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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2017.07.20

日産自動車大学校レポート

日産自動車大学校レポート スリーボンド×日産自動車大学校×KONDO Racing 「僕たち、私の 僕たち、私の 僕たち、私の GT3 チャレンジ 」

◇プロローグ◇

2012年からスタートした日産自動車大学校とKONDO Racingによるスーパー耐久レースプロジェクト。その歴史の中でいまだ未勝利の鈴鹿戦。今年度は開幕から2連勝と波に乗った状態で迎える事になったが、この勢いを保ったまま鈴鹿での初勝利と開幕3連勝、2年連続シリーズチャンピオンに挑む。

◇レース結果◇

Pos.No.Team.Type.Laps.Total Time
199Y’s distraction GTNET GT-RR351084:00’19″445
23ENDLESS・ADVAN・GTRR351084:00’30″439
71スリーボンド日産自動車大学校GT-RR35914:01’11″152

6月10日(土)公式予選

60kgのウェイトハンディという不安を抱えての予選だったが、天候にも恵まれ、A Driverの内田優大選手、B Driverの藤井誠暢選手、C Driverの平峰一貴選手、三人とも好タイムをマークし、それぞれの選手が力走を見せ、4番手からのスタートとなった。

6月11日(日)決勝

昨日よりも涼しい空気に包まれる中でスタートした第3戦鈴鹿。スタートドライバーは藤井選手。途中のSC中にピットインしない作戦を取って21周目で1位に躍り出る。そして35周目に1回目のピットインをして内田選手にドライバーを交代したが、開始から約1時間40分あたりで下位クラスの車両との接触があり、リヤの足回りを損傷してしまった。その接触が原因で56周目にピットインし、そのままピットガレージの中に入ってしまい約40分間の修理を行うことに。その修理でリヤの足廻り部品の交換を行い、ドライバーが平峰選手に交代し再びコースイン。その後、平峰選手が最後まで走りきったが、7位という結果でレースが終わった。
好調の走りを見せた藤井選手、接触されながらもピットまで走りきった内田選手、あきらめることなく車を修理したチームのスタッフ、そして最後まで走りきった平峰選手、彼らのおかげでスーパー耐久シリーズ、1位の3号車から1ポイント差で2位という高順位で次戦オートポリスに繋ぐことが出来た。

【日産自動車大学校 学生スタッフの活動レポート】

1. テクニカルスタッフ

テクニカルスタッフの仕事は主にPIT内での作業を行います。
タイヤを清掃しながらホイールの損傷やエア漏れの確認を行ったり、タイヤの回転方向及び取り付け位置をトレッド面に記入します。またホイールアライメントを測定するためのジャッキアップ及び測定機器の設置などをメカニックと一緒に行います。他にも、出火の恐れのある燃料などを扱う作業のそばで消火器を構えておく仕事や、ピット内の床の掃除、走行を終えた車両をキレイにするなどの、レース車両に直接関わる仕事を担当します。
初日はなかなか自分から動けない学生もいましたが、リーダーが的確に指示を出し、テキパキと作業を行っていました。また、作業中に車両について気になったことを積極的にメカニックに尋ね、レース現場でしか聞けないような貴重なお話を伺っている学生の姿も見受けられました。

テクニカルスタッフ

2. マネジメントスタッフ

マネジメントスタッフ

マネジメントスタッフの仕事は主にレースを観戦するために、ご来場いただくお客様の対応を行います。お客様をおもてなしする部屋(ホスピタリティルーム)の設営準備から作業はスタートして、レース当日にはお客様への料理の配膳や飲み物の提供も学生が担当します。
チームのおもてなし担当スタッフからお客様への接客レクチャーを受け、学生は自分たちで考えて工夫しながら一生懸命お客様をもてなしていました。
そしてもう一つ大きな仕事が、ピットウォークです。旗を持ちながら大きな声で応援を呼びかけたり、グッズやステッカー、チラシなどを配布する仕事を行います。

テクニカルマネジメント スタッフインタビュー

テクニカルマネジメントスタッフ

今回は班リーダーとして参加して、前回参加した時より自分の動きを意識した。前日経験したことを踏まえて、ピットでの作業やマネジメントでの指示出しを主に行った。自分が焦るといけないので、指示を出すときの言葉選びにも注意してできるだけ次に何をしなければいけないか考えた。マシンにトラブルがあった時は、メカニック達の動きと現場の緊迫感に圧倒された。しかし、焦りや諦める気持ちはなく一人ひとりがチームの一員として役割をこなし、「できるだけ早くコースにマシンを復帰させよう」という意識や、それに伴う作業の早さにプロの凄さを感じた。
リーダーでの経験をふまえて、「報告・連絡・相談」の大切さを身にしみて感じた。また、班員それぞれにふさわしい仕事を振り分けるのも大事だった。

ドライバーサポート スタッフインタビュー

ドライバーサポートスタッフ

初参加の1年生2人だけだったので、分からないことだらけで大変でした。初めは、以前ドライバーサポートを務めていた先輩から聞いたことや、チームのスタッフさんに指示をして頂いた作業をひとつひとつこなしていくのが精一杯でした。慣れてくるとピット内の空気感が分かってきて、自分から気が付いてどんどん色んな作業にチャレンジしていくことができるようになりました。作業内容がとても充実していてやりがいがあるので、1日が1時間ぐらいに感じました。
レースが終わったあと、ドライバーさんに「サポートありがとう、助かったよ。」って声をかけて頂いた時に、「やり切った」という達成感で満たされました。

広報 スタッフインタビュー

広報リーダー 2年

ほとんどの班のリーダーが三年生という中で、二年生の自分が広報のリーダーとしてやっていけるか不安だった。また広報は様々な交渉を自分たちで行わなければならず、それには各リーダーに指示を出して協力してもらうのが欠かせない。最初は萎縮してあまり指示が出せなかったが、それを見ていた統括が「S耐中は先輩も後輩も関係ない、皆で協力して最高の成果を出そう」と言ってくれた。その言葉で今までの自分のやり方を見つめ直し、先輩へ指示を出したり積極的に作業をすることが出来た。
近藤監督や中村EVPへのインタビューも緊張したが、臆せず自分達の考えた質問をすることが出来た。

統括 3年

全体を見渡す観察力が大切で、一人ひとりの様子を見て声をかけたり言い方にも気をつけていた。慌てている人、困っている人、怒っている人など人によって様々な状況があるので、それに合わせた臨機応変に対応する能力が学生スタッフの中で最も求められる。
そして、学生のスケジュール管理、特に急なスケジュールの変更への対応がいかに難しく大変かが分かった。
普段の学校生活では学ぶことのできない貴重な体験ができ、自己の成長に繋がったと感じる。

日産愛知自動車大学校

レポート作成 日産愛知自動車大学校

日産校S耐HP

日産・自動車大学校HP

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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