オイル交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

オイル交換時の自動車エンジンオイルの選び方

“そろそろオイル交換の時期だな…”と思っても、自分の車にあったエンジンオイルを正しく選べている方は少ないかもしれません。多くの方は、“安いオイルにしておこう”や、“店の人がこのオイルを勧めるから、プロが勧めるオイルなら間違いはないだろう”と、言われるままに安易にオイルを選んでいる方が多いのが現実です。良心的なスタッフや知識が豊富なスタッフなら信頼できますが、中にはアルバイトなどの知識が乏しいスタッフもいる場合もあり、車に合っていない値段の高いオイルを勧められたりすることもあるので注意が必要なのです。では、自分の車にあうオイルとはどんなものなのでしょうか?また、間違ったオイルを入れた場合には、車はどうなって逆に車にあったオイルを入れた場合、車はどうなるのでしょう?ここでは、自分の車にあった正しいエンジンオイルの選び方を紹介していきます。

車にあったエンジンオイルとは?

車にあうオイルは、車種だけではなく、その人の使用状況や生活環境によってもそれぞれ違います。また、「値段が高いオイルは性能も良いはず」「省燃費オイルを使えば燃費も良くなるはず」など、オイルを勘違いしている方も多いのが現状です。高いオイルはどんな車にでもあうのか、省燃費オイルを使えばどんな車でも燃費が上がるのか?答えはNOです。どんなにいいオイルであっても、あなたの車に合わなければ、力が上手く引き出せないので燃費も落ちますしパワーも出なく、エンジンの性能だけではなくエンジン自体の寿命まで早めてしまうのです。では、どんなエンジンオイルを選べば良いのかというと、新車のうちはメーカーが推奨するエンジンオイルが間違いはないでしょう。ですが、走行して行くうちに、エンジン内部のシリンダーとピストンの隙間が変わってきたり、環境や走行の違いによってオイルの粘度やベースオイルの違いなども変わってきます。おススメは、メーカー推奨のエンジンオイルよりも少しだけ粘度の高いエンジンオイルを選んで試してみることです。車にあっているオイルならば、パワーも良くなり燃費も上がるはずです。そして、結果的には車の寿命も延びることでしょう。

エンジンオイルの見かた

≪APIサービス分類≫
まず、自分の車がガソリン車なのかディーゼル車なのかを確認してオイル缶を確認してみましょう。SMなどの文字が書いてある「S」の頭文字で始まるモノは、ガソリンエンジンオイルを指しています。「C」の頭文字の場合、ディーゼルエンジンオイルを指しています。ガソリン対応だけではなく、車種のグレードや年式などによっても規格は変わってくるので確認しましょう。

≪SAE粘度規格≫
次にオイルの粘度を選びます。ハイブリッドカーには一般的に「0W-20」が推奨してあります。前半の「0W」は、0W~25Wまであり、数字が小さいほど粘度が低く柔らかいオイルになっており、寒さにも強くなっています。「W」は単純にWinterの頭文字です。後半の「20」という数字ですが、20~60まであり、数字が大きくなるほど粘度が高く耐熱性能も良くなります。スポーツカーやエンジンに負荷のかかる走行をしている方は、後半の数字が大きい方が良いとされています。

エンジンオイルの製法の違い

≪鉱物油≫
原油から石油を精製する過程で自然にできるオイルで、比較的安価なエンジンオイルとして流通しています。酸化しやすいことや熱に弱いことなどから、街乗りなどの走行に向いています。

≪部分合成油≫
鉱物油と化学合成油の間でバランスをとっているようなオイルです。毎日車を使う方や遠出することが多い方などに向いています。

≪化学合成油(100%合成油)≫
石油から取り出された成分を、人為的に分解・合成して、成分や分子量を一定に整えたオイルです。手間がかかるため費用も高くなりますが、エンジンオイルとしての性能を意図的に調整できますし、性能も高いため、車を大切にしたい方やスポーツ走行・リスクが高い環境での走行をする方に向いています。

車種や環境・使用状況別にみた適切なオイルとは

≪ハイブリッドカー/コンパクトカー
0W-20
ハイブリッドカーなどに推奨されているオイルは、粘度が低いのでさらさらとしています。エンジンが吹けあがりが軽くなるので燃費が良くなるのですが、蒸発しやすい特徴があります。そのため、オイルの量をマメにチェックするようにしましょう。

≪軽自動車≫
0W-20 ~ 5W-30
軽自動車は使用の状況や環境に左右されます。燃費を重視するなら「0(5)W-20」がいいでしょうし、高速走行やエンジンに負荷のかかる走り方をするならば「5W-30」がいいでしょう。また、過酷な環境で生活しているなら粘度の高いオイルの方がおススメです。

≪ミニバン≫
0W-20 ~ 5W-50
ミニバンは大勢で高速走行で遠出することが多い車ですし、それなりに重量もあります。なので、使用状況や環境なども考えてオイルを選びましょう。

≪スポーツカー≫
5W-40 ~ 15W-50
スポーツカーの場合、走ることが前提なのでエンジンが多く回転して高温になります。そのため、粘度の高いオイルが推奨されています。

≪輸入車≫
5W-40 ~ 10W-40
輸入の場合、質の高いオイルを指定してあったり、オイルの消費が早いタイプの車種もあるので、そういった車種の場合、マメにオイルの量をチェックする必要があります。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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