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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01

予想をはるかに凌ぐカムリの仕上がり!

ミドルセダンとは思えない優れた燃費が自慢だ!!

SAIやHS250hを超える性能!!

SAIやHS250hを超える性能!!

【本記事は2011年11月にベストカーに掲載された記事となります。】ミドルセダンとは思えない優れた燃費が自慢だ!!いやいや驚きました! 予想をはるかに凌ぐ仕上がりです。というのもトヨタのミドルクラスハイブリッドであるHS250hとSAIは、いろんな意味で期待値に届いていなかった。最も「どうして?」なのが燃費。車重1340kgのプリウスで普通に走れば簡単に22kg/Lに届く。されど20%重い1590kgのSAIに乗ると、燃費40%減の14km/L前後といったイメージ。乗り心地はプリウスも徹底的に悪いので比較にならないが、同じ価格帯のライバルと比べれば相当厳しかった。

徹底的に静かで快適

SAIやHS250hを超える性能!!

SAIやHS250hを超える性能!!

そんなこんなでカムリHVも「競争力ないでしょう!」と思っていた次第。しかし! ハンドル握って走り出すと「どうしちゃったの?」。徹底的に静かで快適。クラウンと勝負しても勝てそうなイキオイ。それでいて軽快。限られた時間ながら、燃費チェックしてみたら、プリウスの30%減に留まっているじゃありませんか!

クラウン級の質感

SAIやHS250hを超える性能!!

SAIやHS250hを超える性能!!

前述したとおり、レクサスHS250hとSAIは、評価&売れゆきともに伸び悩んでいる。特に評価の低さは決定的。わかりやすく書けば、350万円前後という価格に相応する魅力がなかったということです。考えてみたら両車共にプリウスとフロアの半分くらい共通。エンジンだって普通の2.4Lだ。トヨタも真剣に燃費を追求しようという気持ちを持っていなかったんだと思う。なのになのに! カムリHVときたら決定的に頑張ってきた。そもそも乗り心地からしていい。HS250h&SAIは、走り出した瞬間から普通のトヨタ車だった。なのにカムリHVときたらクラウン級の質感でございます。路面のデコボコをサスペンションで受け止めている。いわゆる「ハーシュネス」と呼ばれる細かい振動もない。それでいてフワフワというワケじゃなく、速度を上げたりハンドル切ったりしたら、キッチリとしたスタビリティを持つ。ついに現行クラウンから始まった「新しい世代のトヨタのサスペンション」がFF車にも広がり始めたのか?

優れた静粛性と新HV

新エンジンのハイブリッド 新開発の直4、2.5Lエンジンを採用。プリウスと同じく、効率のいいアトキンソンサイクルを採用している。これをTHSIIと組み合わせているが、カムリに合わせて制御も進化!

新エンジンのハイブリッド 新開発の直4、2.5Lエンジンを採用。プリウスと同じく、効率のいいアトキンソンサイクルを採用している。これをTHSIIと組み合わせているが、カムリに合わせて制御も進化!

●優れた静粛性と新HVエンジンだって乗り心地の質感の高さに負けていない。エンジンそのものから出る音が静かになっているんだと思う。モーター走行モードからエンジン始動しても、あまり気にならず。そうそう。ハイブリッドの制御方法まで大きく変わっていた。THSIIの基本は、停止状態から走り出すとタイヤが二転がりしたあたりでエンジン始動となった。カムリHVは走り出した直後から始動するのだ。カムリHVの車重だと、最初からモーターだけでなくエンジンのパワーも使ったほうがいい(モーターだけで発進すると電力を大量消費するようだ)。興味深いことに、いったん走り出すと、エンジンは頻繁に止まる。また、アクセル開度が少ない状態でのモーター走行モードは増えた感じ。プリウスでエコランする時に使う「惰性走行モード」(電車のように加速時はパワーを使い、速度乗ったら可能な限りエンジン止めて滑走する)を取り入れたんだと思う。いっぽう、追い越し加速などアクセルを踏んだ時のパワフルさでは、HS250hやSAIを大幅に凌ぐ。開発担当者によれば、車重の軽量化に加え、100cc大きくなったエンジンが効いているそうな。

実測16~18km/Lの燃費

首都高を使った試乗コースは、雨のうえに交通量が多かったが、普通に運転して20.9km/Lという優れた実用燃費をたたき出したのだ!

首都高を使った試乗コースは、雨のうえに交通量が多かったが、普通に運転して20.9km/Lという優れた実用燃費をたたき出したのだ!

●実測16~18km/Lの燃費一番驚いたのが「プリウスを除くハイブリッド車」の多くでイマイチな燃費。台場近辺を普通に走って16km/L前後。少し丁寧に走ってみたら18km/L台となった。HS250hやSAIより確実に10~20%よくなっている。プリウスの25~30%減で留まってます。こらすばらしい。エンジンを高い熱効率を持つアトキンソンサイクルとしたり、新しい制御など取り入れ高効率化をはかったんだと思う。

もう少し割安感のある価格設定ならロングセラーになる可能性大

唯一気になったのが価格。カムリHVのアメリカ価格を見たら、同等の装備内容持つプリウスより19万円高。日本では80万円高となる。右ハンドル用に専用設計したインテリアなどにコストをかけているというけれど(いわれてみれば高級車のニオイがする)、ベーシックモデルですらスチールホイールで304万円。ナビを標準装備するなど、もう少し割安感のある価格設定ならロングセラーになる可能性大。とはいえ、クラウンやマークXの価格を考えれば相当納得できる。9月5日に発表、発売した新型カムリが好調な滑り出しをみせている。月販目標を500台に設定したのに対して1カ月後の受注台数はその13倍の6500台。遠藤徹氏によれば、新車効果を見込んでの増産を上回る好調ぶりで、納期は3カ月以上! 値引きは、7万円程度は条件によって見込めるようだ。カムリはSAIよりもひと回りサイズが大きくて燃費がよく、さらに30万円以上も安い価格設定。カローラ店専売のカムリだが、順調にいけばトヨタ全店扱いのSAIに迫れそうだ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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