決算期購入の極意 1 / 3ページ

エディターズピックアップ [2017.03.17 UP]
決算期購入の極意

新車とは違って得するのがなかなか難しいとされている決算期の中古車購入。しかし、どうしてもこの時期に購入しなくてはならない人のために決算期ならではの購入テクニックやこの時期に中古車を買うなら押さえておきたいポイントをレポートしよう。

3月に勝負をかけるなら極意を習得して挑むべし
クルマ購入における楽しみは、車種選びであるから、本来なら時間をかけてじっくりと選択したい・・・ところだが、決算期がからむとなると話は別。特に中古車の場合は、新車のように契約から納車までに時間を必要としない。そのため、買いの好機を逃さないためにもあらゆる場面で、選択や決断は迅速かつ確実性が求められる。
また3月は、自動車販売の最需要期となるから、中古車の相場はほかの時期よりも上昇傾向となる。提示されている車両価格だけを見るとお得感は薄いかもしれない。
しかし、新車も含め販売が活性化する時期とあって、下取りや買取に出される車両が増加する。それにともない中古車全体の流通台数も増えるから、ほかの月に比べると多くの選択肢からニーズに合った良質な車両を見つけられるというメリットがある。需要が少なく相場が低い時期に希望に沿わないクルマを選ぶよりも、あえてこの3月に狙いを絞ったほうが、結果的に得するなんてこともあるわけだ。
しかし、事前情報なしで決算期に挑んではいけない。この時期に中古車を買うなら、断然押さえておくべきポイントがいくつかある。決算期という波に乗って、得できるか否かは、ここで紹介する極意を習得し、実践することがカギを握っている。

一年間の相場の動きを分析し本当にお得な時期を判別する!
年間相場UP↑DOWN↓CALENDAR

月/年中行事など/相場/中古車市場の動き
1月 新年・成人式 ↓

新車ディーラーでは「新春フェア」などと銘打った販売キャンペーンを打ち出すが、中古車の場合は意外にも需要が少なく相場は下がる傾向にある。

2月 立春 ↑

新生活への準備などが影響し、中古車市場では「需要期」に突入するため相場は高くなる傾向にある。流通も活性化するので目当てのクルマは探しやすい。

3月 決算月・春季休暇 →

新車はもちろん中古車販売においても決算期にあたることが多いことから、3月は買い時といわれている。供給は増えるものの相場が下がることはない。

4月 新学期・新入社 ↓

需要期である2月〜3月に仕入れた在庫が余り、需要過多となることから相場が下がり始める。とくに流通台数が多い人気モデルを狙うならこの時期。

5月 ゴールデンウィーク↓

中古車を安く買うには適した時期だが、人気車種で装備が充実した、ボディカラーが黒や白、シルバーの物件は相場の下落幅が小さいことがあるので注意。

6月 梅雨・衣替え↑

ボーナス商戦前で需要が落ち着くが、相場は緩やかに上がる。しかし、需給バランスにも大きな変動がないため希望に沿った車種を見つけるのは難しい。

7月 夏季休暇・お盆→

ユーザーの消費は夏季休暇のレジャーに向けられるため、ボーナスが支給されたとしても消費動向は鈍る。相場の変動も少なく、買い得な時期ではない。

8月 夏季休暇・お盆→

8月になると販売店も夏季休暇となるケースが多く、販売動向が鈍る。ただ、人々が積極的に買わない時期なのでクルマをゆっくり選ぶには適している。

9月 決算月↑

中間決算の時期となる9月は、新車販売が活性化するのに伴って中古車の動きも活発となる。需要が見込める時期とあって相場は上昇する傾向にある。

10月 紅葉狩り↓

年末に向けた需要低下を反映するかのように下落基調となる。とくに希望の車種がなく、クルマを中古で安く手に入れたいなら狙い目の時期といえる。

11月 立冬・七五三↓

年末に向けた相場の下落が継続。この時期はモデルチェンジや新型車の登場が相次ぎ、旧型になるモデルの相場に大きな変動が見られることもある。

12月 クリスマス・年末休暇→

相場に大きな変動はないが、年が変わって車齢が増えると価格に影響する。販売店は12月中に売り切りたいので値引きやサービスが増えることが多い。

※相場の動きはあくまでも目安です。経済などの動きに左右され、年ごとに異なる動きをみせる場合もあります。

極意 ─その1─
狙うべき販売店とは?

中古車専売店とは異なる仕組みがそこにあった
「決算期はディーラー系販売店」を狙え!

ディーラー系販売店はここが違う!

新車と同等のサービスや値引きが受けられるから断然お得
購入後のアフターサービスや保証などが手厚いディーラー系販売店が取り扱う中古車は、元々の車両価格が高めに設定されていることが多い。しかし、新車ディーラー系列の中古車販売店は、新車販売店と同じくノルマがあるため大幅な値引きが引き出しやすいのは事実。中古車は新車とは異なり在庫販売となるので、3月中に契約を済ませる必要があるとなれば、売る側も通常の時期よりも買う側にとってメリットと感じられるサービスを提供してくれることが期待できる。販売されている車両については、素性がしっかりしているので、中古車を初めて購入するユーザーには安心できる要素が多々ある。保証に関しても内容や期間は新車と同等にある場合が多いので、中古車といえども安心して長く乗りたいと考えるなら最適だ。

その他の販売店は決算期どう動くのか?
大型チェーン系販売店

大型チェーン系販売店
決算期=売れる時期ということで、大型店ならではの資本力を武器に物件を大量に仕入れる。特に、ニーズが高まると見込まれるクルマはその傾向が顕著にみられ、多くの物件のなかから選べるのがメリットだ。

買取店系販売店

買取店系販売店
買い替えが活性化する時期とあって、買取店を利用するユーザーも増える。買取店は買い取ったクルマを販売しているため、決算期には在庫が増え、なおかつ相場価格よりも安く買えるというメリットがある。

ジャンル・車種別販売店

ジャンル・車種別販売店
特定の車種を専門に扱っている店舗の場合、同じクルマの在庫を豊富に取り揃えているので、仕様や装備など細かい部分を比較して選べる。決算期は他店と同じように相場が上昇する以外、決算期ならではの動きはない。

極意 ─その2─
残された時間はあとわずか?

販売店では効率よく物件を確認すべし!
「最短納車」のための「チェック方法」

販売店では効率よく物件を確認すべし! 「最短納車」のための「チェック方法」

状態はもちろん不具合を事前にチェックするのが重要だ
外装は細部まで見るのではなくクルマ全体を見渡す。一見しただけでも、大きなキズの有無やボディのくすみ具合などコンディションは判断できる。修復歴については、車両の状態をきちんと把握し、説明してくれるお店なら信頼していいし、そうでなければ避けたほうが賢明だろう。外装に問題がないなら車内に乗り込んで、内装を確認するのも最低限必要なポイント。シートなどの汚れは中古車ならある程度はやむを得ないが、状態がひどい場合は、リペアやクリーニングに対応してくれるかを店員に確認しよう。各種機能については動かせるものはすべて動かすことも忘れずに。特にエアコンなどの電装パーツはスイッチ類をすべて操作し、きちんと作動するかを確認しておこう。以上のポイントを最低限押さえておくことが、結果的に時短につながる。

←プライスボードには、自動車公正取引協議会によって定められた項目が記載されている。まずはこちらで車両概要をゲット。→購入後の故障のことも考えて、最低限、保証の有無や内容なども確認しておこう。

←プライスボードには、自動車公正取引協議会によって定められた項目が記載されている。まずはこちらで車両概要をゲット。→購入後の故障のことも考えて、最低限、保証の有無や内容なども確認しておこう。

まとめ
極意 ─その3─
安さの追求は正義か?

「中古車は」安けりゃいいってもんじゃない!
「その理由」

決算期に安い物件を狙うのはひとつの方法だが、逆にそれほど安くない物件を狙うというのはどうだろうか。それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分にとって最良の購入対象を考えてみよう。

TEXT/伊達軍曹
自動車誌の編集者を経て、現在はフリーの「中古車研究家」として活動中。愛車は実車を見ずに購入を決めたという初代ロードスター。

手元にお金があろうとなかろうと、安いモノに引かれて自分がなにかを買った後に、同じモノが他の店でより安く売られているのを発見すると、「キーッ!」と悔しくなるのが人間の性。それゆえ筆者もひとりの人間として、より安い中古車を探したいとか、決算期を利用してさらに安く買いたいというマインドは持っている。
しかしそれでも、筆者が中古車を買うときはたいてい相場並みか、もしくは相場よりちょい高い個体を買うように心がけている。
なぜならば、約20年にわたる中古車記者経験と約50年におよぶ人生経験から、「世の中に掘り出しモノがないわけではないが、その数は少ない」ということを学んだからだ。
プライスは安いのに、クオリティが妙に高い製品。いわゆる学歴がないのに、やたらと優秀な人物。世の中にはそういった物や人ももちろん存在するが、どうしたってそれは少数派なのだ。そしてそういった数少ない掘り出しモノを確実に拾い上げるのは簡単なことではなく、中古車記者歴20年の筆者であっても、そんな掘り出しモノ中古車を100%確実にピックアップする自信はない。
それゆえ、筆者が中古車を買う場合は最初から「相場並みか、それ以上の価格であること」というフィルターをかけてしまうのだ。で、そのなかからさらに吟味するのが、自称「輸入中古車400勝」である私のスタイルだ。
宝探しのような面白味には欠ける退屈な手法かもしれない。しかしおかげさまで、この手法を取っている筆者は、これまで20台近く購入した中古車で「失敗した」という経験が一度もない(あ、最初に買った輸入車であるルノー5だけは壊れまくったか・・・)。そして購入後に修理代がかさんで困ったという経験もなく、たいていの場合はオイルと水の交換程度しかしていないのだ。
面白味には欠けるが成功確率が比較的高く、そして「時短」にもなるこの考え方。いちおうあなたの頭に入れておいていただけたら幸いだ。

筆者が購入した実車。約100万円と相場よりだいぶ高かったが、20年落ちのモデルにもかかわらずトラブルといったトラブルは特になし。
筆者が購入した実車。約100万円と相場よりだいぶ高かったが、20年落ちのモデルにもかかわらずトラブルといったトラブルは特になし。

たとえば相場より20万円安い格安物件を購入できたとしても、購入後に20万円以上の修理費がかかってしまうようでは元も子もないのだ。
たとえば相場より20万円安い格安物件を購入できたとしても、購入後に20万円以上の修理費がかかってしまうようでは元も子もないのだ。

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