中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
パワーと燃費を両立させたハイブリッド レクサスRXの魅力度は!?
重量ボディを軽々と走らせるパフォーマンス
こちらは280ps、35.7kgmの3.5L、V6エンジンを搭載するRX350。1月19日より販売を開始している
【本記事は2009年6月にベストカーに掲載された記事となります。】日本のレクサス車では初のSUVとなる「RX」が投入されたのが1月19日。3.5Lガソリンエンジンを搭載するRX350と、3.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドモデルRX450hの2モデルが設定されているが、RX450hは4月から発売された。発売開始となったRX450h、エンジンは3.5LのV6でRX350と同じだが、ハイブリッド用にアトキンソンサイクルとするなどの専用チューンで249ps、32.3kgmへとパワーダウン。巡航時の燃費向上を果たしている。とはいえ、RX450hはこれに167ps、34.2kgmのフロントモーター、68ps、14.2kgmのリアモーターを組み合わせており、走りはさすがに強烈。2130kgの重量ボディを軽々と走らせるパフォーマンス。こちらに乗ってしまうと、最初は「これで充分」と感じていたRX350が非力に感じてしまうほど。
意外とリーズナブルな印象の価格
ボディサイズは全長4770mm、全幅1885mm、全高1690mmで日本国内で使うにはちょっと大きいか!? リアコンビランプがクリアレンズとなるのはハイブリッド車の共通アイテム
価格は570万~650万円で、RX350の4WDに対して85万円高となっている。ハリアーに対してRXシリーズはずいぶんと高くなった印象もあるが、RX350にもHDDナビが標準装備されているなど、実質的な価格上昇ぶんは30~40万円程度で、意外とリーズナブル。RX全般にいえることだが、ボディサイズが全長4770mm、全幅1885mm、全高1690mmとかなり大柄。正直、日本国内で使うには少々もてあましてしまう場面も……。高速道路でのクルージング向きのサイズである。インテリアはレクサス基準の質感の高いインパネ表皮にシート生地で満足度は高いが、カーナビの操作はセンターコンソールに配置された独特のコントローラーを使うものとなるのだが、少々慣れが必要で、操作性に少々疑問を感じたが……。新しさは感じる。
渡辺陽一郎の採点チェック
3.5L、V6エンジン+モーターのハイブリッド
「SUV」という言葉から連想されるのは、悪路の走破力とか、伸縮性に優れたサスペンションが生み出す悠々とした乗り心地だろう。それらのSUVらしさが、RX450hでは皆無に近い。開発者も「重視していない」という。確かにパワフルで、バージョンSなら走行安定性も悪くない。峠道を相応の速度で走れる。内装も上質だ。しかしSUVを選ぶ人たちの期待には応えていない。マークXジオの車高を高めれば充分だ。外観も日本ではハリアーのほうが受ける。シティ派SUVとして機能は悪くないが……。
国沢光宏の採点チェック
インパネの質感はさすがレクサス基準である
絶対的な動力性能はもちろん、実用燃費もハリアー時代と比べ大幅に改善したと思う。これまた乗り心地がトヨタ車から抜け出せていない。せっかくトヨタと違うブランドを立ち上げて勝負しようとしているのだから、ドイツ車と同等の良質なショックアブソーバーを使えばいいのに。トヨタは購買戦略でレクサスのアタマを叩いてしまっていると思う。開発現場の人は皆さんいいクルマを作りたいのに……。社長の交代で実験部隊の発言力が強くなることを期待しておきたい。速ければいいってモンじゃないですから。