| 原題 |
Bullitt |
| 監督 |
ピーター・イェーツ |
| 出演 |
スティーヴ・マックイーン/ロバート・ヴォーン/ジャクリーン・ビセット/サイモン・オークランド/ドン・ゴードン/ロバート・デュヴァル/フェリス・オーランディ 他 |
ロバート・L・パイクの原作を、アラン・R・トラストマンが脚色、イギリス演劇界の出身で、「ナバロンの要塞」(61)「大列車強盗団」(67)のピーター・イエーツが監督したアクション映画。撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はラロ・シフリン、制作はフィリップ・ダントニ、総指揮ロバート・E・シリア。出演は「華麗なる賭け」(68)のスティーブ・マックィーン、「ナポレオン・ソロ」(64〜68)シリーズのロバート・ヴォーン、「甘い暴走」(68)のジャクリーン・ビセット、ロバート・デュヴァルほか。
やくざ者のジョニーは仲間を裏切り、200万ドルを持ち逃げ、その彼が目ざすはサンフランシスコ。政治家チャルマース(ロバート・ヴォーン)が、もしジョニーが上院で証言台に立ってくれれば身柄を保護してやろうと確約してくれたからだ。
しかしサンフランシスコにやって来たジョニーはニセ者、彼の本名はレニック。身替とは知らず敏腕刑事ブリット(スティーブ・マックィーン)は、彼の護衛役を勤める。
だが、ある夜ブリットが恋人キャシー(ジャクリーン・ビセット)に会いに行っている最中、ニセのジョニーは2人の男に射たれ重傷を負う。
映画「ブリット」でスティーヴ・マックイーンの演じるフランク・ブリットには、ムスタングが似合いすぎた。この映画のもう一人の主役と言えるだろう。実直なサンフランシスコの刑事で、好物のピーナッツバターのサンドイッチをミルクと共に流し込む彼の役柄には、しゃれていてしかし現実離れしないようなクルマが必要だった。ワーナーブラザーズの車両手配のチーフ、ロン・ライナーは、フランクのクルマを警察車両のように見せたかったという。実はこのムスタングは彼の個人の車であったというのは意外と知られていない。フェンダーに大きなへこみのまま登場したのはスティーヴ・マックイーンのアイディアだった。つまり、刑事フランクの車はぶつけてへこんだけれど、お金も時間もないのでまだ直していないという設定である。
この撮影に使われたクルマがムスタング 390 GT 。390 キュービックの 325 馬力である。このクルマのエンジンは 1967 年型とまったく同じで、チューニングをして5馬力アップさせている。ボディも同じで、グリルのムスタングのエンブレムとサイドスクープのメッキのトリムが改造されている。それだけでかなり引き締まり、かっこよくなっている。
映画でのカーチェイスでの過酷なドライビングに備えて、ムスタングを改造する必要があった。メカニックのマックス・バルコウスキーは、まず最初にサスペンションを強化した。ストラットタワーバーを追加し、ショックの剛性をあげ、純正のショックアブソーバーをコニのものに変更した。そしてエンジンはポートを研磨し、イグニッションシステムを取り付け、キャブレターを調整し、エクゾーストパイプを追加した。エイグゾーストノートははらわたに響く。
面白いのは、よく観ると、映画に登場するムスタングには一切のエンブレムやメーカー名が書かれていないことだ。グリルにもないのだ。その理由は、映画では 390が二台使用されており、 GT はそのうちの一台のみだったからだ。この二つのクルマをできるだけ似せるために、その秘密をばらすような要素はすべて外された。
現在ではあたりまえの映画のカーチェイスもこの映画から始まった。
今の街中ではかなり目立つこと間違いない。車体サイズも日本にマッチしている。
センスあるところを見せたいのなら絶対おすすめの一台だ。
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