| 監督 |
山崎貴 |
| 出演 |
堤真一/吉岡秀隆/掘北真希/薬師丸ひろ子/小雪 他 |
昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。小さな町工場にがっかりした六子を、一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。鈴木オートの向かいで駄菓子屋を営む茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに。
シリーズの総発行部数が1400万部を記録する西岸良平のコミック、「三丁目の夕日」を、『リターナー』の山崎貴監督が映像化した。舞台は、建設中の東京タワーが少しずつ空へ伸びていく昭和33年。夕日町三丁目で、慎ましくも笑顔の絶えない日々を送る人々の姿を、VFXを取り入れて感動的に表現した。ご近所が集まった初のテレビ観賞、思わず笑ってしまうお向かいさん同士のやり取りや、泥んこになって遊ぶ一平と淳之介の冒険など、現代では見られない風景のなかで、人々の心だけは、現代の日本人にも充分に訴えかける。出演は、鈴木オートの夫婦に堤真一と薬師丸ひろ子。小説家の茶川に吉岡秀隆。青森からやってきた赤いほっぺの六子を、掘北真希が愛らしく演じている。かつて日本に確かにあった時代を振り返り、優しい人たちの心に触れ、素直に感動できる作品。
それまでダイハツで製造していた三輪自動車は小型枠のトラックであったが、1954年にトヨタ自動車が四輪トラック(後のトヨエース)を販売したのをきっかけに三輪トラックの需要が低下。そこでダイハツはあまり見向きもされてなかった軽自動車枠に目をつけ、当時存在した軽自動車免許(現在は普通自動車免許に統合され、未済条件として存続)で運転できる三輪車を開発。1957年にミゼットが発売開始。当時生CMに大村崑を起用したのが大当たりとなりミゼットは一躍ベストセラーとなった。
映画では堤真一扮する鈴木オートの社長が上野駅に集団就職で上京した堀北真希を迎えに行くシーンで登場。
昭和33年ミゼットの走る当時の東京の街はなぜこうも温かく懐かしく魅了するのだろう。路面電車、トロリーバス、建設途中の東京タワー、そしてミゼット。
映画で使用されたミゼットはコレクターから借りてきたものだ。ピカピカにレストアして仕上げてあったものをあえて所々「錆色」の塗装をしてボロく汚くして撮影した。エンジンをかけると白煙でもうもうとなり、規制など何も無かった排気ガスがスタジオ中にこもって撮影は大変だったらしい。
映画ではミゼットは大きな役割を占める。上野駅の出迎えのシーンをはじめ、汽車に乗った堀北真希を土手を走るミゼットから鈴木家の親子が手を振って見送るシーン、フィナーレの夕日を見つめ佇む鈴木家の3人の後ろに鎮座する可愛げなミゼット。「可愛い」という言葉がこれほど似合う車もないだろう。
1990年の「稲村ジェーン」にもサーフィンボードを積んだ姿で登場していた。
短い鳥のくちばしの様なミゼットのフロントマスクはカラスのヒナみたいで実に愛らしい。
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