式だったのだ。というのも、ジムニーのオーディオスペースは1DINしかないので、最近の2DINナビは装着できないから。しかもここ数年でインダッシュタイプは絶滅してしまったので、装着できるナビはほとんどない。そんなわけでオンダッシュやポータブルを装着するしかないが、JA22までのジムニーはフロントガラスが小さいので、ダッシュボードにモニターを取り付けるとスゲー邪魔! なんとか2DINナビを付けられないか模索しました。

旧式のジムニーだってカーナビがほしい!

フロントガラスが小さい旧型ジムニーはただでさえ視界が狭いのに、ダッシュボードに物を設置したらすごく邪魔!

オーディオスペース加工前の写真を撮り忘れてしまったので、内装クリーニング時に撮った写真を。物がいっぱいあって分かりにくくてすみません。

現在付いているダッシュボードは状態が悪いので、きれいめの中古パーツに交換。初期型の黒から後期型のグレーにチェンジ。

パネルにはフォグやリヤワイパーのスイッチが付いているので取り外し、オートマジックの内装用クリーナーで汚れを落とし、しっかり乾燥させておく。

オーディオの取り外し。JA22までのジムニーはオーディオスペースが1DINしかない(JB23も途中までは1DINだったはず)。上の灰皿やシガーライターも取り外しておく。

ボンネットオープナーのワイヤーはこのままではダッシュボードから取り外せないので、ボンネット側のキャッチからワイヤーを外して引き出した。

ダッシュボード上に3カ所ある小さい蓋を取り外し、中にあるネジを緩める。両サイドにはプラスチックファスナーがあるのでこれを外せば、ダッシュボードが取り外せる。

取り外したダッシュボードはホコリだらけでキタナイ。裏に取り付けられているブザーやリレー、空調のダクト類を取り外して新しいダッシュボードに移植する。

横幅は1DIN、2DINとも同じなので、2DINナビの高さを計測。オーディオのパネルを計測すると、灰皿とライター部分を切り取ればうまく取り付けられそう。

とりあえず付いた・・・が

切り取ってしまう部分にマスキングテープでマーキングし、プラ用のノコギリでオーディオのパネルをカット。

カットしたオーディオパネルをダッシュボードに取り付け、邪魔な部分をマーキングしてカットする。

適合車種不明の取り付けステーを使ってとりあえず装着したが、奥にあるメンバーが邪魔でこんなに出っ張ってしまった。

取り付け方を見直してみた

1.2mmのアルミ板と純正のステーを用意。純正ステーは紛失してしまったので、計測のために新品を購入しました。税込みで1620円です。もう使いませんけど。

オーディオ部分のフェイスパネルはすでに加工されているが、切り口がキレイじゃなかったので、カッターで整えてみました。この後問題が発生しますが。

オーディオのフェイスパネルを装着し、ステーがない状態でナビを突っ込んでみる。ステーからナビのフロントパネルまでの長さを計測する。

 とまぁ、「とりあえず付いた・・・が」までが2016年の夏頃に作業したもの。灰皿があった部分の後ろにはダッシュボードを取り付けるためのメンバーが通っているので、前に飛び出してしまうのは仕方がないことなのだが、テキトーな取り付けステーで固定してしまったので、かなり前に飛び出してしまい、さらに固定ネジが2か所しか留まっていないので少しグラグラする。見た目はともかく使う上ではそれほど不満がなかったのだが、せっかくだからステーを作り直しましょう、っていうのが今回の作業。
 ガッチリ固定するにはスチールのパネルを使うのがいいんだろうけど、加工が面倒なのでアルミ板で製作。加工しやすさと強度を考えて1.5mmをチョイス…したかったのだけど、売り切れだったので1.2mmで製作。ステーの形状や位置を確認するために純正のステーを用意して、長さやネジ位置などを計測。ダッシュボードの固定位置は前後で5cmほどずれた2か所でねじ留めされているので、固定位置がずれないようにまず型紙を製作。できあがった型紙をナビにマスキングテープで取り付け、ダッシュボードのネジ位置に当ててみる。この時、ナビの後ろのスペースや出っ張り具合を考えながら、ステーをナビに固定する位置を決める。固定位置、ネジ位置などを確認してもう一枚型紙を作り、この型紙を元にアルミ板にケガキでマーキング。コッピングソーで切り取って折り曲げれば完成だ。

純正ステーを計測。ダッシュボードの固定位置は前後に5cmくらいずらしてネジで固定するので、ネジの前後の位置、上下の位置、ステーそのものの長さなどを計測。

まずは試作の型紙を作って、ナビに貼り付けて位置を確認。下のネジと上のネジの間を斜めにカットしていたので、ダッシュボードの取り付け部分に当たってしまった。

再度ステーの型紙を作り直した。少しはみ出てしまうので、見栄えも考えてナビのサイドを覆ってしまうサイズで作ってみた。

型紙が完成したら、ケガキを使ってアルミ板に書き写す。少しのズレで取り付けできなくなるので、慎重に。

ステーは若干複雑な形状になってしまったので、細かい部分も切りやすい、ワイヤー歯のコッピングソーを利用した。アルミ板が動かないように万力で挟んでギコギコ切り出す。

切り出したパネルは曲がっていたりガタガタだったりでキレイにカットできなかったので、ベルトソーやヤスリで形を整えておく。

切り出しが完了したら、クリアファイルを1枚に分解して、そのシートに形を写し取り、切り取ってナビ本体に重ね、ネジの位置をクリアファイルに書き込む。

同じようにクリアファイルに純正ステーからネジ穴の位置をマーキングする。このクリアファイルのシートを切り出したアルミ板に貼り付ける。

マーキングした穴の位置にドリルで穴を開ける。反対側のステーに穴を開ける時には、クリアファイルのシートを裏返しにして貼り付ければよい。

穴を開けたアルミ板をナビ本体に重ねて穴の位置を確認。一か所のネジを留めると穴の位置にずれがないかを確認できる。

左右両方のパネルの穴の位置にズレがないかを確認したら、本体に取り付ける部分を曲げる。万力に挟んでプラハンで叩いて曲げた。

完成したパネルをダッシュボートの取り付け位置に当て、取り付けできるかを確認する。奥に見えるさびたパイプがダッシュボードの取り付けメンバー。

新たに作ったステーをナビ本体に取り付け、ダッシュボード側にネジで取り付ける。あとはオーディオフェイスパネルを取り付ければ完成だ。

取り付けた状態で真横から見ると、ナビがはみ出してしまっているのが分かる。これ以上奥に入れてしまうと本体がメンバーのパイプに接触してしまう。

フェイスパネルを取り付けてみたら、灰皿とライターの境目にあった部分がナビ本体にぶつかってしまった。ここは新たにカットしなくてはならない。

完成!?

 左右のステーにほんの少しズレがあるようで、若干左に曲がっている。ステーを少し曲げ直せば修正できそうだが、今回は時間切れ。これまでより画面が上を向いたので見やすくなった。
 今回は2年前に撮り溜めていたネタをほじくり返して発表してみたものの、もうネタ切れ。何か新しいことを始めなくては。ということで、新しいプロジェクトを計画中。まだ詳細はナイショだが、写真の積載車に載せられているジムニーは!?、緑のJA22Wは捨てるの!? 詳細は次回!


提供元:オートメカニック


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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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