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更新日:2019.01.27 / 掲載日:2017.12.02

王者フィットはこの先も安泰だぁ~ フィットハイブリッド

13G/L:装備充実、進化した「This is FIT」

13G/L:装備充実、進化した「This is FIT」

【本記事は2010年10月にベストカーに掲載された記事となります。】01年6月に実質ロゴの後継モデルとしてデビューしたフィット。デビュー直後から大ヒットモデルになり、’07年10月にフルモデルチェンジして2代目となる現行フィットが登場。現行は初代を凌駕する人気を博し、コンパクトカー=フィットというイメージを確立。初代からの国内累計販売台数が150万台目前というから強烈!

そのコンパクトカーの王者フィットが10月8日にマイナーチェンジ

15X:1ランク上の上質な価値を持つコンパクト

15X:1ランク上の上質な価値を持つコンパクト

すでにBCでもいろいろスクープしているとおり、今回のフィットのマイチェンのキモは待望のハイブリッドの追加にあるのだが、「今回ハイブリッドの追加があり、こちらに注目が集まりますが、フィットファミリーで最も重要、核となるのは、ベースの13G/Lであると思います」と、フィットの開発責任者である人見康平氏(本田技術研究所・四輪R&DセンターLPL主席研究員)のコメントがすべてを象徴している。

キャラクターごとに違う新型フィットの魅力

ハイブリッド:フィットの使い勝手はそのままの先進ハイブリッド 10・15モード燃費30.0km/L

ハイブリッド:フィットの使い勝手はそのままの先進ハイブリッド 10・15モード燃費30.0km/L

今回のマイチェンでフィットは、従来の1.3Lモデル、1.5Lモデルというバリエーションのモデルを進化させると同時に、ハイブリッドを加えたり、スポーツモデルのRSを強化したりといろいろしているが、すべては、ベースとなる1.3Lモデルの13G/Lがしっかりユーザーが満足できるクルマに仕上がっているからこそできることだと強調しているのだ。この点がフィットが老若男女の誰からも支持されている理由。今回のマイチェンでフィットは、ベーシックな1.3L、1.5L、ハイブリッド、1.5L搭載のスポーツモデル、RSと4つのキャラクターが与えられ、どれもが個性を放っているのがポイント。それでは次ページからは、新型フィットのそれぞれのキャラクターの特徴、魅力を具体的に見ていきたい。

RS:RS専用のブラック×オレンジのシートは圧巻! 見ているだけで元気になる。

RS:RS専用のブラック×オレンジのシートは圧巻! 見ているだけで元気になる。

エコカー購入補助金が終了し、人気モデルのフィットといえども販売減は避けられない。そこで気になるのが価格設定。マイチェンといいながらも進化し、満足度を高めると同時に先進的なハイブリッドを追加したフィットだが、ベースモデルがそれに応じて大幅値上げ、というのでは話にならない。現時点ではまだ正式な価格は判明していないが、13Gが約120万円~、13Lが約140万円~、15Xが約150万円~、ハイブリッドが159万円~、RSが165万円~、と予想。ハイブリッドが159万円から、これが安いか高いか? このハイブリッドは、1.3G Fパッケージをベースとしているため、25万~30万円程度高くなる計算になる。15万円程度アップにとどめて欲しかった、とガッカリしている人もいるかもしれない。最も安いハイブリッドというのは大きなセールスポイントとなるが、20万~25万円高では、燃費がいいだけで回収できる金額ではないからだ。さらに言わせてもらえば、ハイブリッド専用車ではないから、ノーマルとの差がわかりにくいのも残念。ただユーザーがどう判断するのか注目で、BCの危惧とは裏腹に大ヒットする可能性も大。

新型フィットはハイブリッドの取得税、重量税免税を筆頭に、最低でも50%減税が受けられる。

新型フィットはハイブリッドの取得税、重量税免税を筆頭に、最低でも50%減税が受けられる。

新型フィットは各キャラクターに与えられた新色をはじめ、カラーバリエーションが豊富なのが魅力的。装備、環境性能を考えれば、人見氏が主張するように、ベーシックな13G/Lの買い得感の高さが際立つ。いっぽうRSは少々高くても、元気なクルマが欲しいという人には打ってつけ。クラス初の6MTも魅力的だし、BCとしては大いに支持したい。

パッケージングのよさは世界一

15X:コイツは凄い! CVTの見直しにより、1.5Lエンジンの余裕を生かしたセッティングに変更。

15X:コイツは凄い! CVTの見直しにより、1.5Lエンジンの余裕を生かしたセッティングに変更。

コンパクトカー界の王者フィットは4つのキャラクターそれぞれにライバルモデルが存在。これは販売マニュアルにもあるとおり、13G/Lには新型日産マーチ、15Xには日産ノート、ハイブリッドにはプリウス、インサイト、RSにはデミオシリーズのデミオスポルトといった具合だ。まずは新型マーチとのベーシックコンパクト対決。ホンダサイドでは、10・15モード燃費のカタログデータではマーチの26.0km/Lにはかなわないものの、実燃費のよさをアピール。それからこれは4つすべてのキャラクターについていえることだが、世界一ともいわれるフィットのパッケージングのよさはライバルを大きく凌駕している点であることは間違いない。11月にトヨタ ラクティス、12月のトヨタヴィッツがそれぞれフルモデルチェンジ。新型スイフトの評価も高いこともあり、コンパクトカーマーケットが思いっきり活性化される。

続いてはハイブリッド。クラスが違うためプリウスにするか、フィットにするかで悩む人はあまりいないようにも思えるが、とにかくハイブリッドカーが欲しいという人には、フィットとプリウスの約50万円の価格差は魅力的に映る。それよりも気になるのが同門対決となるインサイト。1.3L+モーターという同じシステムを搭載。インサイトにはハイブリッドカー専用車という魅力はあるが、パッケージング、ベースモデル同士で約30万円という価格差はフィットに追い風の気配アリアリ。インサイトも10月8日にマイチェンするので、正直インサイトにとってフィットはかなりの強敵。スポーツモデル対決としては、楽しい走りに定評のあるデミオスポルト。燃費面ではやや劣勢だが、6MTとパワフルなエンジンで楽しさをアピール。早く乗り比べてみたい!

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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