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 中古車特集:ジャストフィット「コンパクト」
「ブレークスルーで空白を埋めたセンタータンクレイアウト
 正直、私もはじめはビックリ!」
 ミニバン的、つまりすべてがキャビンという思想もフィットの大きなキャラクターで、それが2つめのMAX『楽しさ』につながっているようだ。
「燃料タンクをクルマの中央部フロア下に置くセンタータンクレイアウトは、最初からあった考えではなかったんです。フレキシブルで自由な可変空間を実現することは最初からコンセプトとしてありました。
 そのために、開発スタッフは来る日も来る日もキャビンレイアウト構想を鉛筆で書いて検討していき、あるとき、まったく線で汚れていない真っ白な部分があることに気付いたそうです、そこがクルマの中央フロア下のデッドスペース。センタータンクレイアウトはそうしてできあがり、ウルトラシートが実現しました」
 コンセプトを追求していくことで、クルマの核となる革新テクノロジーが生み出されたのだ。ホンダは、このテクノロジーを『グローバル・スモールプラットフォーム』と呼び、フィットは世界戦略車へとイッキに格上げされる。
「ただ、テクノロジー一辺倒では商品力は弱い。楽しさは全体には不足します。フィットは、いいものを使うことにもこだわっています。
 たとえばサテン調メッキとかマテリアルの上質感。どんなにハードの評判がよくても、実際に触れてみて期待外れだったらガッカリでしょ」
 そう、実際に乗ってみないと、ね。
簡単アクションシートアレンジ ULTRA SEAT&
グローバル・スモールプラットフォーム
ミニバン的に使えるユーティリティは、日本ではコンパクトカーにも不可欠な要素として定着している。そんなことに無関心と思われてきたヨーロッパでも、じつはワゴン人気は高くシートアレンジも多彩さを求められている。ミニバン的なコンパクトは世界的な理想形になりつつある、そう感じた開発スタッフは、マジックのようなキャビンとウルトラシートを開発した。センタータンクへのクラッシュ時の不安感は、高剛性Gコントロール技術でみごとに払拭している。
「たかが買い物クルマじゃない
 リニアな走りは乗ってもらえば必ずわかります」
 ここまでで、『カッコよさ』と『楽しさ』の2つのコンセプトの意味はだいたいわかった。残るひとつ『燃費』はいかなるものか。
 デビュー当初にGoo本誌がテストしたフィットは、高速でカタログ数値の10・15モード燃費23km/L を超える24km/L の好燃費をたたき出し、山道をガンガン走っても約13km/L (右の写真が、最悪燃費データの証拠写真だ)という驚異的な数字。
「新開発でツインプラグのi・DSIエンジン…だけじゃないんですね。空力に優れた軽量ボディとか重心に優れたセンタータンクレイアウトとか、CVTのよさとか、いろいろな要素が複合的にからみあっているんです。最初にお見せした三角オムスビがダイナミックにバランスしている証拠です」
 さらに、フィットは走りも相当いい。だれもがホンダに期待しているスポーティ感がちゃんとそこにはある。しかも、だれもが扱いやすく『楽しさ』にもつながってくる。乗ってみてナンボ、というクルマ選びの根本もしっかり抑えているのだ。
「フィットを買われる年齢層や家族構成は幅広く、高年齢層のユーザーさんも多数いらっしゃいます。じつは、いちばん最初に日本的とかヨーロッパ的といったマーケットを絞り込まないスモールカーを造ろう、という大きなコンセプトがあったんです」
 宗一郎ふうに語れば「良品に国境なし」になるだろうか。ナルホド!
驚異的な燃費を実現した新設計i-DSIエンジン&CVT
新型コンパクトに新型エンジンを搭載することは、開発当初から決まっていたという。最大のポイントは『燃費』。ユーザーに対してダイレクトな数字になるため、開発はストイックにならざるを得なかっただろう。結果として、8コイル&ツインプラグ、2点位相差点火が採用された。1.3L という排気量は、車重やスピード感も含めたベストバランスからの選択。組み合わされるCVTも基本レイアウトから一新して搭載している。気になるMT搭載は、まだ先か?
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