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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.06.19

ONE MAKE MARKET RESEARCH DAIHATSU MOVE

ダイハツ ムーヴ

※写真はムーヴ カスタム RS(2010年)

ダイハツの定番軽自動車にもなっているハイトワゴン。徹底した低燃費で経済性にも優れる、実用的な1台だ。

先代(5代目):2010年~2014年

  • 主要諸元2010年式 ダイハツ ムーヴカスタム RS 2WD(CVT)

    ダイハツ ムーヴ

    中古車参考価格帯:40万円~120万円(10年~14年 ※全グレード)

  • 主要諸元2010年式 ダイハツ ムーヴカスタム RS 2WD(CVT)

    全長×全幅×全高 3395×1475×1620mm
    ホイールベース 2455mm
    トレッド前/後 1305/1295mm
    車両重量 850kg
    総排気量 658cc
    エンジン 直3DOHCターボ
    最高出力 64ps/6400rpm
    最大トルク 9.4kgm/4000rpm
    10・15モード燃費 22.0km/L
    サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
    ブレーキ前/後 Vディスク/ドラム
    タイヤ前後 165/50R16

軽自動車の枠を超えた先進安全システムを搭載

ムーヴは軽自動車のメインストリームとなるハイトワゴンクラスであり、ライバルのスズキ ワゴンRとともにこのジャンルを盛り上げてきたけん引役。2010年にデビューした5代目の進化キーワードは「徹底した低燃費性能」と「先進安全装備」だ。
低燃費に対するチャレンジは大規模なもので、車体構造から見直して車両重量は先代比約35kgの軽量化を敢行。新開発の「第2世代KF型エンジン」をはじめエネルギーロスを徹底排除したCVTなどパワートレインは最先端の技術を惜しみなく投入して効率化をはかり、10・15モードでは最高で27.0km/Lという当時ガソリン車トップの低燃費性能を実現したのだ。
いっぽうで先進安全性能は、前期型でも車両前部にレーダーを組み合わせて衝突が避けられない状態と判断すると自動的に減速するプリクラッシュセーフティシステムをオプション設定。後期型では軽自動車初の衝突回避支援ブレーキ機構(低速域用)を備えるなど軽自動車をリードする存在である。
5代目ムーヴは、広い室内など軽自動車の基本的な魅力に加え、燃費や安全など将来を先取りしたダイハツの意欲作なのだ。

INTERIOR インテリア

  • ゆったりした後席 足元の広さも自慢

    INTERIOR インテリア

  • ゆったりした後席 足元の広さも自慢

    前期モデルのインパネはセンターメーターを採用し、開放感の高さが魅力。後期モデルではインパネ設計が全面変更されて通常の運転席正面設置メーターとなっている。室内は広く、大人4人がゆったり移動可能だ。

INTERIOR インテリア

後席スペースも広く、大人がゆったり足を組んで乗れる足元空間を確保。左右独立でリクライニングもできる。

MECHANISM メカニズム

安全性に配慮したクルマづくり

徹底して低燃費にこだわるだけでなく、安全性の高さも自慢。たとえば車体構造は、単に安全基準をクリアするだけでなく大型乗用車と衝突した時の安全性も考えて、しっかり乗員を守るように設計された。

MECHANISM メカニズム

軽自動車とは思えないほど走行安定性の高いサスペンションは、山道や高速道路を走る時の安心感にもつながる。

  • 軽自動車初の衝突回避支援システムを搭載

    軽自動車初の衝突回避支援システムを搭載

    2012年12月のマイナーチェンジで、軽自動車初となる衝突回避支援システム「スマートアシスト」が搭載された。自動ブレーキ機能に加え、誤発進防止などを採用。

  • 軽自動車初の衝突回避支援システムを搭載

MODEL HISTORY5代目ムーヴ・モデルヒストリー

  • 2010年12月フルモデルチェンジ

    2010年12月 フルモデルチェンジ

    燃費性能を徹底追求したうえで、室内の広さ、快適性、利便性、そして走りの安定感や安全性能などトータルで完成度の底上げがはかられている。

  • 2010年12月 フルモデルチェンジ

2011年11月一部改良

自然吸気モデルに、ミライースで開発された新エンジンと停車前アイドリングストップ機能を搭載。実用燃費が向上した。

2012年5月一部改良

ターボエンジンにも停車前アイドリングストップ機能などが組み込まれて燃費が向上。自然吸気エンジンも細部見直しで燃費アップ。

  • 2012年12月マイナーチェンジ

    2012年12月 マイナーチェンジ

    フロントデザインを刷新するほど大規模なマイナーチェンジを実施。「スマートアシスト」と呼ぶ軽自動車初の衝突被害軽減ブレーキを搭載して安全性もさらに高まった。

  • 2012年12月 マイナーチェンジ

2013年7月一部改良

車体色を一部変更。ターボ車には「スマートアシスト」を標準装備したグレードが登場。

標準車とカスタムふたつの顔が選べる

最近の軽は同じモデルでも複数のスタイルから選べることが多いが、ムーヴはその先鞭をつけたモデルで、標準車のほかクールな「カスタム」を初代から設定してきた先駆者でもある。カスタム系は走りもスポーティに仕立てられている。

  • ムーヴカスタム

    ムーヴカスタム

  • ムーヴ

    ムーヴ

MARKET DATA マーケットデータ

低走行な物件が多く揃う先代モデル
現行型はいまだに相場が高めで、100万円以内の予算だと少し厳しい。しかし先代なら十分ターゲット圏内なので、予算の制約があるなら必然的に選択肢はこちらに。しかも3万km未満の低走行物件が多いのもうれしい。まさにいまが買い時のモデルである。

グレード×年式別相場(先代ムーヴ)

2010年2011年2012年2013年2014年
L55万円62万円74万円83万円
X/Xリミテッド66万円62万円71万円80万円91万円
カスタムX/カスタムXリミテッド59万円72万円78万円94万円102万円
カスタムG81万円73万円
カスタムRS84万円76万円83万円100万円105万円

走行距離×年式別相場(先代ムーヴ)

2010年2011年2012年2013年2014年
3万km未満78万円77万円77万円91万円95万円
3万km~5万km75万円70万円75万円87万円92万円
5万km以上61万円59万円63万円78万円86万円
  • 年式

    年式
    2010年12月に発表されたので、翌年の2011年式以降が多い。どの年式もほぼ同程度存在しているのが特徴。後期型モデルも豊富だ。

  • 走行距離

    走行距離
    2010年デビューのモデルだが、3万km未満の低走行な車両は全体のおよそ3割にも及ぶ。5万km未満がおよそ5割で、良質な個体が揃う。

  • グレード

  • グレード
    もっともベーシックな「L」が豊富で、全体の3割。「カスタムX」もそれに次いで多い。ターボ搭載の最上級モデル「カスタムRS」は1割程度。

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年5月調べ。

ダイハツ ムーヴ

上質な移動空間をコンセプトにクオリティを大きくアップ

伸びやかなワンモーションフォルムを身につけた4代目は、歴代ムーヴのなかでもっとも室内スペースが広いのも魅力

先々代(4代目):2006年~2010年

  • 主要諸元2006年式 ダイハツ ムーヴ X 2WD(CVT)

    ムーヴ X(2006年)

    ムーヴ X(2006年)中古車参考価格帯:30万円~80万円(06年~10年 ※全グレード)

  • 主要諸元2006年式 ダイハツ ムーヴ X 2WD(CVT)

    全長×全幅×全高 3395×1475×1630mm
    ホイールベース 2490mm
    トレッド前/後 1310/1305mm
    車両重量 820kg
    総排気量 658cc
    エンジン 直3DOHC
    最高出力 58ps/7200rpm
    最大トルク 6.6kgm/4000rpm
    10・15モード燃費 21.0km/L
    サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
    ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
    タイヤ前後 145/80R13

ゆったりとした後席に大満足できる室内空間

ムーヴカスタム R(2006年)

ムーヴカスタム R(2006年)

直線と角が強調された四角いデザインだった3代目から一転し、4代目は流麗なワンモーションフォルムが特徴。そんな4代目の最大のトピックは居住性の高さである。
ホイールベースが3代目より100mm伸びたことにより、後席の居住スペースは大きく拡大。そして、現行モデル(6代目)も含めた歴代モデルのなかで前後席間距離(乗員の実感としては後席足元)がもっとも広いのがこの4代目なのだ。
また、リヤシートの座面はスライドでき、荷物が多いときは後席を狭くしてそのぶん荷室を拡大できる。
バリエーションは標準車とカスタムにわかれているが、カスタムは内外装のデザインが煌びやかになるだけでなく本革巻きステアリングホイールの採用拡大など装備水準も高まるので、所有する満足感はより感じられる。

INTERIOR インテリア

橋を架けたようなインパネが目をひく

室内でなんといっても目をひくのはインパネ上に橋を架けたような個性的なデザイン。この立体感は斬新で、「新しいものをつくり上げよう」というデザイナーのこだわりがひしひしと伝わってくる。開放感も高い。

INTERIOR インテリア

※写真はムーヴ X(2006年)

前後席間距離は歴代ムーヴで最長。最新モデルと比べても後席足元がゆったりしているのだ。リヤシートの着座姿勢も良好で快適。

MECHANISM メカニズム

実績あるエンジンと強固なボディ設計

エンジンはダイハツ軽自動車で多く使われるKF型。低回転トルクが太くて運転しやすいのが魅力。トランスミッションはMTやATに加え、一部グレードはCVTを組み合わせて燃費を向上。

MECHANISM メカニズム

丈夫な骨格を備え、世界中の安全基準に照らし合わせても衝突時にしっかりと乗員を守る強固な車体構造に設計している。

MODEL HISTORY4代目ムーヴ・モデルヒストリー

  • 2006年10月フルモデルチェンジ

    2006年10月 フルモデルチェンジ

    エンジンからプラットフォームまで刷新して性能を全面的に高めた新型が登場。軽自動車初となるニーエアバッグやプリクラッシュセーフティシステムも搭載している。

  • 2006年10月 フルモデルチェンジ

  • 2008年12月マイナーチェンジ

    2008年12月 マイナーチェンジ

    カスタムはフロントマスクを大幅刷新し、ディスチャージヘッドランプと自発光式メーターを標準装備化。また全車に運転席シートリフターやチルトステアリングが標準設定された。

  • 2008年12月 マイナーチェンジ

2009年4月一部改良

アルミホイールやブラックの内装を組み合わせて高級感を高めた「L VS」など3タイプの特別仕様車が追加された。

2009年12月一部改良

「L」の4速AT車が廃止され、「L」のMT車と福祉車両(AT)を除いてトランスミッションがCVTとなる。車体色も一部廃止

MARKET DATA マーケットデータ

50万円以下の低予算でも購入可能
登場からすでに10年以上が経過しており、多走行車もかなり多い。しかし物件そのものは豊富で、低走行の良質車でも相場は50万~60万円程度と安い。グレード別の価格差もあまり大きくないので、この際最上級モデルをねらってみるのもアリだろう。

グレード×年式別相場(先々代ムーヴ)

2006年2007年2008年2009年2010年
L32万円35万円38万円44万円49万円
X/Xリミテッド33万円37万円39万円50万円53万円
カスタムX/カスタムXリミテッド38万円41万円44万円53万円58万円
カスタムR43万円42万円48万円57万円51万円
カスタムRS43万円47万円51万円59万円67万円

走行距離×年式別相場(先々代ムーヴ)

2006年2007年2008年2009年2010年
5万km未満49万円51万円53万円62万円62万円
5万km~8万km42万円45万円48万円54万円55万円
8万km以上31万円33万円32万円40万円42万円

IMPRESSION インプレッション

ユーザー口コミレビュー

ターボ付きで加速がよく、交通の流れにもラクラク乗れる。車内が広く、リヤシートの足元空間が広い。前席まわりの収納が多くて便利。これなら普通車は必要ないと思わせてくれるほど。ただ足まわりが柔らかく、社外品サス購入を検討中です。
総合評価:4.6/5.0(先々代)
ドライバー歴:22年
グレード:カスタムR

万人向けで乗りやすい軽自動車。動力性能は、さすがに自然吸気だとパワフルではないものの、平坦路では十分。カーブではロールが少な目で、よく踏ん張ってくれる。ただバッテリーが弱く、新車から2年で交換することになった。
総合評価:4.0/5.0(先代)
ドライバー歴:30年
グレード:X SA

事故防止装置が多数あり、安全を考慮して作られてる車だと思います。女性にも優しく走行も静か。そして、運転してても疲れず、安心して乗れます。後方誤発進の警告があるので、近くに障害物があっても教えてくれます。
総合評価:4.0/5.0(先代)
ドライバー歴:7年
グレード:カスタムX

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

工藤貴宏氏

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の○と×

GOOD

横開きテールゲートなど個性も魅力だ
スズキ ワゴンRのライバルだけに、実用性や室内の広さなどが優れているのがまず魅力。燃費や安全装備の充実も立派だ。そのうえで注目したいのは、先々代(4代目)の立体的な造形のインパネや先代(5代目)まで採用されていた横開き式テールゲートなどの個性。ちょっとしたこだわりが、「あえてムーヴを選びたい」という気持ちにさせてくれる。

BAD

実用性ではタントに届かない
セダンタイプの「ミラ」に比べれば、天井が高くて居住性も乗降性も優れているから日常生活では“十分以上の実用性”なのだが、さらに背が高い同社の「タント」を知ってしまうと居住スペースは物足りなく思えてしまう。ただし、走行安定性の高さや燃費のよさなどはタントに勝っている部分。実用面以外はタントよりムーヴのほうが魅力的だ。

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年5月調べ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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