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省燃費のキーワード 輸入車は税金が高い?
燃費に差が出るのはナゼ?
燃費は公表値(カタログ燃費)を目安にすると手っ取り早いが、現実的な燃費値が気になるところだ。実際に乗っている人の数値を参考にしたいところだが、少し注意が必要だ。
別の車種を比べる場合は、どんなクルマと比較しているのか。排気量の差だけでも燃費は違う。また、特定の車種に絞った場合は、同じ車種で同じ仕様グレード(エンジン、駆動方式、タイヤサイズ、装備)など、条件が同一であること。クルマの使い方や走り方などが、燃費に差が出る大きな要因になっていることを考慮する必要がある。さらには、車両自体にも燃費を悪化させる原因が起こる。エンジンの不調などでも燃費が悪くなるので、整備状態を知ることも鍵なのだ。「燃費の善し悪しはドライバーが決めている」といってもいいだろう。

一般の実測燃費ば、満タン法による数値を出している。給油時にガソリンを満タンにしたらトリップメーター(走行積算計)を0 に戻して、次に給油した時に、走った距離を満タンにした給油量で割る方法だ。この場合、ガソリンスタンドで給油する店員によっても、多少の誤差が出る。給油が自動的に停止した後、1 リッター以下の端数がゼロになるまで継ぎ足すことも日常的に行われている。また、メーターは、それ自体に若干の誤差があるとしても、自動車メーカーが設定したタイヤサイズや空気圧を基準に計測値が出るようになっている。タイヤを交換して外周の長さが違っている。空気圧が基準より低い、あるいは高い。このような、あまり意識しないところでも、燃費に差が出る要素がある。

★カタログ数値といえば、パワー(最大出力)を比較する人も多いが、燃費の面からみると、最大トルクが高いほうが省エネに有効といえる。また、最大トルクが低い回転数から盛り上がるほうがいい。「パワーは回転」「トルクは力」といわれているように、トルクが高ければ、回転を上げなくてもスムーズに加速できる。アクセルを力いっぱい踏まなくても済めば、その分だけでもガソリンの消費も少ない、というわけだ。
燃費の計測基準10・15モード
一般のガソリン乗用車で、現在日本で採用されているのは、自動車排出ガス規制に基づいて、「10 ・15 モード」と「11モード」の排出ガス試験方法が法令により定められている。計測上の条件を設けて、有害排気物質などの排出量を算出するが、この時に消費した燃料の量が燃費値として表される。そして、「自動車の燃費性能の評価及び公表に関する実施要領(平成16 年国土交通省告示・第61 号)に基づき、新車として販売されている(または今後販売される予定の)自動車について評価を行って公表する」というルールを設けている。これが公表値で、カタログ燃費になっているのだ。

●10 ・15 モード
市街地を走行する10 パターン(アイドリング、加速、減速、一定速などを、最高速度40km/h 内で10 通り)と、高速走行する15 パターン(最高速度70km/h で15 通り)で測定する。エンジンが暖機された状態から開始することから、ホットスタート測定法ともよばれる。
●11 モード
郊外を走行する条件を模した11 パターンによる方法で、最高速度60km/h で測定する。エンジンが常温の状態から測定を始めることから、コールドスタート測定法ともいう。

★11 モードは1975 年から、10 ・15 モードは1991 年から採用されている計測基準だが、一般に公表しているのは10 ・15 モードだ。しかし、日本自動車工業会、国土交通省、経済産業省などは、2010 年度をめどに、現在より厳しい計測方式に移行させることを表明した。新しい測定方法では、条件がより厳しくなり、燃費の数値は現在より10%くらいは悪くなるだろうといわれている。ユーザーとしては、カタログ燃費が実際の燃費に少しは近くなることに期待できるかもしれない。⇒排出ガス測定方法などの改正
低公害車と省エネ車
低燃費の話になると、低公害、クリーンエネルギー、省エネ、低排出ガスなどといった単語も付いてまわる。根は環境課題なのだが、それぞれが相互に関連しているために、わかりにくいところがあることも否めない。「低燃費」は、最近はガソリンの値が上がっていることもあって、燃費がいいことだけに注目が集まっている感じもあるが、低燃費は地球温暖化に関わるCO2(二酸化炭素)の排出量とも関連している。低排出ガスとか排ガス低減は、どちらかといえば大気汚染など大気環境における排気ガスの浄化のことを差していう。エンジンの排出ガスに含まれる有害成分には、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)などがあることは、聞いたことがあるはずだ。低公害車は、排ガス低減と低燃費(CO2)をひとくくりにしたクルマと考えればいいだろう。

省エネやクリーンエネルギーと言う場合は、低燃費も含めて代替エネルギーなどが主な内容になる。日本で低公害車の普及、促進を図っているのは、電気、CNG(圧縮天然ガス)、メタノール(メチルアルコール)、ハイブリッド、ディーゼル代替LPC(液化石油ガス)、などで、なかでも一般乗用車では、ガソリンハイブリッド車の普及が進んでいる。石油に変わる燃料は他にも、アルコール混合ガソリン、水素、燃料電池などがある。

★「低排出ガス認定車」は、2000 年(平成12 年度)に国土交通省が設けた低排出ガス車認定制度に適合したクルマのこと。排出ガス中の窒素酸化物や粒子状物質などの排出を2000 年の規制値より25%、50%、75%低減しているクルマにそれぞれ「良−低排出ガス車(☆)」、優−低排出ガス車(☆☆)」、「超−低排出ガス車(☆☆☆)」として認定。
2005 年規制値より50%、75%低減しているクルマをそれぞれ「低排出ガス車(☆☆☆)」、「低排出ガス車(☆☆☆☆)」として認定している。

★低燃費車とは、「エネルギーの合理化に関する法律」に基づいて定められた燃費基準(ディーゼル車は2005 年目標、ガソリン車は2010 年目標)を早期に達成したクルマのことをいう。
排出ガス測定方法などの改正
話が少し堅くなるが、今回のテーマになっている低燃費に関わることなので、ここでニュースを伝えておこう。

国土交通省は、排出ガス測定方法および車載式故障診断装置の基準などの改正を2006 年11 月1 日付けで公示した。それによれば、「車両の排出ガス性能をより的確に評価するために排出ガス試験モードを変更」「触媒などの排出ガス発散防止装置の性能劣化を自動的に検出して運転者に知らせるなどの機能を持った車載式故障診断装置を乗用車などに導入する」としている。

●排出ガス測定方法の変更
乗用車および車両総重量3.5t 以下の自動車(2 輪自動車を除く)が対象。
コールドスタート測定法の変更
現行 11 モード法 平均速度30.6km/h ・最高速度60 ・km/h ・所要時間505 秒
改正後 JC08C モード法 平均速度24.4km/h ・最高速度81.6km/h ・所要時間1204 秒
ホットスタート測定法の変更
現行 10 ・15 モード法 平均速度22.7km/h ・最高速度70 ・km/h ・所要時間660 秒
改正後 JC08H モード法 平均速度24.4km/h ・最高速度81.6km/h ・所要時間1204 秒

●高度な車載式故障診断装置の義務付け
ガソリンまたは液化石油ガスを燃料とする乗用車などの軽・中量車の新車については、排出ガス発散防止装置の性能劣化などを検出する高度な車載式故障診断システム(OBD システム=On-Board ・Diagnostic ・system)の装備を義務付ける。現在の新車には、各種センサーなどについて電気回路の断線を検知する簡易な車載式故障診断システムの装備が義務付けられているが、改正後は、各種センサー情報から排出ガス対策装置の異常を検出する高度な診断システムを装備する必要がある。

●規制適用時期

変更項目 新型車適用時期 継続生産車・輸入車適用時期
11 モード法→JC08C モード法 2008 年10 月1 日 2010 年9 月1 日
10 ・15 モード法→JC08H モード法 2011 年4 月1 2013 年3 月1 日
J-OBD Uの装備義務付け 2008 年10 月1 日 2010 年9 月1 日
燃料蒸発ガスの測定方法の一部変更 2011 年4 月1日 2013 年3 月1 日*輸入車のみ
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