中古車購入[2017.12.20 UP]

買いのタイミングがよく分かる2018大予測、まるごと。 構成・文/フォッケウルフ 撮影/茂呂幸正、オフィスマッシュルーム、フォッケウルフ

日本の自動車業界にとって激動の一年が終わろうとしている。そして年が明ければ、また魅力的な新型車が誕生し、その影響を受けたお買い得な中古車が生まれることだろう。今回の特集では、そういった新型車のデビュー情報も含めて、さまざまな観点から2018年の自動車業界を予測していく。

この記事の目次

chapter 1 2018年 自動車業界トレンド予測
chapter 2 2017年末と2018年発売予定モデルからみる中古車市場動向

関連情報

ボディタイプ:オープンカー ボディタイプ:クーペ ボディタイプ:軽自動車 ボディタイプ:コンパクトカー ボディタイプ:セダン ボディタイプ:SUV・クロカン ボディタイプ:ワンボックス 高齢者向け スポーツカー 中古車購入 中古車豆知識 ファミリーカー ハイブリッドカー

chapter 1 2018年 自動車業界トレンド予測

2017年も東京モーターショーの閉幕とともに終わろうとしているが、すぐそこに迫っている2018年のトレンドについて、業界きっての社会派でもある自動車評論家の渡辺陽一郎氏が鋭く分析する。

ダウンサイジング時代の到来がもたらすもの

ミニバン・セダン

アベノミクスといわれながら、所得が増える見込みは乏しい。その一方でクルマは安全装備や環境&燃費性能が向上して価格も高まっている。所得が増えずに価格が高まれば、ボディやエンジンを小さくすることになり、少子高齢化も伴って18年にはダウンサイジング化がさらに進む。
特に軽自動車はN-BOXに続いてスペーシアも一新するから、その比率が今以上に高まる。ただしそうなれば一層の軽自動車増税が心配される。公共の交通機関が未発達な地域では、低年式の軽自動車が高齢者の通院や買い物に使われるから、軽自動車の増税は福祉に反する。メーカーは好調に売れる軽自動車を開発したなら、小型/普通車にも力を入れ、増税に繋がりかねない軽自動車比率の拡大を抑えねばならない。
その意味で注目されるのがSUVだ。SUVは小型/普通車で今後の拡大が見込める貴重なカテゴリーだから、18年も新型車が活発に投入される。CX-8に続いてスズキのクロスビー、三菱のエクリプスクロス、CR-Vが発売されてフォレスターも一新すれば、18年もSUVが堅調に売れる。
環境性能ではセレナハイブリッド、スズキ・クロスビーのマイルドハイブリッドなど、地味でも低燃費な車種が増える。趣味性で選ばれるSUV、エコカーの代表的なハイブリッドなどが注目のカテゴリーだ。
一方で高速道路の制限速度が一部区間で時速110〜120km/hに高められ、「速く走ることで時間を節約する」という高速道路本来の価値が改めて見直される。これはエコロジーに偏りがちなクルマの価値観を是正することに繋がりそうである。SUVとエコカーの共存も含めて、18年のクルマ業界はバランスの良い方向に発展してほしい。

⇒キーワード01 「軽自動車人気の向上とそれに伴う心配」

軽自動車人気の向上とそれに伴う心配

好景気の影響がこのまま感じられないようであれば、日本の自動車業界はさらにダウンサイジング化が進む。特に軽自動車は人気モデルも増えてその販売台数がより拡大すると予想される。現時点でも新車として売られるクルマの約36%が軽自動車だから、18年には40%に達しても不思議はない。

⇒キーワード02 「SUVブームの躍進」

SUVブームの躍進

SUVはボディの上半分がワゴンや5ドアハッチバックと同様の形状で、居住性や積載性が優れる。またボディ下側は大径タイヤなどで迫力があり、実用性とスタイルの良さを両立させて人気を得た。やはり注目のモデルが続々と登場することで、そのブームに終わりは見えない。

⇒キーワード03 「低燃費モデルの増加」

低燃費モデルの増加

一時期ほどではないが、相変わらずエコカーは高い人気を誇る。ハイブリッドカーのほか、ディーゼル、PHEV、EVなど選択肢も続々と増えている。

⇒キーワード04 「高速道路の価値の見直し」

高速道路の価値の見直し

2017年11月1日から、新東名高速道路の新静岡IC〜森掛川ICの約50km区間で、最高速度が110km/hへと試験的に引き上げられた。最高速度が100km/h以上に引き上げられたのは日本初のことで、2018年末まで約1年間試行が続けられ、安全性などの検証が行われる。

chapter 2 2017年末と2018年発売予定モデルからみる中古車市場動向

新型車の登場やモデルチェンジは中古車の相場にも大きく影響する。そこで2017年末に登場したモデルや2018年登場予定モデルについて、東京モーターショー2017に出展された車種を中心に紹介していこう。これらをベースに、2018年の各車の買い時を見極めようではないか。

各車の登場予定時期についてはグーネット予想です(2017年11月現在)。また、各車上部にあるカレンダー内の、赤いバー( )は登場(予定)時期、黄色いバー( )は現行型/前期型/先代型/ライバル車などの狙い目の時期になります。

ミニバン

ホンダ ステップワゴン

カレンダー ホンダ ステップワゴン

ホンダ ステップワゴン

2017年9月マイナーチェンジ

スパーダにハイブリッドが追加
競合モデルに対して唯一足りなかった要素である「ハイブリッド」が追加されたのが大きなトピック。安全運転支援システムのホンダセンシングは全グレードに標準装備となる。

→2018年春以降が狙い目!

独創的な機構によって実現した「わくわくゲート」を備えていたが、ライバルが手強く新車販売はやや低調気味。中古車相場は他車より低めで買いやすい。登場3年目となる18年春が狙い目。

ホンダ ステップワゴン ハイブリッド仕様は専用チューニングのサスペンションを備え、乗り心地と操縦安定性のバランスが良好。
ホンダ ステップワゴン

現行前期型/2015年4月〜
中古車相場:180万〜350万円

想定ライバル車

多人数が快適に乗れて実用的というのがファミリーカーとして使われるミニバンの必須能力。もちろん燃費も重要な要素であることからハイブリッド仕様が選ばれる傾向にある。
日産 セレナ
トヨタ ヴォクシー
トヨタ ノア

日産 セレナ e-POWER

カレンダー 日産 セレナ e-POWER

日産 セレナ e-POWER

2018年春頃追加予定

“鬼に金棒”とはまさにこのクルマ
「ハイブリッドはもう古い」と言わんばかりに、日産はノートで人気の電動パワートレインであるe-POWERをセレナにも搭載する。プロパイロットも備え、ライバルの追随を許さない。

→2018年春以降が狙い目!

人気車種で、なおかつ高年式とあって相場は高値で推移。とくにプロパイロット装着車は新車時価格から差がほとんどない。e-POWERがなくてもよいなら相場が下がった先代型も狙い目だ。

日産 セレナ e-POWER エンジンで発電した電力を利用してモーターで走行。ユニットが小型で室内の広さや使い勝手はそのまま。
日産 セレナ e-POWER

現行前期型/2016年8月〜
中古車相場:200万〜320万円

想定ライバル車

近年は燃費に次いで安全性が重視され、運転支援機能の有無は中古車でも外せない。セレナのプロパイロットは安全なうえに運転負荷が軽減できるという点でも注目に値する。
トヨタ ヴォクシー
トヨタ ノア
ホンダ ステップワゴン

ホンダ オデッセイ

カレンダー ホンダ オデッセイ

ホンダ オデッセイ

2017年11月マイナーチェンジ

持ち味の走りを安全かつ安心に楽しめる
ホンダセンシングを全グレードに標準装備したほか、ハイブリッド仕様では、アダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能を追加。高速道路などでの運転負荷が軽減できる。

→今が狙い目!

現行型は登場から4年が経過し、中古車市場での流通台数も増加傾向にあり、年式や仕様などじっくりと選べるようになった。スポーティなイメージを強調したアブソルートが人気。

ホンダ オデッセイ 2列目に設定されるプレミアムクレードルシートは、ヘッドレストが大型化され、これまで以上にゆったりと寛げる。
ホンダ オデッセイ

現行前期型/2013年10月〜
中古車相場:170万〜320万円

想定ライバル車

目下のライバルであるエスティマが登場から10年を経ており、機能や装備内容などあらゆる部分でオデッセイの優位性が際立つ。質の高さではヴェルファイアに引けを取らない。
トヨタ ヴェルファイア
トヨタ エスティマ
日産 エルグランド

セダン

トヨタ クラウン

カレンダー トヨタ クラウン

トヨタ クラウン

2018年夏頃フルモデルチェンジ予定

クラウンイズムを継承する15代目
ニュルブルクリンクでテストを行うなど、アグレッシブなスタイルに相応しい走行性能を身に付けている。車載通信機を介してさまざまな情報が得られる新たなコネクテッド技術の採用も大きな目玉だ。

→2018年夏以降が狙い目!

新型の登場までは相場に大きな影響は見られないと思われ、狙いに近い物件があるなら即買いで問題なし。ハイブリッドもいいが、走りに重きをおくならターボという選択もありだ。

トヨタ クラウン 豪華でスポーティな運転席まわりのデザインは、乗り込むたびに、オーナーの所有する喜びを満たしてくれる。
トヨタ クラウン

現行型/2012年12月〜
中古車相場:200万〜470万円

想定ライバル車

切れ味のいい操縦性を持ち味とする後輪駆動の国産セダンは意外に希少。クラウンは走りのよさを特徴とするが、それだけに注力せず快適性との調和を図っているところが美点だ。
日産 フーガ
日産 スカイライン
レクサス GS

トヨタ センチュリー

カレンダー トヨタ センチュリー

トヨタ センチュリー

2018年春頃フルモデルチェンジ予定

継承と進化をコンセプトに20年ぶりの変貌
時代に即して進化しながら“匠の技”や“高品質のモノづくり”という伝統は継承。センチュリーの代名詞でもあったV型12気筒は廃止されたが、ショーファーカー日本代表として格の違いを見せつける。

→2018年春以降が狙い目!

先代型は20年にわたって生産され相場価格の幅が広い。低年式、多走行車でもセンチュリーの味わいは堪能できる。トヨタ製サルーンなのでトラブルの不安も少ないはずだ。

トヨタ センチュリー

現行型/1997年4月〜2017年2月
中古車相場:30万〜690万円

ホンダ レジェンド

カレンダー ホンダ レジェンド

ホンダ レジェンド

2018年春頃マイナーチェンジ予定

フルモデルチェンジに匹敵する大幅改良を実施
3モーターハイブリッドは、NSXと同じシステムへと進化する。377馬力のハイパワーは10速ATを介して路面へと伝達され、セダンクラスでは屈指のパフォーマンスを実現する。

→2018年春以降が狙い目!

アキュラRLXとして販売されている海外では高い人気を誇るが、国内ではいまひとつ振るわず。相場は経年による変動はあっても、新型登場で大きく変動することはなさそうだ。

ホンダ レジェンド 伸びやかでエレガントなスタイルを強調。各部の豪華なしつらえと相まって高級サルーンらしさを極めた。
ホンダ レジェンド

現行前期型/2015年1月〜
中古車相場:430万〜460万円

想定ライバル車

各車フラッグシップモデルに相応しい最先端の機能や装備が奢られるが、レジェンドはホンダ独自の3モーターハイブリッドによって走りを極めることで独自性をアピールしている。
日産 フーガ
レクサス LS
トヨタ クラウンマジェスタ

日産 スカイライン

カレンダー 日産 スカイライン

日産 スカイライン

2017年末マイナーチェンジ予定

上質な雰囲気がさらに磨かれる
内外装のデザインが刷新され、高揚感に溢れるスタイルや上質なインテリアの雰囲気は、欧州のスポーツセダンにも比肩するレベルへと進化。卓越した走行性能も健在だ。

→2018年年明け以降が狙い目!

国産セダンのなかでは安定した人気を維持しているが、数多く売れる車種ではないので中古車の流通台数も少なめ。新型の改良点は内外装が中心なので、相場への影響はほぼないとみていい。

日産 スカイライン 車内は運転席まわりの表皮が変更されることで、これまで以上に上質でプレミアムな空間に仕上げられている。
日産 スカイライン

現行前期型/2014年2月〜
中古車相場:160万〜380万円

想定ライバル車

それぞれに独自性を持つが、国産ミドルセダンの魅力である走行性能とスタイルのよさという点ではスカイラインが際立つ。パワーユニットが多彩なのもセールスポイント。
トヨタ マークX
マツダ アテンザセダン
SUBARU レガシィB4

※中古車価格はグーネット 2017年11月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

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