さらに深みを増したヨーロピアンテイスト、トヨタ アベンシスセダン&ワゴン

【本記事は2006年9月にベストカーに掲載された記事となります。】イギリス生まれのトヨタ車、アベンシスもデビューして約3年。この5月に欧州でマイチェンモデルがデビュー。続いて日本でもマイチェンを行なった。マイチェンの中身はフロントのグリル、バンパー、ヘッドランプ、フォグランプ、リアのコンビランプなどの意匠変更とともに、サイドターンランプ付きドアミラーを全車に標準装備。ボディカラーの追加設定などによる外観のリフレッシュ。内装も全モデルではないが、内装色の変更、パネル部分の素材変更、シート表皮の変更などでより上質な室内空間を演出している。またマルチインフォメーションディスプレイも標準で採用。実車を見てもまさにエレガントで上質になったのは実感できたが、実は走りのほうもしっかり改良されていた。2Lおよび2.4Lの直噴エンジンに変更はないが、ステアリング支持部やリアサスタワー部の剛性アップ。バネ、ダンパー、スタビライザー、サスブッシュなどの変更、さらにフロア下部の空力性能向上など、改良はマイチェンレベルとは思えない本格的なものとなっている。

走っても旧型との差は歴然。ステアリング系の剛性が大幅に向上しており、接地感もよりリニアに伝わってくる。リアはより安定性が向上。つまり、乗り味はより上質かつ高速安定性重視のチューニングとなったわけだ。ただ、日本で走らせる範囲ではハンドルの重さやフロントタイヤからの突き上げ感は少々気になる（17インチ仕様）。とはいえ、本格的なヨーロッパ仕様の走りがそのまま味わえるのもアベンシスならではだ。

価格はセダンが233万1000～331万8000円。ワゴンが249万9000～347万5500円と1万～4万円程度のアップとなる。

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