中古車購入で用意するもの（準備）について

車を購入する場合、車両をどこに保管するかを証明する「車庫証明」が必ず必要になります。
これは「この車を使用するにあたり保管場所（車庫）としてこの場所を確保します」、
という届け出書類です。

この書類は管轄地区の警察署に申請して警察官の確認の元、書庫証明として発行されます。

自宅に駐車場がある場合は、その土地の持ち主に使用許可の署名捺印が必要です。
また駐車場を借りる場合は、「保管場所使用承諾証明書」に署名捺印が必要なので、
不動産会社に依頼しましょう。

車庫証明の申請は、大抵中古車販売店で代行してくれますが、
簡単な手続きなので自身で行うことも難しくありません。

車両の購入には実印の印鑑登録と印鑑証明書が必要になります。

実印の印鑑登録と印鑑証明書とは、住んでいる地域の市区町村で、
「この印鑑はこの場所に住んでいるこの人の印鑑に間違いありません」と証明してもらう書類です。
車両の購入契約の前に必ず印鑑登録をしましょう。

ゴム印やシャチハタなどの変形しやすい印鑑以外は登録可能ですが、
三文判などのどこでも入手可能な印鑑は重要書類に使う印鑑として適していないため避けましょう。

また、購入契約の内容によって印鑑証明は複数必要な場合があるので、
購入契約時に何通必要か販売店に事前に聞いて用意しておくと良いでしょう。

車両の名義変更やナンバー登録などは申請が複雑なので、通常は販売店にお願いします。
その際には委任状が必要です。

委任状は購入契約時に販売店が揃えてくれるので署名捺印するだけです。

車両を購入する際には納車の前までに必ず任意保険に加入してください。
任意保険に加入する際には、自動車検査証（車検証）のコピーが必要になるので、
購入契約のときにコピーさせてもらうと良いでしょう。

納車して、まだ新しい車に慣れていないところで、
運転操作をミスして事故が起きてしまった、などということになれば、目も当てられません。

複数社に見積を取り、その補償内容や保険料を比較して必ず任意保険に加入するようにしましょう。

中古車を購入する際、現金が用意できれば何の苦労も要りませんが、
購入費を工面する上で「ローン」の利用する方は多いかと思います。

しかし、現金支払い以外は何でも「ローン」と考えてしまいがちですが、
正確には「ローン」と「クレジット」の2種類があります。

また販売店が提携している支払い方法は「販売店ローン」と呼びますが、
中身は「クレジット」なのです。

車を購入する際に利用するローンは銀行のローンが一般的ですが、他にも色々な借入先があります。
申込みの審査基準や条件は借入先によって様々ですが、
クレジットに比べて金利が安い傾向があります。
一方、クレジットはローンよりも審査する時間が短く、かつ通りやすいという利点があります。

中古車をローンで購入する場合は、当然のことながら月々の返済が必要になってきます。
金利によって総支払額にも違いがでてきますので、よく確認をするようにしましょう。


車両を購入するには様々な書類や準備が必要です。
中古車の購入を決断したら、余裕を持って準備をはじめることで、
スムーズな納車が可能になるでしょう。

ローンの借入に伴う費用調達や任意保険の加入なども、手続きや準備が煩雑な点もありますが、
いずれも中古車購入時には欠かせない重要な準備と言えます。