車のエンタメ
更新日:2018.11.11 / 掲載日:2017.01.06

世界一厳しいと言われるメルセデスの安全テストがこれだ

 自動車メーカー各社のたゆまぬ努力の結果、クルマの安全性は近年飛躍的に向上しています。安全運転支援システムへの注目が高まっていますが、ほんとうの万が一のときに命に関わってくる衝突安全性能もないがしろにはできません。

 メルセデス・ベンツ「Eクラス」2017年モデルのクラッシュテストの動画を見れば、その重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか。




 そもそも、クラッシュテストをどのように行っているかご存じですか? 「知ってるよ。壁に“ドーン”ってクルマをぶつけるんでしょ?」ですって? まちがってはいないけど、そんなにかんたんなものではないんです。

 まず、クルマそのものを細かくチェック。基準となるラインなどをマークしていきます。

 ジャッキスタンドから降ろして、ヴィークルムーバーでけん引。試験のときまで自走しないんです。

 ダミー人形も入念にチェックします。

 ダミー人形をクルマに乗せたら、ドライバーの腕や足の角度なども正確に合わせます。ただ座らせるだけじゃないんですね。

 乗員をセットした状態で、目印のシールを貼ります。

 衝突用のウォールも、メルセデス・セーフティのスタッフがセッティングします。太いボルトでしっかり固定。

 あらゆる角度からチェックできるよう、何台ものハイスピードカメラをセッティングします。

 実験は、めちゃ広い閉鎖空間で実施。

 さあ、車両がオフセットの前面衝突を想定した衝突壁にまっすぐ突進します! そして、激しくクラッシュ!!

 真上から。フロントガラスも割れず、ボンネットもそれほどひどく損傷していないように見えます。ボンネットは浮き上がり、壁がタイヤにまでぶつかってパンクしていることがわかります。エンジンルームは跡形もなく壊れていますが、ドアもコンパートメントも変形していないのはすごいですね。

 エアバッグ作動の様子。車内の様子も、複数台のカメラで捉えています。

 テストの結果は、ユーロNCAPの5スターを上回るものでした。メルセデスでは5つ星を取ることよりもさらに厳しい独自の基準を設定して開発を行っているようです。安全運転支援システムが発展していけば、衝突安全性能をユーザーが体感する機会は減るでしょう。事故は、起こさない、起こらないことがベストですが、ゼロにすることはできません。事故で怪我をしたり亡くなったりする方がひとりでも少なくなるように、パッシブセーフティーの技術開発は続けられていくのです。

参照元:Mercedes-Benz公式(YouTube)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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