【普通車と軽自動車の違いとは?】維持費や手続きの違いを知って自分の用途に合った車を見つけよう!
- 2018.9.12
- 【車売却ガイド】車買取・査定の為のお役立ち情報
よく考えずに買い換えてしまうと、税金や保険などの部分で思いがけずコストがかかったり、ライフスタイルに合わない車を選んで後悔したりといった事態になりかねません。
本記事では、普通車と軽自動車との維持費の違いや駐車場の手続きの違いほか、現在乗っている車が自分のライフスタイルに合っている車かどうかを判断するための方法についても、ご紹介しています。
ライフスタイルに適した車を知り、利便性や安全性を維持したまま乗り換えることができれば、ゆとりある生活に一歩近づきます。
目次
普通車と軽自動車の維持費は?保険料・税金・車検を比較
まずは、普通車と軽自動車の維持費の違いについて順番に見ていきましょう。
保険料の違いについて。加入が義務の自賠責保険と不足を補う任意保険
自動車の保険には、「自賠責保険(強制保険)」と「自動車保険(任意保険)」の2種類があります。
自賠責保険(強制保険)とは
自賠責保険は、強制保険であり、法律により加入が義務付けられています。ただし、補償内容は対人賠償のみとなっており、物損事故に対しては補償がありません。また、保険料は定額制です。軽自動車、普通車とそれぞれ金額が決まっています。多少普通車の掛け金が高いものの、それほど大きな差はありません。
軽自動車(自家用乗用の場合) | 普通車(自家用乗用の場合) | 差額 | |
---|---|---|---|
36カ月 | 34,820円 | 35,950円 | 1,130円 |
24カ月 | 25,070円 | 25,830円 | 760円 |
自動車保険(任意保険)とは
自動車保険は、加入自体は義務ではありません。しかし、自賠責保険だけでは補えないさまざまな補償に対応しています。・対人賠償(相手)(自賠責保険では金額に制限あり)
・対物賠償(相手の車や物)
・示談交渉の代行
・人身傷害など(自分や同乗者)
・車両保険(自分の車)
など、さまざまなケースに備えた補償を選ぶことができるのは、任意保険ならではといえるでしょう。
それでは、保険料はどうでしょうか。例えば、補償内容や運転者の年齢条件などを全て同一として比較した場合、軽自動車と普通車の年間保険料はほとんど変わらないという試算もあれば、車種によっては普通車の方が高くなるという試算もあります。
普通車の場合、車種によって「型式別料率クラス」が定められています。これは、簡単にいうと、「同じ車に乗っている人が事故を起こした割合によって決められるクラス」であり、事故の割合が高ければ保険料も高くなります。一方、軽自動車にはこの「型式別料率クラス」は存在しません。
普通車は「型式別料率クラス」によって保険料が異なるため、軽自動車との差額が大きくなるケースもあれば、それほど違いがないケースもあると考えておきましょう。
もちろん、手厚い補償を付けた軽自動車と、最低限の補償のみを選んだ普通車であれば、普通車の方が安い保険料となるケースもあります。自分が求める補償内容と保険料のバランスを考えることも大切です。
税金の違いについて|総排気量で決まる「自動車税」と一律の「軽自動車税」
普通車の「自動車税」は、「総排気量」によって金額が変わります。
排気量 | 自家用自動車税(単位:円) |
---|---|
1リットル以下 | 29,500 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500 |
1.5リットル超~2リットル以下 | 39,500 |
2リットル超~2.5リットル以下 | 45,000 |
2.5リットル超~3リットル以下 | 51,000 |
3リットル超~3.5リットル以下 | 58,000 |
3.5リットル超~4リットル以下 | 66,500 |
4リットル超~4.5リットル以下 | 76,500 |
4.5リットル超~6リットル以下 | 88,000 |
6リットル超 | 111,000 |
一方、軽自動車の「軽自動車税」に関しては、税額が一律です。ただし、2015年4月1日以後に最初の新規検査を受けた軽自動車には、新税率が適応されていたり、最初の新規検査から13年を経過した軽自動車に対して「経年車重課」が導入されていたりするため、注意が必要です。
以下に、乗用で自家用の軽自動車税を紹介します。
旧税率 | 新税率 | 重課税率(経年車重課) |
---|---|---|
7,200円 | 10,800円 | 12,900円 |
新税率や経年車重課などの制度変更はあっても、自動車にかかる税金は、軽自動車が大幅に安いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
車検費用の違いについて|法定費用と車検代行業者や消耗品交換により変動
車検費用の総額は、「法定費用」+「車検基本料」+「追加整備費用」によって決まります。
まずは、各内容について詳しく見ていきましょう。
法定費用について
法定費用とは、法律で定められている費用(自賠責保険料・自動車重量税・印紙代)のことをいいます。どの場所で車検を受けたとしても同じですので、法定費用を節約することはできません。軽自動車(自家用乗用の場合) | 普通車(自家用乗用の場合) | ||
---|---|---|---|
0.5t以下 | 0.5t超~0.5tごとに | ||
自動車重量税(2年分) | 6,600円 | 8,200円(4,100円/年) | 8,200円(4,100円/年)加算円 |
自賠責保険料(24カ月分) | 25,070円 | 25,830円 | |
印紙代 | 1,100円〜 | 1,100円〜 |
自動車重量税とは、自動車の重量に応じて定められる税金です。新規登録の際は3年分、車検時は2年分を支払います。軽自動車は一律ですが、普通車の場合0.5tごとに、年に4,100円が加算されます。例えば、1.0t以下の車の重量税(2年分)は、16,400円、1.0t超~1.5t以下の車は24,600円、1.5t超~2.0t以下の車は32,800円となります(いずれも、エコカー減税適用でなく、初度登録から13年経過していない場合)。
印紙代とは、「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」の費用を合わせた金額です。車の種類や車検を依頼する場所などにより1,100円〜1,800円程度と、多少の金額差が発生します。
点検費用、消耗品交換代について
また、点検費用は、依頼する場所や内容によって異なります。「最低限車検が通ればよい」という場合と「現段階では特に問題はない場所も、予防の意味で念入りに点検をしておきたい」という場合では、点検費用は大きく変わります。ディーラー車検やフランチャイズ車検、民間整備工場車検、ガソリンスタンド車検など、車検を受けることができる場所は増えています。車検基本料の目安としては、軽自動車は40,000~70,000円台、普通車は1.0t~1.5tクラスで50,000~100,000円台、2.0t以上で80,000~120,000円台です。
また、オイル交換やタイヤ交換、部品交換が発生した場合は、別途追加料金が必要となります。
車検費用相場については、下記コラムもご参照ください。
【コラム】車検の費用・相場は、車両重量税から調整料まで約9万円が相場(普通自動車の場合)
普通車と軽自動車では、税金が大きく異なることがお分かりいただけたでしょうか。次の章では、どうして税金がこれほどまでに違うのか、その理由についてご紹介します。
普通車と軽自動車、手続きは何が違うの?車としての扱いや駐車場の登録・届出方法
普通車と軽自動車は車としての扱いが違う?納税場所や登録について
それでは、普通車と軽自動車の具体的な違いについて、見ていきましょう。
普通車 | 軽自動車 |
---|---|
・陸運支局に登録する | ・「登録車」と呼ばれることもあります |
・軽自動車検査協会で検査を受け、ナンバープレートと車検証を取得する | ・「届出車」と呼ばれることもあります |
しかし、普通車と軽自動車の違いは、単なる排気量や車の大きさだけではありません。「車としての扱いが違う」ため、税額や納税場所に違いが生まれています。また、そのほか、登録や届出の際にもさまざまな違いがあります。
車庫証明と保管場所届出の違いとは?普通車と軽自動車で違う車庫の登録方法
一覧表にまとめてありますので、ご確認ください。
普通車 | 軽自動車 | |
---|---|---|
申請/届出書 | 自動車保管場所証明申請書 | 自動車保管場所届出書 |
申請/届出のタイミング | 車購入前 | 車購入前後どちらでも可 |
申請/届出場所 | 管轄の警察署 | |
必要書類 | ・申請書 ・保管場所の所在図・配置図 ・自認書(駐車場が自分の土地・建物の場合) ・使用承諾証明書(マンション駐車場など他人の土地の場合) |
・届出書 ・保管場所の所在図・配置図 ・自認書(駐車場が自分の土地・建物の場合) ・使用承諾証明書(マンション駐車場など他人の土地の場合) ・車検証のコピー |
申請/届出費用 | 2,000円程度 | 不要 |
保管場所商標 | 500円程度 | |
義務 | ごく一部を除き必要 | おおよそ人口10万人以上の市街地では届出が必要 |
普通車と軽自動車はどちらがいいの?自分のライフスタイルに合った車を選ぶのがおすすめ
普通車と軽自動車それぞれのおすすめケースについて見ていきましょう。
家族旅行・高速道路を多用するなら、走行性能や車内空間が優れている普通車がおすすめ
普通車の走行性能について
ターボの軽自動車と1300ccの普通車のパワーは、おおむね同程度といわれますが、一般的な軽自動車と比較した場合、やはりパワーでは普通車が勝ります。また、車両重量が重く、横風の影響を受けにくいことや、コーナーでの安定性が高いことも、普通車の魅力といえるでしょう。特に、高速道路を走る上では、その差は歴然です。維持費について
自動車税や自動車重量税に関しては、軽自動車よりも割高となりますが、用途に合わない使い方を繰り返し、事故や故障の修理代などがかさむことを考えると、結果的には普通車の維持費の方が安くつくこともあるでしょう。衝突時の衝撃に対する耐性など、後部座席の安全性能に関しても、乗用車に分があります。車内空間について
軽自動車の定員は4名ですが、普通車であれば5名以上乗ることが可能です。座席に余裕があるだけでなく、荷物を置く空間も広いため、レジャーや家族旅行など、さまざまなシーンで活用することができます。また、軽自動車に比べ、シートの厚みもあり、長距離運転でも疲れにくいといったメリットもあります。家族旅行によく行く、高速道路を多用する、長距離運転が多いといった場合は、パワーがあり、車内で快適に過ごせる普通車がおすすめです。
少人数で街中を気軽に乗るなら、維持費が安く燃費のいい軽自動車がおすすめ
軽自動車の走行性能について
車体がコンパクトなので、狭い道でも小回りが利くことはメリットといえるでしょう。また、燃費も良く、実燃費がリッター20kmを超えるケースも少なくありません。近距離への通勤や子どもの送り迎え、スーパーへの買い物には、とても適しているといえます。維持費について
前述したように、軽自動車の税金は普通車と比較してかなり安く抑えられています。また、高速道路料金も普通車と比べて2割近く安くなるケースもあります。車内空間について
軽自動車の乗車定員は4名ですが、単身や家族が少ない場合には、特に大きな問題はないでしょう。特に最近の軽自動車は、各メーカーともに車内空間を広めにとることを意識したモデルが多いため、以前の軽自動車と比べ、解放感を感じるといった声もよく聞かれます。短距離移動が多い人、少人数で乗る人、維持費を抑えて車を所有したい人にとっては、軽自動車がおすすめです。
普通車?軽自動車?自分のライフスタイルに合う車へ費用を抑えて乗り換える方法は?
例えば、「結婚して子どもが生まれたので、5人以上乗れる普通車に買い換えたい」「高速道路を使う機会が増えたので、普通車に買い換えて移動を楽にしたい」「マイホーム購入に向けて、維持費を抑えるために軽自動車に乗り換えたい」「市街地に引っ越し、狭い道路が多いため、小回りが利いて扱いやすい軽自動車に変えたい」など、さまざまなケースが想定されます。
ライフスタイルが変わったにも関わらず、以前と同じ車に乗り続けてしまうと、金銭面や使い勝手などさまざまな部分で問題が生じやすくなります。今、現在の車を購入したときから変化があるならば、車の買い替えを検討するベストタイミングではないでしょうか。
買い換えるためには、現在使用している車を少しでも高く売却することが大切です。しかし、自分の車の相場は、なかなか分かりにくいものですよね。
そこでおすすめの方法が、プロの査定業者への依頼です。プロに依頼することで、トラブルや手間なく、適正な価格で査定をしてもらえるため、次の買い替えもスムーズに進むといえるでしょう。
しかし、自分の愛車の相場を知らなければ、相場より低い値段を設定されてしまったり、売却後に損をしてしまったりする可能性が高くなります。そのためにも、高額査定を希望する人は、まずは相場を知りましょう。
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まとめ
普通車と軽自動車の維持費の違い
・軽自動車の維持費は、保険、税金、車検費用共に安い普通車と軽自動車の手続きの違い
・普通車は登録、軽自動車は届出・普通車と軽自動車は、車庫登録・届出方法や費用が異なる
普通車と軽自動車、良い車はどっち?
・家族旅行などで高速道路を多用するなら普通車・維持費を抑え、気軽に街乗りをするなら軽自動車
・普通車と軽自動車を選ぶポイントは、自分のライフスタイルに合っているかどうか
費用を抑えて車を乗り換える方法
・まずは、グーネット買取で現在所持している車の相場を知ること・その上で、プロに依頼することが大切
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