福祉車両トピックス Welfare Vehicle Information WELFARE TOPIC
第35回国際福祉機器展 H.C.R.2008
熟成期に入った福祉車両 各メーカーブースも量より質
第35回国際福祉機器展
 今年も国際福祉機器展は3日間の開催期間中で12万人を超える来場者を集める大盛況となった。
 福祉に関するさまざまな機器が展示されるこの催しだが、なかでも多くの人の注目を集めていたのは例年どおり福祉車両のブース。国産自動車メーカー各社をはじめ、架装メーカー、福祉車両専門ディーラー、パーツサプライヤーなどが出展。最新の福祉車両や新しい装備を公開した。
 以前はプロトタイプ的なモデルが数多く出展された福祉機器展だが、今回のショーは市販車と市販前提モデルが中心となっていた。より現実味のある出展であるため、来場者も実際に乗って触って、その感触をたしかめる光景が多く見受けられた。
出展メーカーの出品車両
三菱 MITSUBISHI
トッポ(2008年12月以降発売予定)
車いす仕様車(ニールダウン式)
第35回国際福祉機器展
 先日、復活した三菱のトールボーイ軽自動車「トッポ」をベースとしたスロープ式の車いす仕様車が展示された。このモデルも参考出品という形だが、今年の12月をメドに発売開始となる予定だ。
 架装前の車両データだが、新型トッポは全高が1700mm、室内高は1430mmとかなり背の高い設定なので、軽自動車の車いす仕様車として素性はいいはず。さらに、乗車時のスロープ傾斜角を抑えるため、ニールダウン機構を備えている部分も見逃せない。
ランサー・エボリューション](参考出品車)
運転補助装置仕様車
 ランサーのもっともホットなバージョンであるエボリューション]をベースに、手動運転補助装置を装着したモデルが出品された。参考出品という形をとっているが、もちろんすぐにでも実現可能なクルマ。三菱は以前、セルフトランスポートという名称でリヤドアをスライド式として、車いす収納装置を装着したモデルを設定したこともある。自操式車両にも大きく力を入れているので、これから先も精力的にさまざまなタイプのクルマを見せてくれることだろう。
第35回国際福祉機器展 第35回国際福祉機器展
装着される運転補助装出展メーカーの出品車両置は、一般的なものなのでじつは今すぐにでも実現可能だ。
ホンダ   HONDA
フィット(初出展)
手動運転補助装置(テックマチックシステム)
 ホンダからはフィットをベースに運転補助装置を装着したモデルが展示された。現行のフィットは、昨年の福祉機器展のすぐあとに登場したモデル。このため、約1年のときを経て、福祉機器展への出品となった。コンパクトで扱いやすく、燃費もいいモデルということで来場者の注目も高かった。リヤシートをチップアップできるフィットは、車いすの収納などについても自由度の高さを発揮できることもあり、期待は大きい。
第35回国際福祉機器展 第35回国際福祉機器展
この補助装置はDタイプと呼ばれるもので、コントロールアームをフロアに装着。体幹バランスを補完しやすい。
マツダ   MAZDA
ビアンテ(参考出品)
オートステップ車
 マツダからは最新ミニバンのビアンテに、オートステップを装着したモデルが出展された。このオートステップは、基本的にMPV などに採用されているものと同様のタイプで、スライドドアを開けるとステップが展開、ドアを閉めると収納するタイプ。ビアンテは比較的低めのフロアとステップを採用しているが、足を上げることが不自由で、より乗降性を高めたいというユーザーにとってはうれしい装備となるはず。
第35回国際福祉機器展 第35回国際福祉機器展
自動的に展開・収納するのでわずらわしいスイッチ操作などは不要。
Photo:犬塚直樹 TEXT:諸星陽一