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更新日:2018.11.05 / 掲載日:2016.09.20

ONE MAKE MARKET RESEARCH SUBARU LEGACY

先進の安全技術と伝統のメカを搭載したスバルの上級モデル

5th(2009年~2014年)

4ドアセダンの「B4」、ステーションワゴンの「ツーリングワゴン」、クロスオーバーSUVの「アウトバック」で構成するレガシィシリーズ。2009年登場の5代目は、大きな転換期を迎えたモデルだ。

前期型(2009年~2012年)

  • レガシィツーリングワゴン

    ツーリングワゴン 中古車参考価格帯:90万円~330万円(09年~14年 ※ツーリングワゴンのみ)

  • 主要諸元
    2009年式 スバル レガシィツーリングワゴン 2.5i Sパッケージ(5速AT)
    全長×全幅×全高:4775×1780×1535mm
    ホイールベース:2750mm
    トレッド前/後:1530/1535mm
    車両重量:1550kg
    総排気量:2457cc
    エンジン:水平対向4DOHCターボ
    最高出力:285ps/6000rpm
    最大トルク:35.7kgm/2000-5600rpm
    JC08モード燃費:11.2km/L
    サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン
    ブレーキ前後:Vディスク
    タイヤ前後:225/45R18

ボディサイズ拡大で室内の広さが増した

5代目レガシィは大きなターニングポイントを迎えた。北米市場を重視した車体設計となったのである。
それを端的に表しているのがボディサイズ。セダンとワゴンの全幅は先代に対して50mm広がり、全長も95mmも長くなった。理由は北米で求められる室内の広さを重視したため。
北米市場での販売台数拡大をねらうスバルにとって、レガシィに北米の声を重視したモデルチェンジを施すことはもはや避けられない選択だった。たしかに道や駐車場が狭い日本ではここまで大きなボディサイズだと乗り手を選ぶ。しかし一方で、従来型とは比較にならない広さの後席を手に入れるなど日本のユーザーでも恩恵を受けたのは事実。またトランスミッションがCVT化され、従来はターボだった主力エンジンが自然吸気に移行。2010年5月には国産車初の停止まで行う自動ブレーキ「アイサイトver2」を搭載したのもトピック。サイズ以外にも大きな方向転換が図られた。
レガシィシリーズはセダンとステーションワゴンのほか、ステーションワゴンをベースに車高を上げてSUVテイストを与えた「アウトバック」をラインアップ。アウトバックは北米仕様のフェンダーを装着し、全幅は1820mmに到達。排気量3.6Lの水平対向6気筒エンジンで、他モデルとは一線を画するキャラクターだ。

MINOR CHANGE マイナーチェンジ

  • MINOR CHANGE マイナーチェンジ

    後期型(2012年~2014年)

  • 外観をリファインし走りの水準を向上
    2012年5月に迎えた大規模マイナーチェンジは、フロントフェイスを刷新してひときわスポーティなデザインへ。エンジンも新世代タイプとなり、とくにターボは直噴化されて大幅に性能が向上した。

INTERIOR インテリア

  • INTERIOR インテリア

  • 広い後席スペースが同乗者に喜ばれる
    4代目までは広いとは言い難かった後席が格段に広くなり、とくに足元スペースのゆとりにその恩恵を実感できる。フロントシートもそれまでの包み込む形状から、開放的なデザインへと変化した。

INTERIOR インテリア

インパネはシルバーパネルをコーディネートし、先進イメージを強調。前期型はSIドライブがセンターコンソールに備わる。

SAFETY セーフティ

世界有数の性能を誇る自動ブレーキを搭載
2010年5月以降のモデルに搭載される「アイサイトver.2」は、追突が避けられないと判断すると自動的にブレーキをかけるシステム。完全停止まで行うのは国産車初で、性能も高い。

SAFETY セーフティ

追突回避が行えるのは対象物との速度差が30km/h以内。完全停止までいかない被害軽減ブレーキは上限100km/hまで対応する。

SPECIALEDITION 特別仕様車

  • icon 2.5GT tS

    2.5GT tS

    中古車参考価格帯:210万円~280万円(10年 ※GT tSのみ)

  • icon 2.5GT tS

    走りの性能を高めた「tS」が登場
    スバル直系でモータースポーツを担当する会社「STI」が走りの味付けを施し発売したのが「tS」。専用のサスペンションやボディ補強部品を組み込み、走りの質が向上している。

MARKET DATA マーケットデータ

初期モデルなら100万円台前半で購入可能
人気の高いモデルゆえ、相場は極端に下がってはいない。とくに高年式の物件は強気のプライスを掲げるお店が多い。一方低年式の自然吸気モデルは、100万円台前半の予算からねらえる。

グレード×年式別相場(5代目)

2009年2010年2011年2012年2013年2014年
2.5i122万円139万円163万円177万円200万円221万円
2.5GT146万円186万円183万円193万円
2.0GT DIT237万円276万円287万円

走行距離×年式別相場(5代目)

2009年2010年2011年2012年2013年2014年
3万km未満152万円161万円189万円224万円250万円256万円
3万km~5万km151万円164万円179万円205万円221万円234万円
5万km以上125万円149万円152万円160万円177万円250万円
※データはツーリングワゴンのものです。
  • 年式

    年式
    どの年式も物件数は充実している。もっとも多いのは2011年式で全体の25%。マイナーチェンジ後の物件も比較的豊富に流通している。

  • 走行距離

    走行距離
    3万km未満の低走行車が24%と比較的豊富に揃う。全体的に状態のよい車両が多く、物件数も豊富なので買いやすいのが魅力だ。

  • グレード

  • グレード
    もっともベーシックな自然吸気モデル「2.5i」が多い。ただしモデルライフ後半に追加された新エンジン「2.0GTDIT」搭載車は少ない。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット8月調べ。

先進の安全技術と伝統のメカを搭載したスバルの上級モデル

3ナンバー化で走りの性能を引き上げた4代目レガシィ

4th(2003年~2009年)

ファンの間では歴代でもっとも美しいデザインとも言われる4代目。スタイリングとともに、走りの性能も大きく引き上げられた。

  • 2003年式 レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT(5速AT)

    前期型(2003年~2006年) 中古車参考価格帯:30万円~250万円(03年~09年 ※S402を除く)

  • 主要諸元
    2003年式 レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT(5速AT)
    全長×全幅×全高:4680×1730×1470mm
    ホイールベース:2670mm
    トレッド前/後:1495/1485mm
    車両重量:1460kg
    総排気量:1994cc
    エンジン:水平対向4DOHCターボ
    最高出力:260ps/6000rpm
    最大トルク:35.0kgm/2400rpm
    10・15モード燃費:13.0km/L
    サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
    ブレーキ前後:Vディスク
    タイヤ前後:215/45R17

MINORCHANGE マイナーチェンジ

  • MINORCHANGE マイナーチェンジ

    後期型(2006年~2009年)

  • フロントマスクを中心にデザイン変更
    2006年5月に施されたマイナーチェンジではエクステリアに手が入り、前後バンパー形状を中心に見直しが図られた。同時にボディストラット部の補強による剛性向上やサスペンションの設定変更で走行性能も大幅にアップ。「SIドライブ」も採用を拡大した。

VARIATION バリエーション

  • icon B4

    B4

    中古車参考価格帯:30万円~240万円(03年~09年 ※S402を除く)

  • icon B4

    フォーマルなセダンモデルのB4
    レガシィといえばステーションワゴンのイメージが強いが、セダンも市場で高評価を得た。ハイデッキのトランクリッドとしてデザインを犠牲にすることなく荷室も広い。

  • icon アウトバック

    アウトバック

    中古車参考価格帯:40万円~120万円(03年~09年 ※アウトバックのみ)

  • icon アウトバック

    北米では主力のアウトバック
    日本ではこの世代から「アウトバック」とネーミングされた、クロスオーバーSUV。車高を上げて大径タイヤを履かせるとともに、車体下部に樹脂製部品を装着してワイルドに演出。

ボディの大きさは日本でジャストサイズ
4代目レガシィで注目したいのは、なんといってもスマートなスタイリングだろう。流麗なヘッドライトにはじまり緩やかなラインで構成したデザインは、歴代レガシィのなかでもっとも軽快。インテリアも従来とは比較にならないほど質感が高まったこと、そしてレガシィの歴史のなかではじめて3ナンバーサイズに大型化したとはいえ、全幅は1730mmと日本でも扱いやすいサイズに抑えたことも高評価だ。
パワートレインは定番の2Lターボと2L自然吸気に加え、2.5L自然吸気(以上4気筒)や3Lの6気筒エンジンも搭載。とくに6気筒エンジンは6速MTが設定され、走り好きの間では隠れ人気モデルとなっている。
2006年には当時まだ珍しい走行モード切り替え機構「SIドライブ」が採用されている。

SPECIALEDITION 特別仕様車

  • icon S402

    S402

    中古車参考価格帯:330万円~360万円(08年 ※S402のみ)

  • icon S402

    「STI」から発売された
    究極のレガシィ「S402」

    エンジンは国内仕様にはない2.5Lターボで、サスペンションも独自の設定。外観は片側20mm拡幅した専用フロントフェンダーをはじめ、さりげないエアロパーツが組み込まれた大人の仕様となっている。

INTERIOR インテリア

ドライバーを包み込むコックピット感覚のインパネ
エクステリア同様に、インテリアも流麗なラインで描いた伸びやかなデザイン。インパネはドライバー側に傾けたセンタークラスターがドライバーを包み込む雰囲気だ。運転席の着座位置は歴代でもっとも低く、スポーティな運転感覚が楽しめる。

INTERIOR インテリア

ワゴンやアウトバックの荷室は、形状を工夫して大型スーツケースを4個積める設計。キャンプやゲレンデに出かける際に威力を発揮。

MARKET DATA マーケットデータ

どの年式も100万円以下の予算でOK
先々代は物件がいまでも非常に豊富で価格も手ごろ。実用性重視なら「2.0R」がオススメ。こちらは10年落ちで56万円が相場。走り重視なら「2.0GT」で、10年落ちが79万円とリーズナブル。

グレード×年式別相場(4代目)

2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年
2.0i24万円28万円38万円47万円64万円76万円93万円
2.0R29万円31万円37万円56万円61万円63万円
2.0GT37万円39万円49万円79万円95万円120万円117万円
3.0R31万円34万円53万円71万円

走行距離×年式別相場(4代目)

2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年
8万km未満45万円49万円58万円87万円100万円131万円105万円
8万km~10万km31万円36万円38万円66万円75万円68万円121万円
10万km以上25万円25万円31万円43万円55万円47万円
※データはツーリングワゴンのものです。

IMPRESSION インプレッション

ユーザー口コミレビュー

アイサイトは絶対オススメ。一般道から高速道路まで運転サポートシステムとしてとても安心できます。ただし先代と比べて内装が安っぽくなったのが気になります。
総合評価:4.4/5.0(5代目ツーリングワゴン)
ドライバー歴:不明
グレード:2.5i

ビルシュタインの足まわり、ボディ剛性の高さ、カッチリと効くブレーキなどシャシー性能の高さは凄い。逆にエンジンパワーが物足りず、加速はややいまいちです。
総合評価:3.8/5.0(5代目B4)
ドライバー歴:35年
グレード:2.5i

室内は思ったよりも広く、とてもリラックスできます。マニュアル車を選びましたが、運転していてとても楽しい。これで燃費さえよければさらに満足です。
総合評価:3.9/5.0(4代目ツーリングワゴン)
ドライバー歴:13年
グレード:2.0GT スペックB

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

工藤貴宏氏

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の○と×

GOOD

実用性が高く走りも楽しい出来のいいワゴン/セダン
5代目までのレガシィすべてに共通する美点は、走りと実用性のバランスが素晴らしいこと。広い荷室を持つワゴンやセダンでありながら、絶妙なサス設定で胸のすくような走りを楽しませてくれるのだ。走り好きのファミリーカーにも強くオススメできる。操縦性の高さは、車高の高いアウトバックであってもハイレベルなのだから見事。

BAD

走り好きとしてはMTがほぼ選べないのは残念
4代目のレガシィはボディサイズだけでなく走りや燃費も含めて大きなウィークポイントは見当たらない。強いていえば後席が広くないことだろうか。5代目は、大きな車体サイズに関して好みが分かれるところ。走り好きの意見としては、4代目までは幅広く用意されていたMTがごく一部のモデルでしか選べなくなったのは残念である。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット8月調べ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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