【車の下取、買取、値引き交渉まで】全部トータルで企てたい「損しない、車の買い替え方」とは
- 2018.5.29
- 【車売却ガイド】車買取・査定の為のお役立ち情報
しかし、車の下取、買取、値引きなどのシステムを知らないまま車の購入と売却を行うと、損をしてしまう可能性が高くなります。売却体験談の中には、損をしたという声も多く寄せられています。
そのためにも、どのような売却方法があるのか、またどのような仕組みになっているのかを事前に知っておくことは大切です。
本記事では、車の下取と買取の違い、そしてそれぞれの対応方法を解説しています。クルマの知識を得ることで、売却と購入をトータルで捉え、納得できる選択をするようにしましょう。
目次
新車購入費の足しにしたい!車の売却方法は主に2択
車の買い替えに必要な費用の計算方法は、「買い替え費用=車の購入費用‐売却価格」です。車下取でもまたは買取でも、この公式は変わりません。
一見区別がつきにくいかもしれませんが、車の「下取」と「買取」には明確な違いがあります。
まずはその違いについて、簡単にご紹介しましょう。
1.車下取(ディーラー下取)
主にディーラーで行われている売却方法で、新車購入と同時にディーラーに売却することです。例えば、次に購入したい車が200万、下取価格が50万であれば、200万ー50万=150万で新車が購入可能です。ただし、この50万は購入費との相殺となりますので、売却分のお金が手に入ることはありません。
2.車買取
買取専門業車で行われている売却方法で、車買取専門店に売却だけを行うことです。
車下取との大きな違いは、新車購入と売却の店舗が違うという点、現金が受け取れるという点にあります。A車買取店で50万にて売却した後に現金を受け取り、今度は新車購入のため別の店舗に行くといった流れをイメージしておくと分かりやすいでしょう。
買取と下取は、一見すると同じ印象を受けるかもしれませんが、明確な違いがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
それでは、次に下取の仕組みと流れについて詳しくご紹介します。
新車、または中古車販売ディーラーによる下取の仕組みとその流れ
車の下取の流れと手続き
2.購入する店舗で、下取査定を依頼する(持込査定が基本)
3.査定金額が決定
4.購入する車の値引き交渉、オプション割引の交渉を行う
5.購入車の金額から下取価格を引いた金額で契約する
6.購入手続きと現在の車の売却手続きを同時に行う
売却手続きに必要な書類は、次の通りです。
普通自動車売却に必要な書類
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・自動車納税証明書
・印鑑登録証明書(発行後1カ月以内のもの×2通)
・実印
・リサイクル券(預託済みの場合)
軽自動車売却に必要な書類
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・軽自動車納税証明書
・印鑑(認印可)
・リサイクル券(預託済みの場合)
新車の商談をしている間に、下取査定をしてもらうことができるため、よりスムーズに話が進む傾向があります。また、普段からよく利用しているディーラーであれば、営業マンやスタッフと顔見知りであることも多いでしょう。そのため、相談しやすい、適切な価格を提示してくれる可能性が高いといったメリットも考えられます。
ディーラーの値引きと下取価格の関係
例えば、次に購入する車が200万、下取価格が80万と提示された場合、あなたが支払うべき金額は200万ー80万=120万となります。
それでは次の2つのケースでは、どうでしょうか?
・新車価格200万-10万円(10万円の値引き)ー下取価格80万=110万
・新車価格200万ー下取価格90万(10万のプラス査定)=110万
どちらも、あなたが支払うべき金額に変わりはありません。しかし、ディーラー側からすると、新車を10万円値引きするよりも、下取金額を10万プラス査定する方が、まだ可能というパターンが多いようです。
もちろん、一概にどのような場合でも可能とは言えませんが、値引きできない車種の場合は、下取価格をプラス査定にすることで補てんすることがあります。
あなたが次に購入する車が、大幅な値引きが期待できない車種の場合は、有効的な方法と言えるでしょう。
しかし、ディーラーの下取価格に関しては、車の流行や相場ではあまり変化がないのは事実です。
さらに、ディーラーが提示してきた金額が買取相場とは限りません。上記のように、ディーラーの提示金額が80万円であり、交渉によって10万アップして90万となったとしても、本来の買取相場が90万、100万という可能性もあります。「即決してくださるなら10万アップします」などと、上手く誘導する営業マンもいるため、注意が必要です。
値引き交渉を行うためには、最低限自分の車の買取相場を知っておく必要があります。ただやみくもに「もっと高くなりませんか?」などといっても、相手に「この人は車の相場を全く知らない人だ」と思われてしまうだけです。
「10万分高く売却できた!」と喜ぶ前に、相場を知っておくことが大切です。徹底した情報収集を心掛けましょう。
次の段落では、もう一方の買取についてご説明します。
買取専門業者による買取の仕組みとその流れ
車の買取の流れと手続き
1.お店選び
近隣の店舗、インターネット検索で見つけた店舗など、買取業者の内容もさまざまです。お店が変われば買取価格も変わるため、自分の条件に合う店舗を選びましょう。
2.査定
持込査定・出張査定など、都合の良い方法を選び、査定を依頼します。同時進行で、売却に必要な書類の準備を進めておきましょう。
普通自動車売却に必要な書類
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・自動車納税証明書
・印鑑登録証明書(発行後1カ月以内のもの×2通)
・実印
・リサイクル券(預託済みの場合)
軽自動車売却に必要な書類
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・軽自動車納税証明書
・印鑑(認印可)
・リサイクル券(預託済みの場合)3.契約手続き
査定金額に納得したら、契約手続きに入ります。
3.車両引き渡し
車内に忘れ物がないかどうか、最終確認をして引き渡しを行います。
4.入金
あらかじめ伝えておいた銀行口座に入金されます。次の車の購入資金にするもよし、別のことに使うもよし、使い方はあなたの自由です。
買取査定額の仕組み
1.装備や状態がダイレクトに価格に反映する
ディーラー下取の場合、純正部品以外は査定結果に反映しない、車の状態による大幅な査定結果の上下がないといった特徴があります。しかし、中古車業者の買取査定の場合、車の状態やメンテナンス状況、年式、走行距離はもちろん、純正部品以外であっても人気のパーツにはプラス査定を行うなど、総合的な評価を行うため、ダイレクトに価格に反映する仕組みになっています。
2.店の得意・不得意が反映される
ディーラー下取では、どの店舗に依頼したとしても、それほど大きな価格差が発生することはありません。しかし、買取専門業者の場合、得意・不得意の分野がはっきりと分かれていることが多いためです。
その理由は、買取後の車の販売ルートと大きく関係しています。例えば、不動車・事故車を主に買取り、独自の販売ルートを持っている店と、最新の中古車を購入し高値で売ることを目的としている店は、同じ「買取専門業者」ではあるものの、販売方法が全く異なります。
つまり、買取査定を依頼するためには、自分の車の状態を把握し、どの買取専門業者に依頼すれば一番高い評価を得られるか、考える必要があるということです。全く同じ車であっても、依頼する店によって数十万の差が生まれる可能性もあるため、注意してください。
3.中古車業者間のオークション相場に敏感
中古車業者は、買い取った後の車を業者間のオークションに出します。人気のある車種であれば高値で販売することができるため、オークション相場の変動には敏感です。さらにオークションは、国内向けだけではありません。業者によっては、アフリカ・東南アジアなどの新興国輸出用オークションを利用するため、各国の需要に合わせた買取が可能となります。
買取査定額と下取査定額が違う理由について、お分かりいただけたでしょうか?
それでは、次の段落では、最終的にどちらの売却が良いのか、買取査定と下取査定のメリット・デメリットをご紹介します。
どちらを取るかは売り手の価値観次第?下取と買取それぞれのメリット・デメリット
下取のメリット・デメリットを把握したうえで、損しにくいポイント
下取のメリットは、新車購入と古い車の売却が同時進行にできる点です。売却と購入の間の代車の心配をする必要もなく、スムーズに次の車に乗り継ぐことが可能です。
また、ディーラーと長い付き合いがある、信頼関係を築いているという場合も、下取が安心でしょう。
<下取のデメリット>
デメリットは、価格が安く見積もられがちな点、そして中古車専門業者と比べた際の価格競争に弱いという点です。先に述べたように、もともとディーラーは新車を販売して利益を稼いでいます。そのため、中古車販売ルートをそれほど持っているわけではありません。
さらに訪問見積もり、出張見積もりができない点も、忙しい人にとってはデメリットといえるでしょう。
<損をしないための交渉術>
下取については、始めは触れない方が良いでしょう。
ディーラーを訪れた際に、「次の車検はいつですか?」「現在の車に、何か不満な点はございますか?」などといった質問をされたことはありませんか?実はこの質問からも、交渉は始まっています。
相手は次の車検を尋ねることで、新車購入の意欲を探っています。先月車検を終えたばかりであれば、売却意思は低いと判断されるでしょう。逆に、2カ月後に車検が来るとなれば、乗り換えの機会を伺っている人物であることが分かります。
さらに現在の車の状態を尋ねることで、下取できる車の状態をさりげなくチェックすることができるのです。
車検の時期に関しては、嘘をついても仕方がありません。後々困るだけですから、正直に話しても良いでしょう。しかし、ここでポイントとなるのが、下取に出す車の情報です。下取に関しては、最初は情報を提供しないというスタンスをとっておきましょう
そして、下取の車はないという前提で、本体価格の見積もりを依頼しましょう。理由は後付けでも構いません。「2台所有するつもりだったが、状況が変わった」といえば、それ以上相手は突っ込んだ質問をしません。薄々分かっていたとしても、問いただすメリットがないからです。
上記を踏まえた上で、本体価格の見積もり価格、下取価格をそれぞれはっきりと聞き出すことの重要性がお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、相見積もりも積極的にとりましょう。「同じメーカーのディーラー=同じ価格」というわけではありません。
・販売系列が異なる販売店
・経営会社が異なる販売店
・都道府県が異なる販売店
上記いずれかの条件に当てはまる場合は、同じメーカーであったとしても相見積もりをとる価値があります。営業マン同士をうまく競争させることが、交渉に勝つ条件です。
さらにもう1つ、自分の愛車の買取査定額を調べておくことも重要です。ある程度の相場を知らなければ、相手の言い値に対する反論ができません。
下取のメリットは、スムーズな売却・購入です。さらに費用に関しても、交渉次第で大きく変わるため、上記でお伝えした内容を参考に、積極的に交渉に挑むことをおすすめします。
買取のメリット・デメリットを把握したうえで、損しにくいポイント
下取に比べ価格が高く見積もられる傾向がある点は、大きなメリットといえるでしょう。また、業者ごとの査定を比べることができ、比較がしやすい点もポイントです。
<買取のデメリット>
買取の場合、購入と売却を別々に行わなければなりません。売却日と新車購入日を完全に一致させることも難しいため、手間と時間がかかるのです。
買取のメリットは、価格が高く見積もられる点にあるとお伝えしましたが、ここで重要となるのが業者選びです。すべての業者が高値をつけるわけではありませんし、得意分野も業者によって異なります。そのため、買取を希望する場合は、評判の良い業者を選ぶことが高い査定額につながるといえるでしょう。
インターネット上でよく見かける「一括査定サイト」を使うことで、同時に複数の業者に査定を依頼することが可能です。ただし、無料査定を実施した直後から、営業電話が頻繁にかかって来る可能性もあるため、注意しましょう。
業者側からすれば、売却意思のある人を逃すまいと必死ですが、仕事中や通勤中など時間を問わず、電話がかかって来るのは困りものです。業者選びは、慎重に行うことをおすすめします。
つまり車買い替えを決意したら、下取と買取の両方の可能性を模索するのがベター
一例として、下取、買取それぞれに向いている人の特徴を挙げておきます。
下取が向いている人
・手間や時間をかけず、スムーズに物事を進めたい
・新型車や話題のモデルに対する関心が高い
・売却金額だけにこだわらず、サービスなども含めたトータルで見て物事を判断したい
買取が向いている人
・少しでも愛車の売却額を上げたいと考え、そのための努力を惜しまない
・ひとつずつ確認しながら物事を進めていきたい
・車の売却と購入は別物と捉え、それぞれの最良の結果を求めたい
もちろん、上記の条件がすべてではありません。まずは、自分の中で優先順位をしっかり考えることが大切です。その上で、下取と買取の両方の可能性を模索していけば、一番納得できる結論にたどりつけるでしょう。
まとめ
・今の車を売って次の車を買う費用の足しにと考える人は多く、その方法は2択である
・一見同じに見える「買取」と「下取」というふたつの売却方法があり、その内容は異なる
・下取は、売却と購入が同時進行で可能
・買取は、売却と購入を別店舗にて行うことが基本
・下取のメリットは、購入と売却のスムーズさ
・下取のデメリットは、買取価格が安い傾向にあること
・買取のメリットは、下取に比べ買取価格が上がる傾向があること
・買取のデメリットは、時間や手間がかかること
・査定や取引の仕組みが異なるため、当然それぞれのメリットとデメリットも異なる
・きちんと理解した上で、自分の価値観と状況に合った方法で売却することが損をしない方法
「できるだけ愛車を高く売りたい」「効率よく、しかも手間や時間をかけずに売却したい」という方は、下取や買取を依頼する前に、あなたの愛車の相場を調べてみませんか?
グーネット買取では、今すぐ車種や地域でお近くの店舗を見つけることができます。もちろん検索は無料です。電話番号を入力する必要がないため、営業電話がかかってこないメリットもあります。
現在の愛車の相場を知り、できる限り高値で売却するためにも、ぜひ一度ご利用ください。