GT-Rは日産を代表する、というよりも日本を代表するリアルスポーツカー。その凄さは卓越した走行性能にある。
デビューは2007年とすでに11年が経過しているが、改良を重ねることで、世界第一線レベルの速さを常にキープ。たとえばスポーツカーの速さの指針となるドイツの過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」のラップタイムは、2013年に市販可能な車両におけるアタックで7分8秒169を記録。これは当時の量産市販車最速であり、現在においても価格3000万円以下、かつ一般の人でも購入可能な量産市販車としてはもっとも速い記録なのだ。走行性能は数千万円級のスーパーカーと肩を並べるレベルである。
もうひとつの特徴は、いわゆるスーパーカーといわれる類の車両と大きく違う扱いやすさと利便性だ。視界がよくて車庫入れや狭い道も含めて運転しやすいことに加えて、だれでも、それこそ免許取り立てのひとでも簡単に運転できる懐の広さがあり、雨や雪など悪天候でもナーバスにならず安心して操れるのが特徴的である。後席やトランクもあって実用的なので、スーパーカーオーナーのなかには、日常的な移動用の車としてGT-Rを選ぶ人も少なくないという。
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