福祉車両トピックス Welfare Vehicle Information WELFARE TOPIC
ダイハツ タント・ウェルカムシート
問 ダイハツ工業  フリーダイヤル 0070-800-874040
ミラクルオープンドアの助手席昇降シート車がデビュー
ダイハツ タント・ウェルカムシート

 昨年12月にフルモデルチェンジしたダイハツ・タント。助手席側センターピラーレスという、福祉車両ベースとして最適なボディを持つのが最大の特徴だ。そのベースモデル登場から9カ月たった9月1日、ついに待望の福祉車両「ウェルカムシート」が発売された。 写真を見てもらえば一目瞭然、ウェルカムシートは助手席が車外にせり出してリフトダウンする助手席リフトアップ仕様車。従来こうしたリフトアップ仕様は、リフトポイントが1カ所しかなかったが、このウェルカムシートは、前方(リヤのスライドドアが閉まった状態)と、後方(スライドドアを解放した状態)の2カ所でリフトを作動することができる。

 単純に足腰が弱いだけの人は前方でのリフトアップで対応できるが、ヒザ関節が曲がりづらいなどの障害がある場合は、シートが回転する際にドアとの間に大きなクリアランスがないと乗車がむずかしくなってしまう。このウエルカムシートは前方ポイントでリフトする場合は315oのクリアランスだが、後方ポイントでは470oもあり、かなりの余裕がある。非常に使い勝手のよい1台だ。

ダイハツ タント・ウェルカムシート ダイハツ タント・ウェルカムシート ダイハツ タント・ウェルカムシート ダイハツ タント・ウェルカムシート
ピラーレスならではの大開口でラクラク乗車
センターピラーが存在していないため、開口部は従来のクルマとは比べものにならない広さを確保。そのため、乗り降りする際に無理な体勢を強いられることも少ない
ダイハツ タント・ウェルカムシート
シーンに合わせた2モードの昇降機能
後方ポイントでリフトする場合は、シート下にある赤いスイッチをオンにしてから行う。
ダイハツ タント・ウェルカムシート
タントスローパーも従来どおりラインアップ
スロープタイプの福祉車両はすでにラインアップ済み。もちろん並行して販売される。
使い勝手を高めるうれしい機能が満載

 標準タイプのタントは、前席左右のシートがぴったりとくっついているセミベンチタイプとなっているが、ウェルカムシートは、左右のシートがそれぞれ独立するセパレートタイプとなる。

 標準タイプもそうなのだが、助手席はシートにシートベルトがビルトインされているベルトインシートを採用する。一般的な助手席リフト(後席リフト)タイプは、リフト時の安全を確保するために、胸部ベルトが用意されるが、このウェルカムシートは、シートをせり出した状態でシートベルトを装着できるため、胸部ベルトは用意されない。

 走行時に必要なベルトを、乗車する時点で装着できてしまうのは、安全性を高めるという意味でも非常にメリットがある。

ダイハツ タント・ウェルカムシート
ベルトインシート
簡単なようだが、シートの取り付け剛性を大きくしないと実現が不可能なベルトインシート。
ダイハツ タント・ウェルカムシート
シートバックテーブル
リフトアップシートとしたことで、標準車の持つ機能をスポイルしていないところも大きく評価できる部分。
ダイハツ タント・ウェルカムシート
折りたたみ式大型フットレスト
フットレストは手動で展開するタイプ。サイズもたっぷりとしていて、ゆったりと足を乗せられる。
ダイハツ タント・ウェルカムシート
リモコン装備
リモコンは電源をオンにしてから昇降動作を行うことで誤作動を未然に防ぐ方式。キーホルダーサイズで、携帯にも便利。
ダイハツ タント・ウェルカムシート
電動昇降&前後スイッチ
シート本体に装備されているスイッチ。左側がリフトを動かすもの、右側がスライドを動かすもの。ともに直感的に扱える。
タント・ウェルカムシート メーカー希望小売価格
駆動 エンジン ミッション 価格(消費税非課税)
2WD 660cc 4AT 162.0万円
4WD 173.5万円
Photo:犬塚直樹 Text:諸星陽一