車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2016.11.09
三菱「ギャランGTO」がいまもアメリカで愛されている理由
2015年に「ランサーエボリューション」の販売が終了し、スポーティなモデルがラインナップから消滅した三菱自動車ですが、昔はかっこいいハードトップクーペなんかも製造していたんです。1970年代前半の名車「ギャランGTO」もその1台。
当時のアメリカで大人気だった「マッスルカー」のスタイルをうまく採り入れながら、コンパクトに仕上げたモデルです。ほんの少しだけ上側が前に出ているようなデザインのフロントマスクに丸目4灯のヘッドライト、トランクリッドの後端が軽く跳ね上がった「ダックテール」。誕生から45年以上経った現在でも、そうとうCoolなスタイリングです。
アメリカに、このギャランGTO(現地名:コルトGTO)に心酔し、情熱を傾けて大事に乗っている男性がいました。マット・デ・マンゴーズさん。彼の愛車はアメリカ向けの設計ではない右ハンドル車。カタログなどは見つからず、インターネット上にGTOのメンテナンスに関するフォーラムもなかったため、デ・マンゴーズさんは日本語を学んで世界中の人たちにコンタクトを取りながら情報を収集していきました。入手できないパーツも多かったため、ワンオフでつくったりしながら、8年の歳月をかけてレストアしたそうです。
愛車は、オーバーフェンダーを備えたマッチョな「GS-R」。
まぁるいフェンダーミラー、グローブボックスの「Galant」のロゴ、昔ながらのシフトノブ。
メーターがずらりと並んでるし、レバースイッチはついているし、まさに「コックピット」と呼ぶに相応しい内装です。
昭和な日本が大好きなのか、ガレージは昭和期の看板やらのぼりやらがたくさん飾られています。
エンジン音を心地よく響かせながら、軽快に走るGTO。デ・マンゴーズさんの手できっちりとメンテナンスを受けながら、これからも長く長く走り続けてほしいと思います。