女子グルマ力がUPしたアルトラパン！　燃費はミライース越え！！　カワイイだけじゃない！

【本記事は2015年7月にベストカーに掲載された記事となります。】01年に誕生して以来、若い女性ユーザーを中心に人気を集め、今年4月まで累計約64万台の販売台数を記録するアルトラパン。2代目のラパンユーザーは約9割が女性で、そのうち約6割が20～30代だったという。そんな若い女性のココロをがっちりつかんできたアルトラパンが6年半ぶりにフルモデルチェンジ。3代目へと一新した。

■さらに可愛くなって、女子グルマ力がアップ！この新型ラパン、最大のポイントはやはりこのスタイリング。ラパンのアシスタントチーフエンジニアの藤田拓史氏が「新型は箱型フォルムの丸さをさらに強調しました」と言うエクステリアは、角がより丸くなったのに加え、丸形のヘッドライトを採用したのが特徴。インテリアに目を向けても、丸形のメーター、角の丸い四角いエアコンの吹き出し口など、丸と丸くて四角い形を基調にデザインされている。そのうえで、テーブルを組み合わせたようなデザインをインパネに取り入れるなど、ゆったりとくつろげる部屋をイメージしたという。こうしたデザインは、ともすればある種の「くどさ」を感じがちだが、実際に見るとすっきりとまとまって見える。3代目のスタイルもこれまでの基本コンセプトを継承しているだけに、より洗練されたということなのだろう。それでいて、新しさもちゃんと感じられた。

■軽量化と改良パワートレインで35.6km／Lの燃費を実現2つ目のポイントは新プラットフォームの採用だ。新型アルト同様、ボディ構造を全面的に刷新したことで大幅な軽量化を図ったうえで、高いボディ剛性を確保。足回り、内装、パワートレインなども軽量化が図られ、車両全体で先代型からなんと120kgの軽量化を達成！ これによって2WD車は600kg台の車重を実現しているのだ。そしてこの軽量化に加え、新型アルトと同じ改良型R06Aエンジン、エネチャージ搭載など最新のパワートレインによってJC08モード燃費は35.6km／Lを実現（2WD・CVT車）。軽自動車ではアルトの37.0km／Lに次ぐ燃費性能をマークするのだった。新型ラパンの魅力は見た目のかわいさだけじゃない。燃費性能でも軽トップレベルの実力を合わせ持つわけだ。

■広さと女性も使いやすい快適装備を満載！しかも、プラットフォームの変更によって室内空間もアップした。ホイールベースが2460mmと、先代型より60mm延長したことで、その＋60mmぶん前後乗員間距離が拡大（先代型比で室内長は＋105mm、前席の左右乗員間距離は＋30mmアップ）。全高がアルトよりも25mm高いとあって居住性は縦方向にも充分。リアシートは上の写真で女性が座っているとおり余裕の広さ。身長173cmの編集部員がリアシートに座っても足下の狭さは感じなかった。インテリアカラーもベージュ基調で明るいため、感覚的にも実際の広さ以上にリラックスできる。

そして、使い勝手のよさもポイントだ。インパネ上部の高さを抑え、先代型よりも前席のベルトラインを35mm下げるなど、グラスエリアを広げたことで視界のよさと開放感を確保。UV＆赤外線カットフロントガラスやパーキングブレーキ、ライトの消し忘れといった情報をメーター表示に加え音声でも知らせる音声案内機能を一部グレードに採用するなど、女性にも優しい装備を搭載。そのほか、ティッシュボックスが入る引き出し式のインパネボックスをはじめとした収納スペースもたっぷりあり、使い勝手がとてもよく考えられている。しかも機能面では、自動ブレーキのレーダーブレーキサポート（赤外線レーザーを使った従来タイプ）をはじめ、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナルなどを全車標準装備。先進安全装備を標準化した点も見逃せない。

グレード体系は、AGSを搭載するベーシックグレードの「G」、エネチャージやアイドリングストップを搭載する「L」、ディスチャージヘッドランプなどの装備をプラスした充実装備グレードの「S」、14インチアルミホイールなどを追加した最上級グレードの「X」、という4モデルのラインアップ（L、S、XグレードはCVT車）全グレードに4WDが用意される。気になる価格は107万7840～149万2560円。ワゴンRなどで約5万円高で設定されている自動ブレーキを標準装備しながら、先代型とほぼ同等の価格設定にしていて、お買い得感もばっちりだ！

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