新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2015.10.02
三菱 アウトランダーPHEV 試乗レポート
三菱 アウトランダーPHEV 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年6月18日
三菱自動車お客様相談センター
0120-324-860
文●森野恭行 写真●編集部
■フルモデルチェンジ!?と思わせる意欲的な改良
大変身を遂げたフロントマスクを見ると、まるでフルチェンジのよう。実態はビッグマイナーなのだが・・・存在感に欠けるルックスは、アウトランダーPHEV最大の弱点とも言われていただけに、内外装のプレミアム感を高めた今回の改良は的を射たものだ。でも、新型の見どころはそれだけではない。走り味のプレミアム化にも注目だ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
日本だけでなく欧米の市場においてもプラグイン・ハイブリッドのトレンドを牽引する存在。JC08モードで約60kmのEV走行距離は、街乗りを考えれば十分な能力と言える。しかも発電および走行用の2Lエンジンを積むため、遠出のときでも「電欠」の心配はなし。加えて、ツインモーター4WDという独自の魅力も備えている。
そうした基本のメカや性能に大きな変化はなく、エンジンのフリクション低減やEV制御系の改良により効率向上を図ったのが目を引くぐらい。でも、走り味に目を向ければ・・・明確なレベルで上質感が高まった。カギを握るのは、要所に施されたボディ補強やサスペンションの改良、そして制振・遮音対策の強化だ。モーターをメインに走るクルマならではの悩みで、従来型はロードノイズや電子ノイズなどが「静寂な走りの世界」を妨げる要因になっていたが、新型は遮音の能力が大きく向上。快適性のレベルを引き上げている。
加えて、サスがきれいに動くようになり電動パワステのフィールが改善された結果として、ハンドリング性能が向上したのも見逃せないところだ。パワステはまだ満点の出来ではないが、良質になった乗り心地を含めてシャシーとボディの改良は大きな効果を生んでいる。この走りなら、欧州プレミアム勢のSUVともいい勝負ができる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
漆箱をモチーフとする大型センターコンソールやステッチを追加したメーターフードなど、高級感を高める数々の変更を施した。ステアリングやドアトリムも新しいデザインだ。
Gプレミアムパッケージは本革シートを標準装備。2670mmのホイールベースを持つモデルらしく後席足元は広々としていて、シートサイズも十分なもの。快適性のレベルは高い。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジン、モーター(前輪用)、発電機と制御ユニットを前部に搭載。リヤにも大型モーターを積む。
大容量バッテリーをフロアに敷き詰める設計のため、荷室フロア高はベース車と同じ。定員乗車で463Lの大容量を確保している。
「ダイナミックシールド」の新コンセプトを採用したフロントにあわせて、リヤスタイルも大幅に変更された。強化したのは高級感と安定感。Gグレード系は18インチタイヤを標準採用する。
三菱 アウトランダー G プレミアムパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高 | 4695×1800×1710mm |
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ホイールベース | 2670mm |
トレッド前/後 | 1540/1540mm |
車両重量 | 1880kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
エンジン最高出力 | 118ps/4500rpm |
エンジン最大トルク | 19.0kg m/4500rpm |
モーター最高出力前/後 | 82/82ps |
モーター最大トルク前/後 | 14.0/19.9kg m |
JC08モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/55R18 |
価格
三菱 アウトランダーPHEV | 359万6400円~459万円(全グレード) |
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