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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

対決5/アッパーミドルサルーン頂上決戦 レクサスGSvsメルセデスベンツ Eクラス BMW 5シリーズ

品質感(クオリティ)

レクサスGS

レクサスGS

【本記事は2012年2月にベストカーに掲載された記事となります。】1月26日にデビューしたレクサスGSは欧州のアッパーミドルサルーン、ベンツEクラス、BMW5シリーズを超えたのか?■品質感(クオリティ)インテリアのクオリティは3車の差は小さいが、レザーの質感は最近のEクラスはちょっとチープ。特にレザーコンビシートにその傾向がある。本革は3車ともにハイクオリティ。ドイツの2車は明るいレザーが高級感を演出している。外観ではレクサスが今回から採用したスピンドルグリルがどうか、だ。というのもまだ実車を街中で見たことがない。クルマは1台だけテストコースで見ても、周囲との調和も大切。そこがわからない。でもこのグリルはかなり大胆。威圧感、押し出しという意味では、ベンツEクラスに匹敵するかもしれない。5シリーズはおとなしい。アウディがグリルを変えたのと似たケースといえる。アウディは女性的なイメージを変えようと、縦長の大胆なグリルで走りと男性的なイメージを押し出した。GSはこれまでが目立たなかった存在だったので、目立つように変えたという。

パッケージングは?

レクサスGS:水平基調のコクピット。液晶ディスプレイは大型の12.3インチで、アナログ時計も採用

レクサスGS:水平基調のコクピット。液晶ディスプレイは大型の12.3インチで、アナログ時計も採用

■パッケージングは?インテリアで目を引くのは大型の液晶ディスプレイ。これがインストルメントパネルの中央から助手席の前に近いところまで広がっている。これで、前席同士の一体感が出ている。このクラスのセダンはドライバーだけが楽しむクルマではない。その点、Eクラスや5シリーズはドライバー優先のパッケージングだ。デザイン的にはGSは液晶ディスプレイを含めてダッシュボードがフラット。Eクラスは取ってつけたようなデザインが気になる。

室内の広さはEクラス

ベンツE250ブルーエフィシェンシー:先代からボディサイズを拡大したぶん、後席の居住性向上にあてられた。シートは少し固め

ベンツE250ブルーエフィシェンシー:先代からボディサイズを拡大したぶん、後席の居住性向上にあてられた。シートは少し固め

室内はEクラスが広い。身長180cmの人が前後に座ることができる。しかもリアシートからの前方視界も開放感がある。GSはまだ圧迫感がある。大人4人での長距離旅行での快適さはまだだ。GSは4ドアセダンだけだが、ドイツの2車はステーションワゴンなどのバリエーションを用意している。これはこのクラスが販売でも重要なポジションを占めているから。GSもスポーツワゴンを造るぐらいの心意気が欲しい。

動力性能

■動力性能3車ともにエンジンを含めてバリエーションが多い。どこを基準にするか。ベーシックモデルではGSはV6の2.5L、Eクラスは1.8Lターボ、5シリーズは2Lターボ。この設定だが、レクサスはハイブリッドがあるということで、小排気量+ターボというヨーロッパの流れを無視している。しかし、燃費ではドイツの2車に負けている。実走ではもっと差がつくだろう。高級車というレクサスだが、世界の流れに追いついていない。とはいえ、パフォーマンス的には他の2台を凌駕しているといえる。

総合評価

ベンツE250ブルーエフィシェンシー:ボディサイズは全長4870×全幅1855×全高1455mm。エクステリアからも作りのよさがわかる。威圧感もあり

ベンツE250ブルーエフィシェンシー:ボディサイズは全長4870×全幅1855×全高1455mm。エクステリアからも作りのよさがわかる。威圧感もあり

■総合評価レクサスGSはプレミアムブランドの中核になるモデル。それだけに総合レベルで、世界のライバルと戦ってほしい。でも、いまのGSは動力性能やハンドリングといったハード面で、追いつくのが精いっぱいの感じがする。そこでEクラスや5シリーズに勝ったからといっても、それはいま発売されているモデルとの比較。2社はすでに新しいEや5に取りかかっているのだ。さて、結論。総合力ではGSはベンツEクラス、BMW5シリーズに僅差で一歩及ばず。しかし確実に脅かす存在になったのは間違いない。

GS450hvsフーガHV

GS450hvsフーガHVGS450hは295ps/36.3kgmの3.5L V6に200ps/28.0kgmのモーターを組み合わせ、システム最高出力は348ps。対するフーガHVは306ps/35.7kgmの3.5L V6に68ps/27.5kgmの1モーターでシステム出力は364ps。HV車をどのような位置づけで捉えるかで、両車の評価は変わってくる。燃費なら20.0km/LとフーガHVより1km/L燃費のよいGS450hだろう。しかし体感できるあり余るパワーとトルク感、ハンドリングのよさ、スポーツマインドはフーガHVのほうが一枚上手。ちなみに0→100km/h加速はGSが5.9秒、フーガHV(欧州仕様)が5.5秒。フーガHVは539万7000円~、GS450hは700万円~。価格を含めた総合力ではフーガHVの勝ちだろう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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