2年半ぶりの復活！！　ホンダの真打ち　レジェンドの新たなる伝説！！

【本記事は2014年12月にベストカーに掲載された記事となります。】待ってました、ついに登場！！ホンダのフラッグシップたる存在のレジェンド。’12年7月に4代目が生産を終了し、約2年半にわたり空座となっていた。「レジェンドは初代以来、常にホンダが持てる最高の技術を盛り込んで開発をしてきました」とホンダ社員はレジェンドに並々ならぬ“想い”と“プライド”を持っている。2014年11月10日、空座となっていたフラッグシップの座にレジェンドが帰ってきた！！ 5代目となる新型レジェンドもまた、現在のホンダが持つ最新技術をふんだんに盛り込んだ、最上のドライバーズカーを目指して開発された。開発のキーワードは『頂点へのあくなき挑戦』である。

■意のままのハンドリングを追求したスポーツサルーン全長4995mm、全幅1890mm、全高1480mmでホイールベースは2850mm。このボディサイズはレクサスGSよりもさらにひと回り大きい印象で、フーガよりもさらに大きい。特に注目となるポイントは、なんといってもホンダ最新のハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドSH-AWD」を採用するパワートレーンだ。314ps／37.8kgmを発揮するV6、3.5L直噴VTECエンジンにモーターを組み込んだ7速DCTを組み合わせてフロントタイヤを駆動する。ここまでは、フィットで実用化されているi-DCDと基本的なシステムのメカニズムは同じだが、レジェンドのシステムはSH-AWDとネーミングされている。ここがポイントで、後輪用に独立した2つのモーターを使った駆動システムを持っており、これが前輪と協調して後輪を駆動することで4WDとなるのである。このシステムはTMU（ツイン・モーター・ユニット）とネーミングされ、後輪左右を独立して駆動するシステム。左右2つのモーターの間にはプラネタリーギアとワンウェイクラッチ、ブレーキ機構などが挟み込まれるように配置されており、例えばコーナリング時などは左右輪に回転差を与えることでトルクベクタリングを実施。舵角やアクセル開度、スリップ率などをセンシングして、ドライバーの意図するクルマの動きを積極的に作り出す動きをしてくれる。そう、先代レジェンドでは多板クラッチなどを使ってメカニカル的に実現していた前後トルク配分＆後輪左右トルク配分をモーター駆動力を使って実現しているのだ。ちなみに後輪用モーターは1基あたり37ps／7.4kgm。2基あるので最大74psで、システム最高出力は382psと強大！！ JC08モード燃費は16.8km／Lをマークする。

■徹底した軽量化と圧倒的な室内居住性3基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載することでレジェンドの車重はどうしても重くなる。それでも1980kgに抑えることができたのは徹底した軽量化のたまもの。アルミ材の採用はフロントフェンダー、前後ドアパネル、エンジンフード、前後パンパービームなど広範囲に及び、また、スチール部材とアルミ部材との結合方法にも新技術を盛り込むことでスポット溶接の打点を減らしつつ剛性を向上。また、大柄なボディを活かした室内居住性は4代目よりも格段に大きくなり、特に後席ニースペースは70mm拡大。ドライバーカーでありながら、後席居住性にもぬかりはない。

新型レジェンドはモノグレード展開で、価格は680万円。内容を考えればお買い得だ！！

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