【車の売却はディーラーと買取業者どちらでする?】下取と買取を徹底比較!違いを知り、あなたに合った方法を選択!
- 2018.6.28
- 【車売却ガイド】車買取・査定の為のお役立ち情報
ディーラーでの下取と買取業者での買取の違いをよく理解しないまま、売却手続きを進めてしまうことは大変もったいないことです。金額面で損をするだけでなく、手続きに多くの時間がかかり売却のタイミングを逃すなど、あなたの貴重な時間を費やしてしまうことになります。
また、ベストな買い替え方法は、人それぞれ違うものです。自分に合った方法で車の買い替えを行いたいのであれば、事前にディーラーと買取業者の車売却方法の違いを知っておくことが重要といえるでしょう。
本記事では、ディーラーが行う下取査定と買取業者が行う買取査定の違い、そして下取に向いている人と買取に向いている人の紹介、さらに売却に必要な書類について詳しくお伝えします。
ディーラーと買取業者の違いを知り、自分に合った方法で車買い替え手続きを進めるために、ぜひ本記事をお役立てください。
なお、損しない車の買い替え方法について知りたい方は、下記ページをご参照ください。
【車の下取、買取、値引き交渉まで】全部トータルで企てたい「損しない、車の買い替え方」とは
目次
【下取と買取の違いって?】少しでも高く車を売却したいならまずは違いをおさえよう!
最初に、下取と買取の違い、そしてディーラーと買取業者の手続きの違いについて紹介します。
【ディーラーが行う下取査定とは】新車への乗り換え
下取とは、新たな車を購入する販売店(ディーラー)に、現在乗っている車を売り、売却金額を新車購入の資金に充てることをいいます。下取で利益を追求しているわけではなく、あくまで「車購入に対するサービスの一環」という捉え方をしておいた方がいいでしょう。
<下取のメリット>
・同じ店で車の売却から次の車の購入ができるため、スムーズである
・乗り慣れない代車に乗る必要がない(空白期間がないため)
・車の売買に関する書類作成や手続きを代行してもらえるため、手間がかからない
・価値のない車でも、価格が付く
・通常ほぼ値引きが行われない新車購入の際の、値引き交渉が可能
<下取のデメリット>
・価格競争が起きにくいため、売却金額が安く設定される場合がある
・出張査定サービスはなく、販売店に自分が持ち込む必要がある
・下取での査定額は、現金で受け取ることができない
【買取業者が行う買取査定とは】売却したお金の使い道に自由度がある
それでは、買取の場合はどうでしょうか?
買取とは、その言葉通り「現在乗っている車を売り(買取ってもらい)、査定価格に応じた現金を受け取る」という行為です。ここには、次の車に買い換えるかどうかといった内容は存在しません。
買取業者の多くは、中古車販売店や中古車買取専門店です。そのため、買い取った車は中古車市場で販売されることが一般的です。店は、買い取った車を売却することで利益を得るため、人気がある車であれば業者間の競争率も高く、どうしても車が欲しいと感じた業者から高い金額を提示されることがあります。
<買取のメリット>
・複数の業者に一括見積もりを依頼することで、最も高値で売却できる
・車の売却資金は現金で受け取れるため、自由に使うことができる
・オプションやパーツに関しても、査定金額に反映される可能性がある
<買取のデメリット>
・査定金額に納得したら、すぐに手放す手続きに入るため、次の車を購入するまでにタイムラグが生じやすい
・代車の手配をする必要がある
・過走行車など、値が付かない可能性がある
【ディーラーと買取業者の手続きの違い】それぞれの流れを知っておこう!
それでは、ディーラー、買取業者それぞれの手続きの流れについて見ていきましょう。流れを理解することで、より自分に合った方法を選びやすくなります。
1.車の下取手続きの流れ
・購入する車を決める
車の試乗や相談を行い、購入する車を決定します。
↓
・新車の見積もりを依頼する
下取希望の車があることを前面に出してしまうと、新車の値引き額に下取額が含まれてしまう可能性があります。新車の値引きの限界は、一般的に10~30%程度です。そのため、この段階ではあくまでも「新車そのものの見積もり希望」としてください。
↓
・交渉
ディーラーが見積もりを提示してきたら、いよいよ交渉開始です。先に、値引き可能金額を引き出した後で、初めて下取に出そうとしている車があることを告げるとよいでしょう。また、下取に出す前に、あらかじめグーネット買取などネット上の車買取査定サービスで、愛車の買取相場を調べておくことで、よりスムーズに交渉を進めることができます。
↓
・商談成立
商談成立後の手続きに関しては、全てディーラーに任せることができます。納車日まで現在の車に乗りながら当日乗り換えることができるため、大変スムーズです。
2.車の買取手続きの流れ(持ち込み査定・出張査定)
・買取店の選定
最初に、ある程度買取店を絞るためにおすすめしたいのが、ネット上の査定サービスを利用することです。数多く存在する買取業者に足を運んでいては、時間も手間もかかり過ぎます。
ネット上の査定サービスについて、詳しくは下記ページをご参照ください。
「簡単比較で高額買取!上手な一括査定サイトの利用法」
また、グーネット買取では、無料で愛車の買取相場を検索することができます。ぜひ、ご利用ください。
ある程度業者を絞ったら、次は査定方法を選びましょう。車の買取手続きを行うためには、2つの査定方法があります。
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・査定を依頼する
買取店に持ち込む場合は、その場で無料査定が可能です。また、買取店に連絡し、出張査定を依頼した場合は、当日指定場所での査定となります。
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・売買契約を交わす
依頼する業者が決定したら、売買契約を交わします。必要書類についても業者から伝えられるため、準備しましょう。なお、売却する車のローン返済が残っている場合には、注意が必要です。車の名義がローン会社やクレジットカード会社などになっている場合は、買取店に相談しましょう。
↓
・買取代金の支払い
支払い方法は、現金支払いや後日振込など、業者によってさまざまです。そのため、契約時に前もって確かめておくとよいでしょう。
【より高くマイカーを売却するには?】買取業者とディーラーの特徴からあなたに合う売却方法を選択
【下取が向いているのは?】余計な手間を省きたい方
・車の売却に時間をかけたくない人
・車の売却に手間をかけたくない人
・販売店との付き合いが長く、新車購入後も信頼関係を持って付き合い続けたい人
・新車の納車日まで現在の車に乗っていたい(代車に乗りたくない)人
・割引がほぼ期待できない最新の車に乗り換えたい人
手間や時間をかけず、簡単に車を売却したいと考えている人は、ディーラーで売却を検討することで、望む結果が得られる可能性が高くなるといえます。
【買取が向いているのは?】少しでも売却金額を上げたい方
・少しでも高く、愛車を売却したいと考えている人
・すぐに車を買う予定がない人(車を買い換えない人)
・パーツやアクセサリーが充実しているため、評価してほしい人
・できるだけ早く愛車を手放したい人
・車の売却金は、現金で受け取りたい人
上記のポイントに当てはまる場合は、買取に向いているといえるでしょう。
中古車買取業者の場合、買取った車を再販することで利益を得ています。そのため、人気のある車、価値の高い車に対する価格競争が激しくなり、高値がつきやすいのです。
交渉の手間をかけてでも、できるだけ高値で売却したいと考える人には、まさにぴったりの方法といえるでしょう。
また、下取の場合、「古い車=価値なし」と判断されることが多いのですが、買取であれば「古くても人気の車」「古いが、アクセサリーやパーツに価値がある車」などとして、値段が付くこともあります。
愛車を正当に評価してほしいと考える人には、買取はおすすめの方法といえるでしょう。
【売却に必要になる書類って?】中古車の売却を決めたら必要書類を確認しておこう!
普通自動車の場合
スムーズに車を売却するためには、事前の準備が重要になります。普通自動車の売却にはどういった書類が必要か、チェックしておきましょう。普通自動車を売却するときに必要な書類一覧
・印鑑登録証明書(2通:発行後1カ月以内のもの)
・自賠責保険証明書
・自動車税納税証明書
・実印
・リサイクル券
・振込口座情報
・譲渡証明書
※引っ越しなどで印鑑登録証明書とその他の書類の住所に相違がある場合は、「住民票」がこれらの必要書類に加わります。複数回の住所変更をしていると戸籍の附票か住民票の除票を求められる場合があるので注意してください。結婚などで姓を変更した場合は、戸籍謄本を準備しておく必要があります。
※自動車税納税証明書の有効期限が過ぎている、または未払いの場合は、車を売却することができません。滞納している場合は、お住まいの地域の自動車納税管轄先に連絡し、今すぐ支払いの手続きを進めましょう。
また、必要書類を紛失した場合は、早めに再発行の手続きを進めておきましょう。
・自動車検査証→登録した運輸支局で再発行可
・納税証明書→管轄の都道府県税事務所で再発行可
車の売却を検討し始めた際には、必要書類が手元にあるかを確認し、不足分は早急に準備するようにしましょう。
軽自動車の場合
軽自動車を売却するときに必要な書類一式・自賠責保険証明書
・軽自動車税納税証明書
・印鑑
・リサイクル券
・振込口座情報
以下の場合は注意が必要です。
※軽自動車税納税証明書の有効期限が過ぎている、または未払いの場合は、車を売却することができません。滞納している場合は、お住まいの地域の自動車納税管轄先に連絡し、今すぐ支払いの手続きを進めましょう。
軽自動車の場合も、必要書類を紛失した場合は、早めに再発行の手続きを進めておくことが大切です。
・自動車検査証→登録した運輸支局で再発行可
・納税証明書→管轄の都道府県税事務所で再発行可
【コラム】 改造車は査定で減点対象に?プラス査定になるかマイナス査定になるかは物による
「改造車=マイナス査定」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は必ずしもそうとは限りません。しかし、もちろん違法な改造車であれば下取や買取自体、断られることもあります。また、売却自体は可能でも、車検に対応していないパーツや改造は減点対象となることも少なくありません。一般的な買取店に出す場合は、一部の一流メーカーを除き、純正部品に戻しておいた方が無難でしょう。
主な違法改造の一例をご紹介しましょう。
・灯火類の色の変更
・幅が広いウイングの取り付け
・タイヤのはみ出し
・着色ウィンドウ
・不正なマフラー
・不正な警音器 など
改造車であっても、違法改造車でなければ、人気のあるパーツについて高額査定が期待できる可能性もあります。また、業者によっては改造をマイナス評価しないところもあります。
ただし、全ての店が改造車の買取を行っているわけではありません。そのため、自分の望む買取を行ってもらうためには、買取店選びを慎重に行うことが大切です。
車買取の店選びはこちらから
改造車が査定の際に減点対象となるのかプラス査定となるのかは、内容、物によるため、一概に判断することはできません。しかし、取り外した純正パーツが今も残っているのであれば、純正パーツに戻した方が、高額買取を期待できるでしょう。
まとめ
ディーラーでの下取と買取業者での買取の違い
・ディーラーの下取は、楽だが安価となることが多い・ディーラーの下取は、新車に乗り換えることが前提
・買取業者での買取は、ネット上の一括査定サービスなどを利用し業者を絞り込むことで高値の売却が可能
・買取業者での買取は、売却したお金を自由に使える
ディーラー、買取業者の手続きのどちらが自分に合う?
・余計な手間や時間をかけたくない人は、ディーラーの下取向き・少しでも高く愛車を売却したい人は、買取業者の買取向き
・それぞれのメリットを把握した上で、どちらで売却するか考えた方がよい
買い替えが決まったら必要書類を準備する
・売却のタイミングを逃さないよう、必要書類の準備は早めに・普通自動車を売却する際には、軽自動車の必要書類に加え、印鑑登録証明書や実印が必要
・書類を紛失していても、再発行は可能だが時間に余裕を持って行動するのがベスト
買取業者に車を売却するメリットを感じ、できるだけ高く売りたいと感じた方は、まずは車買取の交渉方法と流れを簡単に知っておきましょう。事前に知識を入れておくことで、手間をかけずに愛車を高額査定してもらうことが可能です。以下のページもご参照ください。
【車買取の交渉と流れ】手間をかけずに愛車を高額査定してもらうために
車の買取を検討中であれば、交渉を有利に進めるために、買取や査定に関する知識をある程度蓄えておくことが重要です。相場や比較方法を知り、車買取の流れを理解した上で、愛車の査定アップを目指しましょう!
以下のページもご参照ください。
【車買取・車査定の基礎知識】相場・比較方法を知って愛車の査定をアップ!車買取の流れ