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今回の特集は、いや〜な雨を吹き飛ばす「必勝!愛車のピカピカ大作戦」と題して、洗車からワックスがけまでのノウハウをガイドしよう。とはいえ、編集部のスタッフでもワックスを買うのは1年に一度か二度くらいというのが現実。そこで今回はしょっちゅうクルマにワックスがけをしていて、さらに「こだわり」を持っているところを探してみた。それは最近増えてきている輸入車専門のレンタカー店だ!
いろいろな輸入車に乗りたい、という個性的なお客さんをたくさんかかえるレンタカー店だけに、クルマもピカピカにしておかないといけないという。そんな厳しいお客さんの目に応えるために、今回取材協力をしてくれたレンタカー店では、オートバックス、ジェームス、ドライバースタンド、タイヤ館など、複数のカー用品店で売れ筋の商品を中心に購入して多くのワックスのテストを兼ねて使っているという。今回は、その中でも、お手頃価格のものを中心に、誰が使っても失敗のないアイテムを中心にセレクトしてもらった。
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代表の北村さんいわく、「ワックスは確かに高額な商品も良いですが、ベーシックなものでも基本に忠実に使えばかなり効果的ですよ」と嬉しいコメントを寄せてくれた。
また、「カーシャンプー、ワックス、コーティングをうまく使い分けるほか、急ぎのお客様のときには洗車シートも活用している」とのこと。さらに、「車内のニオイは、慣れてしまうと分からないので、毎回新車の雰囲気を味わってもらうために消臭をしている」とのこと。こうしたノウハウは、普通のドライバーも学ぶべきところが多いだろう。
洗車アイテムのセレクトは、輸入車のレンタカー店を経営している北村氏のアドバイスをもとに、下記の商品をピックアップしてみたので、ぜひ参考にしてみてほしい。
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カーシャンプー
プロスタッフ・カーシャンプー |
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固形ワックス
シュアラスター・インパクト |
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半練りワックス
ウイルソン・ハンネリWAX |
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コーティング
クリンビュー・イオンコート |
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洗車シート
ソフト99コーポレーション フクピカ |
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ガラス汚れ拭き取りシート
ソフト99コーポレーション お手入れガラコ |
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消臭スプレー
P&G クルマ用ファブリーズ |
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合成セーム皮
プラセーヌ |
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洗車の手順だが、基本は水洗いから始まる。あまり手入れをしていない人の場合は、水を多く使うことになるが、一度、きちんと手入れをしておけば、
その後は水をさほど使わないでも愛車をキレイにできる。ここでやることは、水をルーフからかけて全体的なホコリや汚れを浮かせること。重要なのは雑巾などでボディーをこすってはいけないこと。
次にカーシャンプーを使って、ホコリや汚れを落とし、ボディーの下地をキレイにしたらワックスがけを行うのが基本的な手順だ。
ワックスがけの代わりにボディーコーティングを行っても良いだろう。
また、ガラスは撥水剤を塗っておけば高速走行などでワイパーを使わないでも雨粒が飛んでいくようにできるが、その効果を維持するためのシートも
売られている。室内については、飲食をしなければさほど汚れることはないが、いろいろな人のフレグランスや、汗のにおいなどが残ることがあるので、
消臭スプレーを使うと良いだろう。車内は、湿気が少なく、温度は高低様々、栄養分が少ない、というカビにとって「繁殖しにくい」環境なのだが、チャイルドシートだけはチェックしておいた方が良い。
次のコーナーでは各洗車アイテムの使い方をガイドしてみたので、参考にしてトライしてみてほしい。
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■カーシャンプー
プロスタッフ(たけはら) カーシャンプー
愛車を洗う場合、いきなりワックスがけをせずに、まずはカーシャンプーから使いたい。
カーシャンプーはキレイなスポンジを使うのがポイントなので、できれば新品のスポンジを用意したい。
その店、スポンジ付きのカーシャンプーならおトクだし安心だ。
使う手順としては、まずは愛車に大量の水をかけて汚れを浮き立たせる。
- 【手順1】バケツにカーシャンプーを規定量入れる。
- 【手順2】ホースで水を勢い良く入れてたくさん泡立てる。
- 【手順3】カーシャンプーの泡だけをキレイなスポンジですくってボディーを包むようにする。
- 【手順4】ゴシゴシこすらずに汚れを泡で浮かせて包むようにクリーニングする、というのが基本。
決してスポンジでゴシゴシとこすらないように注意しておこう。
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■固形ワックス
シュアラスター インパクト
カーシャンプーで愛車の汚れを落としたら、ワックスがけだ。
ワックスは、非常にたくさんの種類があるが、今回紹介するのは「シュアラスター」のインパクトという商品。この商品にもスポンジが付いている。
まずは愛車を日陰に置いてワックスを塗るのだが、塗るワックスの量は「できるだけ少なく塗る」のがポイントとのこと。
多少、ボディーに水が残っていてもOK。塗り方は、円を描くのではなく、縦や横に塗っていくのが正しいやり方。
そして乾く前にキレイな布で拭き取るのが基本。固まってしまってからでは、拭きムラができてしまうからだ。
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■半練りワックス
ウイルソン ハンネリWAX
ワックスは固形と柔らかめの半練りの2種類がある。この商品は半練りで、使いやすいのがポイント。スポンジも付属している。
この「ウイルソン」のワックスは1953年からという歴史あるもので、汚れ落とし効果と光沢アップ効果を持っている。
乾燥しきってしまう前に拭き取るのがポイントで、やはり「できるだけ薄く塗り伸ばすのがキレイに仕上げるコツ」だという。
価格も手頃なので、普段から気軽に使うのにもオススメだという。
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■コーティング
クリンビュー イオンコート
ワックスが主に「蝋(ロウ)」によってツヤを出しているのに対し、ここで紹介するのはロウと樹脂やシリコンを使ったコーティング剤。
その代表格と言えるのが「クリンビュー」のイオンコートだ。
フッ素樹脂とロウをコーティングする技術が盛り込まれており、洗車後に塗り込んで拭き取ることにより、きれいにボディーコーティング効果が得られる。
この商品には専用のスポンジが4つ付属しているのも嬉しい配慮。
イオンの名のとおり、イオン配合レジンがフッ素樹脂などをボディーに吸着させ、効果を長持ちさせるというのが特徴だ。
メーカーのシャワリングテストでは7か月間は効果が持続したということなので、年に2回程度の使用で十分ということだろう。
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■洗車シート
ソフト99コーポレーション フクピカ
ポリマーを布に浸み込ませてあるのが、いわゆる洗車シートの代表格「フクピカ」だ。
ひどい汚れがある場合には、ボディーを軽く水洗いしてから使うと効果的だが、普通の使用であれば「力を入れずに拭くだけで、キレイになる」。
プレミアムレンタカーでは、洗車してからレンタカーの貸し出しをしているが、どうしてもすぐに乗りたいというお客様の場合には、こうした洗車シートを
使ってレンタルに出すこともあるというが、その仕上がりには大満足だという。
特に「固形ワックスなみの撥水効果があるので、実は洗車シートだけでも良いのではないかと思うくらい」仕上がりには満足しているというから、愛車
にひとつは常備しておくと良いだろう。
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■ガラス汚れ拭き取りシート
ソフト99コーポレーション お手入れガラコ
ガラスコーティングで人気のガラコのブランドが付いたガラス拭きシート。あらかじめガラコなどをガラスに施工しておき、効果が薄れてきたらこのお手入れガラコを使うと効果が復活するというもの。撥水力は強力で、時速60kmでノーワイパー走行ができるのは魅力だ。
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■消臭スプレー
P&G クルマ用ファブリーズ
プレミアムレンタカーで、お客様に輸入車をレンタルする際に気を使っているのが「ニオイ」だ。
レンタカー店のスタッフでは気が付きにくいクルマ特有のニオイなどを消すのには、P&Gが出しているクルマ用の「ファブリーズ」が最適。
革シートには使えないが、布シートやトランクルームの消臭に効果があり、クルマのニオイが見事に消えるということで、「特に女性の方に好評」。
プレミアムレンタカーでは「チャイルドシートも用意しており、その消臭に使っています。子供に対しても心配な成分が入っていないので安心して使える」
のがファブリーズの魅力とのこと。
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■合成セーム革
プラセーヌ
洗車が終わった段階で、水を吸い取るのに最適なのが「合成セーム皮」だ。
水分の吸収力は絶大なものがあり、軽く絞ればまた水分を強力に吸い取ってくれるのだ。
色はピンク、ブルー、イエローなどがあるので、使う場所別に用意しておいて識別できるのが便利だ。
乾くとカチカチになるが、水分を含ませればすぐに元の柔らかい状態に戻るので、長年使えるのが嬉しいところ。
少なくとも1車にひとつは用意しておきたいアイテムと言える。
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このように、水洗いに始まり、カーシャンプー、ワックスまたはコーティング、ガラスの汚れ落とし、室内の消臭といったプロセスを経て、梅雨時の汚れ
落としは完了。今回取材協力をしてくれた輸入車専門のレンタカー店では、ワックスがけをした直後に雨が降っても、キレイに水をはじくので、「それが
またワックスがけ冥利につきる瞬間」だという。まずはカー用品店に行って、こうした洗車必須アイテムをはじめ、バケツ、ホース、タイヤワックスなどを
そろえておくと良いだろう。
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