新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2009.03.18
ホンダ モビリオ 試乗レポート
ホンダ モビリオ 試乗レポート
試乗
発表/2004年1月15日
文●諸星陽一 写真●犬塚直樹
■110馬力のVTECエンジンを得て高速性能を向上
■ドライビング/ユーティリティ
何だかちょっぴり乗りやすい・・・と思ったら、ボンネットとヘッドライトの形状が変わって、フロントの見切りがグッとよくなっている。運転になれていない人が多く乗ることが多いクラスだけに、この変更は大成功。Cd値がどうの、フラッシュサーフェスがどうした・・・なんて語る前にやるべきことをやってきた。
新採用となった1.5Lエンジン。これは2列シートモデルのモビリオ・スパイクにすでに搭載済みのものだ。7名定員のモビリオが90馬力だけで、5名定員のスパイクに110馬力が設定されていることにちょっと不満を感じていたが、それも解消された。
今までのモビリオは、シティコミューターとしての性能は十分に確保されていて、郊外路などを走っているときには不満を感じることはなかった。しかし、高速道路や登坂路での90馬力はさすがにつらかった。
では今度の110馬力はどうか?というと、これがじつに快適。全体としてのバランスもかなりよくて、スッキリとした走りができる。もちろん渋滞路や郊外路といった極低速や中速域での使い勝手もいい。
走行中にCVTをマニュアルモードに切り替えると、ギヤ比が若干低めにセレクトされるので、レスポンスのいい加速に移行でき、スポーティな雰囲気も味わえる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
マニュアルモードへの切り替えはステアリングのスイッチで行う。シフトチェンジはステアリングスポークのシーソースイッチ。ナビにはバックモニターが付き、車庫入れや縦列駐車がやりやすくなっている。
大型のセンターアームレストが新設(Yグレードを除く)されたセカンドシート。コーナリング時のサポートも兼ねてくれる設定だ。
着座位置が高いことに加え、ボンネットとヘッドライトのデザインが変更されたことで、フロントの見切りがよくなった。シート自体も厚めで、座り心地がよい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
サードシートはエマージェンシー的なサイズ。室内色には新しく暖色系のウッディブラウンなどが追加された。
110馬力エンジンを搭載するWTとXTにはボディ同色のルーフエンドスポイラーが標準装備された。前後ともにバンパーの厚みが増している。
平成17年基準排出ガス75%を実現し、★4つの評価も受けている110馬力のエンジン。
モビリオWT(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4070×1685×1740mm |
---|---|
ホイールベース | 2740mm |
トレッド前/後 | 1460/1440mm |
車両重量 | 1280kg |
エンジン | 直4OHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 110ps/5800rpm |
最大トルク | 14.6kg m/4800rpm |
10・15モード燃費 | 16.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 185/65R14 |
全国メーカー希望小売価格
Y | 145.95万円(164.85万円) |
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A | 157.50万円(176.40万円) |
W | 168.00万円(186.90万円) |
WT | 173.25万円 |
XT | 178.50万円 |
※()内は4WD。また、表示価格は消費税込みの価格となります。