新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2012.12.14
スバル フォレスター (2012年~) 試乗レポート
スバル フォレスター (2012年~) 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2012年11月13日
富士重工業/0120-052215 (2012年11月)
■正真正銘のSUVに進化。クラスのベンチマークとなり得る出来栄えだ
■ドライビング/ユーティリティ
運転席に座っただけで、先代からの“変化”は一目瞭然だ。ヒップポイントと目線がともに30mm以上高くなり、ゆとりを増した居住空間と相まって、まさにSUV然としたパッケージを身につけている。
2.0XTは新世代の2L DIT(直噴ターボ)を搭載。レガシィから20psデチューンされた代わりに、トルクピークはさらにワイドバンドだ。ターボラグは皆無で、発進直後からあふれんばかりのトルクを発揮する。それをチェーン式CVTのリニアトロニックが途切れなく引き出す加速力は、2.5Lターボ(263ps・35.4kg m)と5ATを搭載した先代Sエディションさえ凌駕。しかも、フィーリングはグッと洗練されている。
サスペンションもDIT専用チューニング。今年改良のレガシィ同様サポートサブフレームリヤを採用するなどかなり強化されているが、土台となるボディ剛性がこれまた高い。シャシーはじつに強靭で、DITの速さを十分に受け止める操縦安定性を発揮。乗り心地にしても快適性を損ねるショックは感じさせない。
先代はスタイリングがSUVらしくなったわりに、シート位置や走り味には乗用車指向への未練を残していた。しかし、新型は正真正銘のSUVに生まれ変わった。それも、クラスのベンチマークになり得る出来栄えである。リニアトロニックで実力を高めた2L NAも好印象だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネは基本的にインプレッサと共通。正統派のデザインで質感も高い。アルミパッド付きスポーツペダルはXT専用。
新世代2L直噴ターボはFA20型。86/BRZと同じ型式だが、スクエアなボア×ストロークが共通である以外、別モノのエンジンだ。
ボンネットはアルミ製。視界と空力を考慮しフードスクープは廃止に。代わりに、両端が縦モチーフのフロントバンパー、アルミ製エンジンアンダーカバー、デュアルマフラーなどのXT専用装備で差別化。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ヒップポイント地上高が先代より36mm高くなり、SUVらしい着座位置に。XTは前席パワーシートやシートヒーターを装備。
リニアトロニックはターボ用の高トルク対応型。低速の悪路走破性を高めるXモードスイッチはシフトレバー前方に配置。
XTにオプションのパワーリヤゲート。開く高さを任意設定できるメモリー機能付きだ。駐車場の天井が低い場合などに便利。
フォレスター2.0XT EyeSight(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4595×1795×1695mm |
---|---|
ホイールベース | 2640mm |
トレッド前/後 | 1545/1550mm |
車両重量 | 1590kg |
エンジン | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量 | 1995cc |
最高出力 | 280ps/5700rpm |
最大トルク | 35.7kg m/2000-5600rpm |
JC08モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/55R18 |
全国メーカー希望小売り価格
208万9500円~293万6850円 |