試乗記[2017.12.21 UP]

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ 試乗レポート

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メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ

自然の風を感じながら、抜群の開放感とともにドライビングを楽しめるオープンモデル。この贅沢な喜びを手頃なボディサイズでも享受できるのが、メルセデスのCクラス カブリオレだ。

贅沢なオープン走行を手頃なサイズで叶える

 ひと昔前に比べればラインアップが大幅に拡充されたメルセデスだが、カブリオレの品揃えもまた幅広い。SLやSLCなど2シーターだけではなく、Eクラス、Sクラスといった伝統的な4シーター系にも設定されていたが、昨年からはCクラスにまでカブリオレが加わった。

 ルーフの開閉システムなどをコンパクトなボディに詰め込んでいるので気になるのは居住性。そこで真っ先に後席からインプレッションしてみることにする。シートバックがやや立ち気味ではあるものの、肩まわりや頭上の空間は大人でも必要十分程度には確保されている。ただし、足元が少々窮屈でリラックスしづらいので、ちょっとしたお出かけならいいがロングドライブとなるとつらいかもしれない。

 前席はセダンやクーペと同様で十二分に快適な空間が広がっている。一年を通じて快適なオープンドライブを提供すると謳っているだけあってモダンかつラグジュアリーな雰囲気だが、スポーツシートが採用されているため程よいタイト感がある。快適性とスポーティさがバランスされていて、風を感じながらのドライビングを楽しむにはちょうどいい。

 試乗車はC180で1.6L直噴ターボエンジンを搭載。カブリオレはボディ補強やルーフシステムなどで車両重量は対クーペで140kgほど増えているので動力性能に不安はあったが、実際には想像以上によく走ってくれた。メルセデスの直噴ターボは、ライバル達に比べると低回転域のトルクを強調してくるタイプではないが、9速ATとのマッチングが抜群でドライバビリティを良好に感じさせてくれるからだ。こまめなシフトチェンジでエンジンの美味しいところを上手く引きだしているからにほかならないが、ビジーに感じさせないのはスムーズだから。一般的な走行ではなめらかでひたすら快適だ。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ

 一方、ダイナミックセレクトをスポーツやスポーツプラスにしてアクセルを深く踏みこんでいけば、シフトアップは素早くなる。軽いショックも伴うが、それもまた小気味よくスポーティな気分を盛り上げてくれる。エンジンも小排気量ゆえに回転上昇感が軽くて意外なほど気持ちがいい。絶対的に速くなくても、床までアクセルを踏み抜いて爽快感を得られることが、カブリオレとは相性がいい。

 Cクラスのアルミニウムとスチールを組み合わせたハイブリッドボディは、フロアを中心にフロントエンドやルーフまわりがカブリオレ向けの専用設計となっている。そのため前述したとおり車両重量は増えているが、剛性感は高く、荒れた路面を通過してもブルブルとふるえたり、ねじれを感じるようなこともほとんどない。たまにランフラットタイヤの硬さを感じさせることはあるものの、基本的には快適な乗り心地だ。また、コーナーでも低重心だからかスポーティに感じられる。ステアリングを切り込んだときのノーズの反応はセダンやクーペと変わらぬシャープさがあるのだ。ちょっとばかり攻めすぎても圧倒的な安定感でドライバーを包み込んでしまうような懐の深さも持ち合わせている。減衰力が調整されるセレクティブダンピングシステムの恩恵の効果も大きいのだ。

 約20秒で開閉可能なアコースティックソフトトップは遮音性が高く、クローズド時はクーペに近い静粛性を保つ。これならバリオルーフの必要性を感じないだろう。むしろソフトトップのほうが贅沢な雰囲気があって好ましい。カラーも4色用意されているのでボディカラーとのコーディネイトが楽しめるのもCクラス・カブリオレならではだ。

文●石井昌道 写真●グーワールド
問い合わせ メルセデス・コール TEL:0120-190-610

Detail Check

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ

およそ20秒で開閉するエレガントなソフトトップ。異なる素材を効果的に組み合わせる多層構造によって、遮音性を飛躍的に向上させている。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ(コクピット)

コクピット

コクピットは質感の高さと優れた機能性が感じられる。最新メルセデスのデザインは、シンプルでスポーティ。オープンモデルにもマッチしている。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ(インテリア)

インテリア

居住性と荷室への影響を最小限に抑えながらのオープン化。とくにフロントシートの快適性は高く、ヘッドレストに設けたエアアウトレットから温風が吹き出されて乗員の首まわりを暖めてくれる。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ(ラゲッジルーム)

ラゲッジルーム

ソフトトップが収められるラゲッジルームは、ソフトトップオープン状態で285Lの容量を確保。後席背もたれを倒すことで、長尺物にも対応する。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ(エンジン)

エンジン

ベーシックグレードのC180にはドライバビリティの高い1.6Lターボエンジンが搭載される。燃費も14.3km/L(JC08モード)と良好だ。

メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ(タイヤ・ホイール)

タイヤ・ホイール

標準で18インチ、写真は19インチを履く。扁平率はフロント45、リヤ40とスポーティだが、しなやかな乗り心地を実現している。

メルセデス・ベンツ C180 カブリオレ スポーツ(9速AT)

全長×全幅×全高 4705×1810×1405mm
ホイールベース 2840mm
トレッド前/後 1575/1555mm
車両重量 1710kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1595cc
最高出力 156ps/5300rpm
最大トルク 25.5kg m/1200-4000rpm
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前・後 225/45R18・245/40R18

全国メーカー希望小売価格(発売 2016年9月)

メルセデス・ベンツ C180 カブリオレスポーツ(9速AT) 611万円
メルセデスAMG C43 4MATIC カブリオレ(9速AT) 978万円
メルセデスAMG C63 S カブリオレ(9速AT) 1420万円

Body Color

 □ポーラーホワイト
 ブリリアントブルー
 オブシディアンブラック
 □ダイヤモンドホワイト
 イリジウムシルバー
 ヒヤシンスレッド

閉じても開けても快適 プレミアム感漂うカブリオレ

閉じても開けても快適 プレミアム感漂うカブリオレ

 新開発のソフトトップによりクローズド時にハードトップにも引けをとらない静粛性を誇るが、オープン走行時の快適性も特筆すべきレベルにある。後席ヘッドレスト近くに備えられたウインドディフレクターが、不快な風の巻き込みを抑えてくれ、メルセデスらしい快適なオープン走行を楽しめる。

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