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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27

HVのトヨタ アクアに並んで低燃費日本一! アルト 37.0km/L

初代アルトに負けず劣らず驚きに満ちたモデル

【本記事は2015年1月にベストカーに掲載された記事となります。】79年、初代モデルが47万円という価格でセンセーショナルに誕生したアルト。以来8代目となる新型アルトが12月22日にデビュー。この新型も初代アルトに負けず劣らず驚きに満ちたモデルになっている。

外観デザインが激変!

シンプルを基本としたうえで、加飾に頼らないボディ全体のプロポーションを重視したというエクステリアデザイン。個性的なフロントマスク、サイドウィンドウの後端で切れ上がるショルダーラインなどが特徴的

シンプルを基本としたうえで、加飾に頼らないボディ全体のプロポーションを重視したというエクステリアデザイン。個性的なフロントマスク、サイドウィンドウの後端で切れ上がるショルダーラインなどが特徴的

まず驚くのが見てのとおり、エクステリアデザインの激変ぶり。先代モデルの女性を意識したかわいらしい丸っこいフォルムとは一転、シャープで力強いプロポーションへと生まれ変わった。特にメガネのようなヘッドランプ周りのデザインやサイドウィンドウの下側が後端で上へ跳ね上がるようなサイドラインが特徴的。リアハッチの造形なども含めてちょっと’70年代の雰囲気を感じさせる。

JC08モード燃費37.0km/Lで日本一の低燃費実現!

エンジンはワゴンRと同じ直3DOHCの改良版でCVT車はエネチャージを搭載

エンジンはワゴンRと同じ直3DOHCの改良版でCVT車はエネチャージを搭載

さらに、新型アルト最大の注目は燃費性能だ。スズキの減速エネルギー回生システム「エネチャージ」を搭載したCVT車では、なんとJC08モード燃費37.0km/L(2WD)を達成。これまで軽トップの低燃費を誇るミライースの35.2km/Lを大きく引き離し、ついに燃費性能ナンバーワンのハイブリッドカー、アクアと並んで低燃費日本一の座を獲得した。しかも、アクアはオプションを装備すると37.0km/Lがキープできないケースが多いのに対し、アルトはCVT&2WD全車が37.0km/Lなのだから凄い。

徹底した軽量化を実現!

新開発プラットフォームを採用。先代型よりも剛性を高めながら、車両重量は60kgも軽くなっている

新開発プラットフォームを採用。先代型よりも剛性を高めながら、車両重量は60kgも軽くなっている

そして、この燃費向上の大きなポイントになったのが新設計プラットフォームの採用だ。新型プラットフォームは、主な構造や部品の配置を全面的に刷新し、剛性(従来型よりも曲げ&ねじり剛性で約30%向上)や静粛性、衝突性能、走行性能などを向上したうえで軽量化を実現。このプラットフォームや足回り、エンジン、内装部品などにいたるまで車両全体での軽量化によって新型アルトは先代モデルよりも60kgも軽くすることに成功。2WDのCVT車の車重は、先代モデルは710kgだったが新型は650kgとなっている。なお、ライバルのミライースは730kgだから、新型アルトはこの車重の軽さにも驚きだ。

走行性能も向上!

ベーシックグレードの「F」はトランスミッションが5MTと5AGSとなる。エネチャージは搭載されない

ベーシックグレードの「F」はトランスミッションが5MTと5AGSとなる。エネチャージは搭載されない

もちろん、燃費向上には軽量化のほかにパワートレーンの大幅な改良も大きく貢献していて、圧縮比の向上やノッキングを抑えるEGRなどを採用。CVTも改良されている。ちなみに、エネチャージはワゴンRに採用されている最新版S-エネチャージではなく、通常のエネチャージのため、今回の37.0km/Lの燃費はコストの問題はあるが、伸び代はまだあるといってもよさそう。しかも、低燃費化を進めながら加速性能も向上していて、先代モデルよりも0→100km/h加速で約1.6秒短縮し、40→80km/h追い抜き加速では約0.9秒短縮しているという(どちらも2WD・CVT車比)。

室内空間が広くなり、安全装備も充実!

横基調で広さを強調しながら、機能性も追求されたインパネデザイン。先代型より室内空間は広くなり、乗員間距離も前後、前席左右とも拡大している

横基調で広さを強調しながら、機能性も追求されたインパネデザイン。先代型より室内空間は広くなり、乗員間距離も前後、前席左右とも拡大している

注目なのはスタイリングや燃費性能だけじゃない。ホイールベースを先代型よりも60mm長くして(2460mm)、室内長はクラストップの2040mmまで拡大。乗員間距離も、先代型より前後で+85mm、前席左右で+30mm拡大していて、広々とした室内空間を実現している。最新の軽自動車として安全装備が充実しているのも見逃せない。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備を全グレードで選択でき、横滑り抑制装置は全グレードで標準装備している。

価格は84万7800円から

新型も商用バンを設定。5MTと5AGSが設定され、価格帯は69万6600~88万5600円となる

新型も商用バンを設定。5MTと5AGSが設定され、価格帯は69万6600~88万5600円となる

ラインアップは、MTをベースにしたATのオートギアシフト車とMT車を設定したベーシックグレードの「F」、エネチャージとCVTを搭載した3つのグレード「L」「S」「X」の全4グレード。価格帯は84万7800~122万9040円で、ライバルのミライースのような70万円台に抑えた価格のモデルはないが、中心グレードが約100万円と魅力的で競争力のある価格を実現している。なお、新型も商用モデルが設定され、このアルトバンの価格は69万6600円~となる。

新型アルトはミライースと比べてどれだけ違うのか?

ボディサイズはミライースが全高15mm高い程度でほぼ同じだが、大きく異なるのは先にも触れたように車両重量でアルトのほうが80kgも軽い。さらにアルトは、エンジンのパワー/トルクも3ps/0.6kgm高く、JC08モード燃費も1.8km/L省燃費。新型アルトはしっかりとミライースのスペックを上回っている。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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