クルマのお役立ち情報[2017.12.28 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!気になる中古車試乗判定 フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン 2015年モデル フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション!果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、グーワールド
写真●グーワールド

今月の中古車は フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン

DETAIL CHECK 1

フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン コックピット
必要な機能をシンプルかつトラッドにまとめたインテリア

 水平基調をテーマにしたエクステリアに呼応したインテリアデザインは、パサートの見所のひとつ。デザインはシンプルでありながらも、素材の質感のよさや組み付け精度の高さから、嫌味のない上質さが漂ってくる。ナビゲーションを含め装備が充実しているのも上級クラスならでは。

DETAIL CHECK 2

フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン 内装
堅実という言葉がしっくりくる実用的で疲れにくいシート

 弟分であるゴルフのクオリティが高いこともあって、室内の雰囲気は高級感というよりも使いやすさと居心地のよさが印象的。前輪駆動をベースにしたメカニズムゆえに、室内空間が広いのも嬉しいところ。前後のシートはファブリック表皮だが、クッションに厚みがあって長距離ドライブでも疲れにくい。

DETAIL CHECK 3

フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン ラゲッジスペース
ワゴンとしての歴史を感じる使い勝手に優れるラゲッジ

 ヴァリアントのハイライトである荷室部分は、スクエアな形状でなおかつ高さも十分。結果として、通常時で650L、最大で1780Lまで拡大可能。荷室の床板を固定する場所を変えることで荷室容量を重視してもよし、間口をフラットにして積みやすさを重視してもよしという利便性が嬉しい。

DETAIL CHECK 4

フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン エンジン
大きな車体を難なく加速させるダウンサイジングエンジン

 直噴ターボエンジンにデュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わせたパワートレーンは、走行性能と低燃費を両立するVW自慢のシステム。いまでこそ、このダウンサイジングコンセプトも一般的になってきたが、VWはいち早くチャレンジしているだけに完成度が高い。

ダウンサイジングターボの先駆けとなった上級実用車

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

九島 走りの味は慣れ親しんだフォルクスワーゲン・ワールド

竹岡 物の価値を見抜けるひとの賢いチョイス!

長い歴史を持つ輸入車の定番ステーションワゴン
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は、フォルクスワーゲンの上級ワゴンであるパサート ヴァリアントの登場です。お借りした車両は2015年モデルで、グレードは「TSIコンフォートライン」、走行距離は1万3000kmとなっています。

九島●パサートってさ、いつ乗ってもなんかこう、背筋がシャキッとするクルマなんだよね。

編集部●パサートは日本でも非常に歴史があるクルマで、試乗していただくヴァリアントはそのワゴン版となりますが、輸入車のなかではどういった存在と言えるのでしょうか。

竹岡●この間発売したアルテオンが登場するまでは、パサートがフォルクスワーゲンのフラッグシップだったんだよね。プレミアムブランドに比べるとカジュアルだけど、上質さもそれなりにあって、性能的にもちゃんとしたワゴン。薄型の顔も存在感があってカッコいいし。

九島●そう、パサートってちゃんとしたクルマなんだよ(笑)。基本的には定番モデルのゴルフと同じで、乗り味なんかもゴルフの延長線上にある。まさに「ザ・フォルクスワーゲン」っていう世界観。ゴルフでは荷物が積みきれないひと向けがゴルフ ヴァリアントで、もっと荷室が大きいものがほしいというひと向けがパサート ヴァリアント。

竹岡●地に足のついた選択肢というか、「むやみにお金は使いたくないけど、安かろう悪かろうはイヤ」っていうユーザーが多いのかも。

編集部●今回の取材車は2015年7月から日本で発売されている現行型です。ミディアムサイズのボディに対して、1.4L直4ターボ小排気量エンジンを搭載していることも話題になりました。最高出力は150馬力で、トランスミッションは7速DSG。グレードは装備レベルによって分かれていて、ベーシックなものから順に「TSIトレンドライン」、「TSIコンフォートライン」、「TSIハイライン」、そしてスポーティな「TSI Rライン」です。

竹岡●ターボが付いているとはいえ、排気量が1.4Lといえば、ちょっと前まではヴィッツとかマーチクラスの排気量でしょ。驚きだよね!

九島●VWは、ダウンサイジングターボについては先駆け的なメーカーだけど、それにしてもこのクラスに1.4Lというのは珍しい。だって先代モデルには3.2Lエンジンだってあったんだから。

編集部●そういう従来型からの乗り換えニーズもあったのでしょうか、2016年9月には220馬力の2L直4ターボを搭載する「2.0TSI Rライン」も追加されました。スポーティなルックスに加えて、ダンパーの減衰力や電動パワステの特性を自由に調整できる「DDC」も標準装備しています。一方の1.4L車には、同年11月に「TSIコンフォートライン」と「TSI Rライン」がカタログ落ちし、変わりにアルカンターラシートやパワーテールゲートを標準装備する「TSIエレガントライン」が投入されています。

竹岡●1.4L車と2L車とのキャラ分けをより明確にしたわけね。

編集部●それでは、試乗の方をよろしくお願いします。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

編集部●さて、試乗から戻ってきたおふたりに感想を伺いましょう。今回の試乗車は1.4Lターボだったのですが、いかがでしたか?

九島●上り坂でもまったく問題ないね。パドルシフトが装備されていたけど使う必要性を感じなかった。

竹岡●年式も新しいし、走行距離が少ないこともあるのだろうけど、クルマのコンディションも中古車という印象がなかったな。エンジンについては、たしかに問題ないけれど、もう少し余裕があったら、もっといいクルマに感じるだろうなぁ。

九島●それは確かにそうだね。車格を考えるともっとゆったり乗りたいという気持ちはわかる。中古車市場はどんな感じなの?

編集部●実力から考えたら、現在の中古車価格は非常に割安だと思います。現行型で、なおかつこのクラスであるにも関わらず、200万円前半でも低走行の物件が探せますし、認定中古車が多いという意味でも安心感があります。物件の数もそれなりにあるので、選びやすいクルマなのではないでしょうか。

九島●価格が安いっていうのは、SUVに人気が持っていかれているせいだろうね。そこはファッションだから仕方ない。でも、ステーションワゴンには立体駐車場に入れられるとかのメリットもあるんだよ。

竹岡●パサートって、「ラグジュアリーの世界も知っているけど、自分はこれがいい」っていう、価値観がしっかりしているひとが選んでいるイメージがあって、私は好印象。

編集部●では、パサート ヴァリアントはオススメということでよろしいでしょうか。

九島・竹岡●もちろん!

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加