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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

独占緊急試乗 フェアレディZRoadster発進!!

Z Roadster

Z Roadster

【本記事は2009年11月にベストカーに掲載された記事となります。】今年の4月にニューヨークショーで発表され、本誌でもその動向を追っていた「フェアレディZロードスター」が、ついに10月15日に発売となった。そこでこの注目のZロードスターの魅力を、試乗を担当した“Zの柳田”こと柳田春人氏のコメントとともに、いち早く紹介していきたい。

抑揚あるリアフェンダーが美しいリアスタイルを生む

この角度から見る新型Zロードスターが、一番グラマラスで美しく見える

この角度から見る新型Zロードスターが、一番グラマラスで美しく見える

「リアからの眺めがいいよね。カナダのマグナ社(システムはグループの独・CTS社)の幌もカッコいいじゃない」とは柳田氏の弁。そう、過去本誌でも何度か触れているように、今度のZロードスターは、いかにもこれまでのベースモデルからの派生車種というイメージを与えない美しい外観が特徴となっている。ポイントはドア後端上部からテールランプの頂点へとつながる抑揚を伴ったライン。これにより、車両を斜め前方や斜め後方から見た際に、非常にグラマラスな印象を受ける。もちろんルーフクローズ状態のラインも美しい。ロックと開放まで電動でこなすソフトトップにはカナダのマグナ・インターナショナル社製のものを採用(生産は日本の高田工業に委託)。カラーはボルドーとブラックの2色が用意され、形状もこだわってクーペのようなシルエットにしたというだけあり、上質な佇まいを見せる。これらのこだわりが美しい外観を生んでいるのだ。

インテリアにもロードスター専用色が用意される

ドアトリムやニーパッドにも専用となるスエード素材を採用

ドアトリムやニーパッドにも専用となるスエード素材を採用

シフトノブ後部にソフトトップを開閉するためのスイッチが付く以外は、基本的な造形はクーペと変わらない。が、シートはバージョンTおよびバージョンSTには、ソフトネットクロスと本革のコンビネーションタイプのエアコンディショニング機能付きが採用された。メイン部のネットクロスは、1cm2あたりの1秒間のエア流量が通常表皮の約5倍と通気性に優れ、さらに腿の裏側など通常のシートよりも広い面積からエアが出るようになっており、年間を通してオープンエアが楽しめるよう配慮されている。カラーはボルドー、グレー、ブラックの3色から選択でき、ボルドーがロードスター専用色だ。2シーターのオープンというと、荷物の収納スペースに不安を抱えがちだが、新型はZ33型に比べホイールベースが短縮されたにもかかわらずトランク容量は拡大、9インチのゴルフバッグ、またはAサイズのスーツケースが搭載可能とされている。また、シート裏にはZ33型の倍以上というスペースが設けられ、ハンドバッグやブリーフケース程度の荷物なら、そこに置いておくことができる。これらインテリアに対し柳田氏は、「ソフトトップ裏側にトリムが施されるなど、Z33ロードスターより質感は向上している。ホイールベースが短縮された関係か、室内はタイトになった気がするけど、それはこの手のクルマにとって悪いことじゃない。助手席との距離感も悪くないし、意中の女性と親密になるにはいいね(笑)」とコメントした。

Z33型に比べ50kgの軽量化が、気持ちのいい走りに貢献

ロードスターとはいえ、走りが犠牲になることは、Zには許されない。そこでドアまわりやトランク開口部を重点的に強化、捩りおよび横曲げ剛性が向上されている。これらの補強により、捩り剛性はZ33型ロードスターに比べ、40%も向上されたわけだが、驚くべきは軽量化。今度のZ34型ロードスターの車重は1540kgで、クーペに対する重量増は60kg。対してZ33型は1590kgで、クーペ比の重量増は110kg。実に50kgもの軽量化が施されているのだ。「普通ロードスターっていうと、クーペモデルとの重量差を感じるんだけど、今度のZ34ロードスターは、あまり重量差を感じなかった」という柳田氏のコメントからも、軽量化の恩恵が感じられる。エンジンやミッションなどはクーペから変更を受けていないので、336ps/37.2kgmの出力を生かした走りも存分に楽しめる。柳田氏はATのほうがキャラクターに合うとしたが、シンクロレブコントロール機能の付いた6速MTでドライブするのも楽しいハズだ。「Z33ロードスターを100点とすると、今度の新型は150点。まだまだやってほしいところはあるけど、全体に大進化してるよね」と柳田氏がコメントするとおり、Z34型ロードスターの魅力はそうとうに高い。が、惜しむらくはその月販売目標台数。その数、わずか30台。目標はもっと高く持っていただきたいのだが……。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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