
【車売却ガイド】車の下取り査定と車買取の違いを知って愛車の査定をアップ!
- 2018.4.19
- 車買取・車査定の基礎知識
確かに、車の売却の仕組みや査定方法については、一般の方にとって分かりにくい部分が多いことも事実です。しかし、よく分からないからとディーラーや中古車買取業者に完全に任せてしまうことは、おすすめできません。なぜなら、売却後にもっと高く売ることができたことを知り、ショックを受ける可能性があるからです。
自分の車の価値はどれくらいあるのか、本当に理解した上で、車の査定をしてもらっていますか?また、少しでも高い金額で売却するための努力を惜しんでいませんか?
「難しい話はいいから、とにかくどうすれば車を高く買い取ってもらえるのか、すぐに知りたい!」という方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、車買取や査定をする前に必ず知っておきたい一般的な知識、そして査定額をアップさせるための秘訣をご紹介します。
本記事を読み終えた後は、後悔しないための方法を自ら選択し、車の売却交渉ができるようになること間違いありません。必要な知識と交渉術を身に付けることで、あなたの愛車を納得のいく金額で売却することが可能です。ぜひ本記事をお役立てください。
目次
高く売るにはどの方法がおすすめ?下取や買取の流れと特徴を比較

下取と買取は何が違う?よくある車の売却方法とは
一方、買取とは「現在乗っている車を売り、現金を受け取ること」です。下取とは異なり、買取店は買取った車を売却することで利益を得るビジネスモデルとなっているため、見積もり価格も「買取相場」を基本に査定されます。そのため、一般的に下取よりも高い金額となることが多いようです。
ただし、どちらの方法が良いかは、車を売りたい方の立場によって異なります。順を追って、車を売却する方法についてご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
新車購入と同時に簡単!でも安い?ディーラー下取
- ディーラーの下取はなぜ安いといわれるのか?
正規ディーラーでは、車種や年式によって基準価格が設定されています。また、下取を依頼するということは、次の車をその店舗で購入するということです。つまり、価格競争が起きにくく、一般的な中古車買取価格に比べ、低い金額設定となっています。 - 「楽だが安い」下取のメリット・デメリット
<新車販売の正規ディーラーにて下取、新車購入をする場合>
- ・購入する車を決める
- ・現在乗っている車の下取査定を依頼する
- ・査定金額決定後、購入する新車の割引やオプションについての交渉を行う
- ・支払い総額の決定後、新車購入に向けた手続きと、下取手続きを行う
- ・納車時に下取車を手放す
- メリット
- 納車と下取の間に時間差が発生しない
- 面倒な手続きが不要
- ディーラーならではの安心感がある
- デメリット
- 中古車買取業者の見積と比べると、査定額が低い
- 下取金額は新車購入代金にしか使えない
- 出張査定サービスがない
しかし、デメリットは下取金額が低くなることです。自分の中の優先順位は何か、両方を比較した上で、新車購入方法を選ぶと良いでしょう。
- 手間をかけたくない人には下取がおすすめ
査定額だけを見ると、正規ディーラーによる下取よりも中古車買取業者の提示額の方が高い傾向があります。
しかし、販売店との付き合いが長い人や、車の売却に時間や手間をかけたくない人、次の車の納車時まで確実に今の車に乗り続けたい人にとっては、ディーラー下取がおすすめといえるでしょう。
また、買取と下取に関する内容につきましては、下記ページにてより詳しく説明しています。ぜひご参照ください。
『【車買取と下取の違い】得するのはどっち?メリット・デメリットと納得できる売却のポイント』
交渉して少しでも高く売りたい!中古車買取店
- なぜ買取店の方が高く売れる?
中古車販売業者は車を買取り、その後中古車市場で販売します。特に人気のある車種は、多くの業者が求めているため、高い金額を提示される可能性が高くなります。
一律の金額を提示されるディーラーと違い、他社との競争が激しい買取店ならではの仕組みといえるでしょう。 - 買取方法は?持ち込みと出張査定のメリット・デメリット
買取店での買取方法は、大きく分けて「持ち込み」と「出張査定」の2種類があります。
まずは、車買取の方法について見ていきましょう。
- <持ち込みの場合>
- 「車に乗って来店」→「無料査定」→「査定結果のお知らせ」
- <出張査定の場合>
- 「WEBや電話で出張査定の申し込み」→「当日、指定場所にて無料査定」→「査定結果のお知らせ」
どちらも無料であり、査定から結果のお知らせまでは約30分~1時間という点は、共通しています。査定場所が変わるだけで、査定金額自体も変わることはありません。
それでは、持ち込みのメリット・デメリットを見ていきましょう。
- <メリット>
- ・自分のタイミングで好きな店舗に車を持ち込むことができる
- <デメリット>
- ・営業時間内に行かなければいけない
・アウェーな場所のため、営業マンのトークに飲み込まれやすい
- <メリット>
- ・複数の店舗に出向く手間が省ける
・ホームでの交渉となり、話がしやすい - <デメリット>
- ・車の保管場所までチェックされてしまう
・出張査定が混み合っていると、希望日時の予約が難しい
・その場で判断しなければいけないというプレッシャーを感じる
また、持ち込み査定の内容につきましては下記ページにて、より詳しく説明しています。ぜひご参照ください。
『【持ち込み査定と出張査定の違いと一括査定のメリット・デメリット】愛車を高値で売却するために』 - 時間に余裕がある人は中古車買取業者がおすすめ
中古車買取を希望する場合、一般的には自分で買取業者を探し、見積もり依頼をしなければいけません。しかし、下取よりも高く買い取ってもらえる可能性が高いというメリットがあります。
また、次の車を購入するまでの間に代車を活用することができれば、車の空白期間は生まれません。
時間に余裕がある人や、少しでも高い金額で愛車を売却したいと考えている人にとって、中古車買取業者はおすすめです。
簡単比較で高額買取!上手な一括査定サイトの利用法
その結果、下取に出した方が楽だと結論を出される方もいますが、早急な判断はおやめください。
買取を選択する場合、「一括査定サイト」を利用することで、簡単に査定額を上げることが可能です。
なぜそう言い切れるのか、理由をご説明します。
- 好きな業者を選んで簡単に見積もりを比較!だから簡単に高く売れる
一括査定サイトを利用する場合の流れを見ていきましょう。- ・一括査定のサイトにて、必要情報を登録
- メーカー名や車種、年式、走行距離などの車両情報と、氏名と住所、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を入力することが一般的です。
- ・数社から數十社の見積もりを比較した上で、買取業者を選択
- 買取業者から個別に連絡が来るため、その中からもっとも売却したいと感じた業者を選びます。また、サイトによっては、事前に見積もりを希望する業者を選択することも可能です。
- ・出張査定
- 業者に日時と場所を伝え、出張査定を依頼します。これ以降の流れは、通常の出張査定と同じです。
- <メリット>
- ・複数の買取業者に同時に査定依頼ができるため、時間短縮が可能
・業者同士が競争するため、買取価格が上がりやすい - <デメリット>
- 複数の業者から営業電話がかかって来るため、対応に時間を取られる
- 一括査定はメリットしかない!?デメリットも知って上手に活用
「一括査定=高額査定」のイメージが強い方もいらっしゃいますが、メリットがある分、デメリットもあることを知っておくことが大切です。
中古車買取での出張査定と同じデメリットがある他、多数の業者から連絡が入り、電話やメールの対応に終われ、何も手に付かないなどのデメリットも存在します。
決して「一括査定=メリットだけ!」というわけではないのです。
そのため、一括査定においてはサイト選びが重要となります。
グーネット買取では、
・入力情報は、メールアドレスと郵便番号のみ。住所や名前などの個人情報を登録する必要がない
・自分の住んでいる地域のおすすめの店舗や今乗っている車の買取強化をしている店舗をリストアップ
・リストアップされた店舗の中から自分好みの店舗を選んで査定依頼できる(大量の業者と連絡を取り合う必要がない)
というシステムになっており、一括査定によくみられるデメリットがすべて解消されています。
気になった方は、まずは一度グーネット買取のサイトをご確認ください。
- 簡単に高く売りたい人は一括査定がおすすめ
下取ではなく買取店での売却を決めている人、できるだけ愛車を高く売りたい人、手間や時間をできるだけかけずに売却したい人は、一括査定が便利でおすすめです。
売却を決めた後に「もうひとつの店の方が、買取価格が高かった!」などと後悔しないためにも、一括査定をぜひご検討ください。
愛車の価値はいくら?買取相場の調べ方と上手な売却アプローチ
次にお伝えするのは、あなたの愛車の価値を決める「買取相場」の調べ方です。愛車の買取相場を知ることで、スムーズな交渉ができ、高値での買取が期待できるようになるなど、たくさんのメリットがあります。
「買取相場」だけでなく一般の人が知る機会が少ない「査定価格のアップ方法」も併せてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
買取相場って何?どうやって知るの?市場価格と買取相場とは
中古車の市場価格(諸経費を含まない本体価格)とは、本体の買取価格に加え、消費税や買取から販売までの手数料、買取業者の利益が上乗せされた価格のことです。
また、買取相場とは、中古自動車販売業界で利用されているオークションでの価格相場から業者の利益を差し引いた価格のことで、すべての中古車買取店に共通しています。つまり、どこか一社だけが飛び抜けて買取相場が高くなるということは、基本的にあり得ません。
つまり、一般の人が普段目にする価格(市場価格)と、買取してもらう際の価格(買取相場)には、かなりの開きがあります。業界の知識を持たない人は、これでは交渉の入り口に立つことすらできていません。
しかし、だからといって愛車の販売価格を知ることが無駄というわけではないのです。
グーネットのような中古車販売サイトでは、売却を希望している車がどのくらいで販売されているのかを調べることができます。大きな傷やへこみ、修復歴がない車であれば、一度市場価格を調べておきましょう。
便利なツールで簡単に!買取相場の調べ方
調べるための方法は、「自動車メーカーが提供する下取相場を調べること」と「中古車買取サイトが提供している買取相場を調べること」の2種類です。
- 自動車メーカーが提供する買取(下取)相場の調べ方
トヨタや日産などの自動車メーカーの公式サイトには、「下取シミュレーション」が掲載されています。
「メーカー・車名・年式を選択」→「ボディタイプ・モデルを選択」→「グレード・仕様を選択」の3段階で、参考価格が分かります。下記は、トヨタ公式サイトが提示する参考価格です。
- メーカー
- トヨタ
- ホンダ
- ダイハツ
- 車名
- シエンタ
- N-ONE
- ムーヴ
- 年式
- 2016年
- 2015年
- 2016年
- グレード
- G
- G・Lパッケージ
- カスタムRSハイパー
- 参考価格
- 151万
- 67万
- 94万
- 一括査定サイトが提供する買取相場の調べ方
一括買取サイトの場合、より具体的に車の情報を入力することになります。例えば、グーネット買取の場合であれば、「メーカー」「車種名」「年式」「グレード」に加え「車体色」「走行距離」「次の車検」といった入力項目が増えるため、より実際の買取相場に近い価格が表示されます。
色、走行距離、次回車検日という、買取価格を大きく左右する情報をプラスするだけで、より具体的な買取相場が確認できる点は、車の売却を考えている人にとって大きなメリットといえるでしょう。
そのため、今すぐ買取相場を知りたいという方は、グーネット買取のオンライン査定をおすすめします。
買取相場が分かったら!査定価格を上げる上手なアプローチ方法
ここでは、買取店の選び方と、査定交渉の具体的な方法をご紹介します。
- 上手な買取店の選び方とは?口コミや接客の評判を調べよう
ネット一括査定サイトに出てくる中古車買取店舗には、それぞれの買取実績や評判が書かれています。買取額の満足度はもちろんですが、アフターケアや接客もチェックし、総合的に評判の良いところを探すことが大切です。
ただし、大手買取店は各店舗によって接客にムラがあることが多いため、注意してください。 - 上手な査定交渉とは?買取相場を意識しながら買取業者を競わせよう
まず、評判の良い2〜3社に絞り込みを行います。交渉相手は、多ければ多いほど良いという訳ではありません。複雑になり、手間と時間がかかるだけだからです。
その上で、査定交渉をうまく行うために、業者同士を競争させましょう。ここでのポイントは、「車の買取に関する予備知識がある客だと思わせること」「買取相場だけを意識して、他社の見積額を言わずに交渉すること」です。
買取業者は「可能な限り安く買取りたい」と思っています。そこで「私は、いろいろと買取に関して勉強していますよ」とアピールすることが大事です。例えば、型式(かたしき)という耳慣れない言葉は、買取業者が車の価格を調べる際に必要なものです。「自分の車の型式は~」と話せるようであれば「他店でも見積もりをとっている」と、認識されます。
その上で、買取相場を意識しながら話をしてください。他社の見積額や希望価格を伝えてしまうと、少しだけ上乗せされて終わってしまいます。具体的な金額での交渉は避け「一番高い額を提示してくれたところに売りたい」と伝えるようにしてください。
A店で最高額を引き出すことができれば、B店に「御社よりも高い金額を提示してくれた会社があります。御社のベストな金額を提示してください」と告げることで、金額アップが期待できます。その結果を得て、次はC店に電話をするという風に、繰り返し、最終的に1社が残るまで続けてください。
ポイントは、具体的な金額を決して明かさないという点です。業者がもっとも知りたがっている金額を隠しておくことこそが、交渉権を持ち続けるための重要なキーワードです。
口コミやネットの投稿などから接客や実績など評判の良い買取店を選び、買取相場を意識して価格交渉を進めることが大切といえるでしょう。
査定価格を上げるために!自分でできる事前準備のポイント
自分でできる事前準備のポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 【書類編】整備手帳、取扱説明書など購入時の付属品はなくさずに
購入時の付属品は、すべて渡せるように確認しておきましょう。- ・整備手帳(メンテナンスノート)
- ・メーカー保証書
- ・取扱説明書(自動車本体・オーディオ・ナビ・ドライブレコーダーなど)
- 【内装・外装編】洗車と車内清掃で生活感は残さずに
次に、内装・外装に関して自分でできる範囲のメンテナンスをご紹介します。- ・洗車
洗車は、車査定の直接の採点項目には入っていません。しかし、査定者も人間です。汚れた車と洗車された車であれば、印象が大きく変わります。コイン洗車でも構いませんので、手入れの行き届いた車という印象を与えるためにしておくと良いでしょう。- ・車内清掃
車内清掃も、洗車と同じく査定者の印象を良くするためにできることのひとつです。特に、子どもの食べこぼしやシミなどの汚れ、タバコ・香水・ペットの臭いなどは、査定ダウンのポイントになります。わざわざ業者にクリーニングを頼む必要はありませんが、できる範囲の清掃を行っておきましょう。- ・キズやへこみ
キズやへこみは、ないに越したことはありませんが、一度ついてしまったものを素人が完全に直すことは難しいため、手を出さない方が得策です。小さなキズであればスプレーで直したり、バンパーの擦り傷をコンパウンドで直したりといった方法が紹介されていることもありますが、修理技術に自信がない場合は避けた方が良いでしょう。
キズやへこみに関しては、素人である以上、限界があると思っておきましょう。 - 【オプション編】純正以外のパーツは外し、オプションの動作チェックも忘れずに
中古車市場でポイントが高くなるのは「純正であること」です。そのため、社外品のカスタムパーツを取り付けている人は、新車購入時の姿に戻す必要があります。
社外品のホイールなど、部品は、すべて純正品に変えておきましょう。しかし、純正品を保管していない、売ってしまった等などの場合は、新たに購入したとしても結果的にマイナスとなるため、そのままで査定を受けた方が良いでしょう。また、スペアキーも準備しておきましょう。
その他、サンルーフやナビ、オーディオなどのオプションも、動作確認をしておくと良いでしょう。 - 【その他】季節や人気の車種も把握しておこう
高額査定を狙うのであれば、売却の時期や車種の情報も調べておきましょう。
例えば、車業界の繁忙期は、需要が増える時期の1~2カ月前です。
・3月(決算)
・9月(中間決算)
・6月と12月(ボーナス時期)
上記の期間は車を高価格で売却できる時期と考えられます。
ただし、上記は一般的な車種で当てはまることです。夏に需要が増えるオープンカーであれば春に、冬に需要が増える4WD車であれば秋に高値がつくことが多いでしょう。
また、フルモデルチェンジ(新型車)が販売されると、旧型モデルの相場は下がる傾向があります。ただ、フルモデルチェンジ情報を事前に得ることは難しく、一般的に情報が解禁されるのは発売の1〜2カ月前となりますので、ご注意ください。
そこで、もうひとつの売却時期の目安となるのが「年をまたぐ前」です。自動車税は、4月1日の時点での所有者が12カ月分を前払いしなければいけないため、早めに手放すことをおすすめします。
このような作業が、査定金額アップにつながります。自分のできる範囲で準備しておきましょう。
売却手続きをする前に!必要な書類と税金の豆知識
少しでも優位に、またスムーズに売却を進めることができるよう、しっかり目を通しておいてください。
自動車を売るときに準備する書類は?車検証など必要書類一覧
- ・自動車検査証
- ・印鑑登録証明書(2通:発行後1カ月以内のもの)
- ・自賠責保険証明書
- ・印鑑登録証明書
- ・実印
- ・リサイクル券
- ・振込口座情報
- ・委任状
- ・譲渡証明書
軽自動車を売却する場合の必要書類一式は、次の通りです。
- ・自動車検査証
- ・自賠責保険証明書
- ・軽自動車納税証明書
- ・印鑑
- ・リサイクル券
- ・振込口座情報
必要書類を紛失してしまったという場合は、下記の手続きを取ることで再発行が可能です。
- ・自賠責保険証→保険会社に連絡すると、再発行可(無料)
- ・自動車検査証→登録した陸運局で再発行可(有料)
- ・納税証明書→管轄の都道府県税事務所で再発行可(無料)
また、査定項目に関しては、『【車買取時の車検と査定額の関係性】車検を通さず、適切なタイミングで売却をして高額査定をしてもらうために』の記事にて詳しく記載しています。ご参照ください。
査定額に自動車税は含まれる?知っておきたい税金や保険の話
少し噛み砕いて、税金・保険の仕組みを見ていきましょう。
- 自動車税について
法律では「自動車税は毎年4月1日時点での自動車の車検証上の所有者に対してかかる税金である」と定められているため、「廃車したり、自動車を譲ったり(売却)する場合には抹消登録が必要」です。
つまり、査定額には自動車税が含まれているため、下取や中古車業車に売却するときにも、必ず確認をしましょう。残期間が多い場合は、自動車税の査定アップ交渉も有効です。また、廃車予定の普通自動車の場合は抹消登録をすることで還付が受けられるため、「査定0円ですが引き取りします」といわれた場合には業者ではなく自分に還付されるように必ず確認しましょう。
ただし、軽自動車の場合、4月の時点で払い込んだ自動車税は、廃車にしても還付されませんのでご注意ください。
つまり、自動車税に関して一番損をしないのは「3月末に売却すること」です。しかし、4月に入ってから名義変更が行われると、売ったはずなのに自動車税が課される場合があるため、注意が必要です。その他、自動車税に関しては各地方自治体により多少ルールが異なることがあるため、直接確認してください。 - 自動車重量税について
「自動車重量税とは、自動車検査証の交付等を受ける者および車両番号の指定を受ける者が納税するもの」と定められていますので、こちらも車検の残存期間が長い場合は査定アップの交渉をしてみると良いでしょう。
自動車税同様に、廃車予定の場合は登録抹消をすることで還付が受けられます。「査定0円ですが引き取りします」と言われた場合には、業者ではなく自分に還付されるように必ず確認しましょう。 - 自賠責保険について
自賠責保険とは車に対して加入する強制保険のことです。車検を通す際に必要になることから、車検期間と加入期間はほぼ同じと考えて良いでしょう。
自賠責保険に関しては、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)にて自賠責残加算表というものがあります。査定額に加算されるシステムになっているので、正しく加算されているかを業者に確認してみましょう。
また、税金同様に廃車予定の場合は還付を受けることができます。こちらも、業者ではなく自分に還付されるように必ず確認しておきましょう。 - リサイクル預託金について
「リサイクル預託金は車両にひもづく費用であり、車両の最終所有者が支払う義務がある」ため、車を売却する際には次の所有者から車両代金に加えてリサイクル預託金を受け取る権利があります。査定額の内訳を見るときには、金額が記載されていることを確認しましょう。
上記1~4の項目は査定額に含まれているため、税金分やリサイクル料金を抜いたものが車両の本当の査定額となります。これらを明確にすることで、査定額アップの交渉につなげるようにしましょう。
また、廃車にする場合は、「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」の3種類の還付を受けることができます。
受け取れるお金はしっかりチェックして、損をしないようにしましょう。
こんなときはどうすればいい?車買取でよくある疑問とトラブル回避法
最後に、「ローンが残っている車や事故車も売却できるのかどうか」「車買取に関するトラブルが心配」といった疑問や不安をお持ちの方に、疑問の答えと、トラブル回避方法をご紹介します。
- ローンの残債があるケースについて
ローンが残っている車でも、売却は可能です。
例えば、
・ローン残高30万ー査定金額100万=70万の受け取り
・ローン残高120万ー査定金額100万=ー20万(現金でお支払い、または債務整理ローンなど)
となり、査定額がローン残高を上回れば、差し引きの金額が手元に入ります。
ローンが残った場合も、現金での支払いまたは債務整理ローンを組むなどの方法が可能です。
さらに、車を売却した店で次の車を購入する場合は、残債額を、次の車のローンと合わせて組むことができる場合もあります。
ただし、買取店舗によって細かな対応は異なりますので、店舗に直接確認しておくことをおすすめします。 - 事故車や傷ありの場合について
バッテリーが上がり動かない車、事故で動かなくなった車、事故による修復歴がある車も売却は可能です。ただし、「事故車」の定義は業者によって異なるため、気になる部分があれば、事前に質問しておくと良いでしょう。
修復歴の有無や車体の状態だけでなく、対応する業者によって査定金額は大きく変わります。
また、事故車に関しては『【事故車は車の買取・査定をしてもらえる?】事故車の定義や扱いで知っておくべきこと』の記事にて、より詳しい説明を行っています。事故車の売却をお考えの方は、ぜひご参照ください。 - 代車について
売却後、次の車の納車までの間、代車を借りることもできます。ただし、期間の目安は2週間程度となり、長期間借りることは難しいでしょう。また、無償で代車を使いたい場合は、交渉の最後に告げることが大切です。代車期間が足りない場合は、レンタカーやカーリースを使う方法もあります。
最初に代車が借りたいことを話してしまうと、査定額から代車の費用を相殺されてしまいます。査定額が決定したところで「代車を貸してもらえるなら、すぐに車を売りたい」という旨を告げることで、スムーズに借りることが可能です。 - 車検切れの車について
車検切れの車も買取可能ですが、必ず出張買取を依頼するようにしましょう。無車検走行は、違反点数6点となるだけでなく、万が一の事故の際も保険が適応されず、大変危険です。 - 自動車税の滞納について
自動車税を滞納した状態では、名義変更ができないため、売却や廃車の手続きを進めることができません。ただ、ごくまれに、査定額から自動車税の未納分を差し引いた上で買取してくれる業者もあります。早急に納付することができない場合は、相談すると良いでしょう。
未然に回避!トラブルを起こさないためのポイント
- 引き渡し後の減額について
車を業者へ引き渡した後に「修復歴やメーター改ざんが発見された」といった理由で減額を請求されるケースがあります。
中古車を購入し売却した場合は、以前の持ち主の修復歴やメーター改ざん履歴を知る方法がありません。そのため、瑕疵担保責任に基づく損害賠償および契約解除には当てはまらず、減額は認められません。
また、事故や修復歴の有無を尋ねられた際に、嘘をついて「ない」と答え、売却した後に事実が発覚した場合も、一般的には「プロの査定による見落とし=重大な過失」と判断されるため、減額を請求されないことがあります。しかし、だからといって嘘をついても構わないというわけではありません。
聞かれていないことまで答える必要はありませんが、事故歴や修復歴を尋ねられた際は正直に答えた方が、印象も良くなります。 - 契約後のキャンセルについて
契約をした後に「家族に反対された」「急に車が必要になった」など、キャンセルせざるを得なくなるケースもあるでしょう。
この場合、まずは契約書の内容を確認してください。また、一般的には「契約書への署名、捺印」をもって契約成立とすることが多く、その後は一方的なキャンセルはできません。本当に売却していいのか、金額に納得したのか、もう一度考えた上で契約を結ぶことをおすすめします。 - 売却代金が支払われない
車両引き渡し後、一カ月経っても売却代金が振り込まれないケースがあります。
契約する場合は、契約時に代金の振込日を確認した上で、契約を結ぶようにしましょう。
上記のような問題が発生しないための対策方法が3つあります。- ・買取価格だけでなく、接客やアフターケアも含め、評判の良い買取店を選ぶ
- ・売却に関する知識を持っておく
- ・金額や契約内容に少しでも疑問があれば売却しない
まとめ
- 買取について
・「下取」と「買取」は、買い取る立場の違いが大きい
・持ち込み査定の流れは「車に乗って来店」→「無料査定」→「査定結果のお知らせ」
・出張査定の場流れは「WEBや電話で出張査定の申し込み」→「当日、指定場所にて無料査定」→「査定結果のお知らせ」
・どちらもメリットとデメリットがあり、問題は業者の選び方にある
・一括査定サイトを利用することで簡単に高く売ることができ、メリットのみを活用できる
- 買取相場に関する知識
・市場価格(諸経費を含まない本体価格)とは、本体の買取価格に加え、消費税や買取から販売までの手数料、買取業者の利益が上乗せされた価格
・買取相場とは中古自動車販売業界で利用されているオークションでの価格相場から業者の利益を差し引いた価格
・市場価格と買取相場には大きな差があり、分かりにくい
・一括査定サイトを利用することで、確実な数字が出る
・査定交渉を上手く行うためには、買取相場を意識し、具体的な金額を明かさないことが重要
- 見積もりの比較
・「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」は、基本的に査定額に含まれている
・廃車にする場合は「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」の3種類の還付を受けることが可能
・上記2点を確認の上、見積もり比較に役立てると良い
- 一般的な必要書類
- <普通自動車売却時>
-
・自動車検査証
・印鑑登録証明書(2通:発行後1カ月以内のもの)
・自賠責保険証明書
・印鑑登録証明書
・実印
・リサイクル券
・振込口座情報
- <軽自動車売却時>
-
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・軽自動車納税証明書
・印鑑
・リサイクル券
・振込口座情報
- 査定金額アップのコツ
・整備手帳や取扱説明書など購入時の付属品はすべて用意しておく
・洗車と車内清掃で生活感は残さない
・純正以外のパーツは外し、オプションの動作チェックを行う
・3、6、9、12月は、売却に適した時期。その他、年をまたぐ前もおすすめ
車の売却を検討中の方、手間や時間をできるだけかけずに高い金額で売りたい方は、現状の査定見積もりを参考にすると良いかもしれません。
グーネット買取では、買取価格の相場や近隣の店舗など、検討に必要な情報をすぐに見ることができます。一括査定サイトのような営業電話は一切ありません。
今すぐ売却しないという方も、買取相場を知っておくことで、今後のライフプランに役立てることができます。自分の資産を知っておくために、あるいは車両売却で損をしないように、気軽な査定見積もりを一度お試しください。