車のニュース
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2017.10.12
東京モーターショー2017 モーターショーの動向から探る最新トレンドまるごと
2年に一度のクルマの祭典、東京モーターショーが今年も東京ビッグサイトで開催される。45回目の開催となる今回のテーマは、「未来のモビリティ社会」。本特集では、最近行われたモーターショーの傾向から最新トレンドを紹介。もちろん、東京モーターショーの情報も交えてお伝えします。
第45回東京モーターショー2017 [The 45th Tokyo Motor Show 2017]
会 期
2017年 10月27日(金)~11月5日(日)
特別招待日/障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日 10月26日(木) 13時30分~18時00分
プレビューデー 10月27日(金) 12時30分~18時00分
会 場
東京ビッグサイト
入場料
障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日:無料(事前登録制)
プレビューデー:3,500円(枚数限定/小学生以下無料:保護者同伴)
一般公開日
一 般:1,800円(前売1,600円、日曜除く16時00分以降【当日会場売】900円)
高校生:600円(前売500円、日曜除く16時00分以降【当日会場売】300円)
中学生以下:無料
障がい者手帳をお持ちの方 要手帳提示:本人及び付添者1名(車いす利用者の場合2名まで)無料
今回の東京モーターショー開催にあたっては、自動車産業の枠を超えて、さまざまなアイデアやテクノロジーを取り入れることで、「これまでのモビリティの価値を拡張していく」というビジョンを発表。「世界を、ここから動かそう。」という宣言は、クルマの価値や楽しさを拡張しながら、新しいイノベーションを生み出すという考え方によるもの。
我々が進む未来と 次に登場するクルマがわかる!
第1回東京モーターショーが開催されたのは1954年。 60年以上の長い歴史を持つ。
我々が進む未来と 次に登場するクルマがわかる!
クルマは生活を便利にする道具であると同時に社会インフラに大きく関わる存在でもある。モーターショーは新商品の発表会という側面と同時に、これから我々が進んでいく未来を示す舞台でもある。そして、各メーカーの戦略や将来性についても肌で感じることができるという意味でもぜひ注目したいイベントだ。
数年後の未来を見据えたアイデアと技術の集合体であるコンセプトカー。我々の心をワクワクさせてくれるようなコンセプトカーの登場に期待だ!
ブランド別 モーターショー直前予想
TOYOTA トヨタ 新スポーツカー戦略がスタート!「もっといいクルマづくり」第2章へ
9月に発表されたトヨタの新スポーツカーブランドが「GR」。モータースポーツ活動を行う社内のレーシングチームが開発に携わるというのも話題。現在11モデルを公表。
噂の新型スポーツカーが「GR」として登場する!?
EVや自動運転といった次世代自動車に取り組む一方で、クルマを操る根源的な楽しさに真剣に取り組むスポーツブランド「GR」を発表したトヨタ。今回のショーでも「GR」に関するブース展示は間違いなく展開されるだろう。
また、噂となっている新型スポーツカーについても展示が期待される。これは、トヨタと共同開発しているとされるBMWがフランクフルトモーターショーでコンセプトカーを発表したことからの予想で、もしもそうなれば「GR」ブランドのアピールにもまたとないタイミングとなるからだ。
モータースポーツ活動で得られた知見により、もっといいクルマづくりを行なっていくというトヨタ。注目のブースとなりそうだ。
市販確定
ヴィッツGRMN
GRブランドの嚆矢となるハイレベルなホットハッチ
今年はテスト参戦だったはずのWRCで早くも優勝という結果を残したことで、一気に追い風が吹いたヴィッツのGRMNモデル。1.8L+スーパーチャージャーで最高出力は210馬力以上とアナウンスされている。3ドアモデルを日本で手にいれる貴重な機会でもある。
予想
新型クラウン
現行型が2012年12月発表であることを考えるとフルモデルチェンジモデル登場の可能性は大いに考えられる。写真は現行型。
新型スポーツHV
フランクフルトモーターショーで発表されたC-HRベースの高性能HVモデル。GRブランドでの発表も期待される。
新型スポーツカー
こちらはトヨタが2014年に公開したFT1
こちらは2002年に販売が終了したスープラ。往年の名車だ。
こちらはZ4コンセプト。トヨタと提携をしているBMWの技術が使われるという噂も・・・。
ブース予想
「GR」でクルマの楽しさについてアピールする一方で、加速しているコネクティング戦略についても発表が期待される。また、次世代パワートレーンにまつわるニュースにも注目したい。
⇒クルマの楽しさ
⇒コネクティング
⇒EV&水素
NISSAN 日産 電動化を加速させEVと自動運転でトップを目指す
リーフ、ノートeパワーに続く電動化モデルは?
電気自動車を身近な存在にしたノートシリーズのノートeパワーがスマッシュヒットとなり、さらに今年9月にリーフをフルモデルチェンジさせた日産。モーターによるダイレクト感の強い走りと運転支援技術「プロパイロット」は日産にとって強力なセリングポイントであり、モーターショーでも当然そのイメージを訴求する。
そうなると期待されるのがこれら新技術を搭載した次なるモデルの登場だ。2年前の東京モーターショーではGRIPZコンセプト(写真右)を公開したが、これを進化させ新型ジュークとして登場させるのではないかという見方がある。現行型がデビューしたのは2010年のことであり確度は高い。その場合、当然eパワーが搭載されるだろう。
市販確定
リーフ高性能バージョン
名称は未定ながら存在が公表されている新型リーフの高性能モデル。2018年初旬の発売から逆算すると展示はほぼ間違いない。
予 想
新型ジューク
FMCが待ち望まれるジューク。今年1月の北米モーターショーで公開されたVmotion2.0のデザインが近いものになるだろう。
新型スカイライン
先日フルモデルチェンジが発表されたQ60クーペが新型スカイラインとして国内向けにも登場する可能性が期待できる。
ブース予想
登場したばかりの新型リーフをプッシュする意味でも、EVと自動運転にまつわる展示に力が入るであろうことが想像される。また、イメージリーダーとなるスポーツモデルの登場もありうる。
⇒プロパイロット
⇒EV&e-POWER
⇒プレミアムスポーツ
LEXUS レクサス フラッグシップ登場を機にブランドの進化を見せる
市販確定
新型LS
2017年10月に発表予定となっているレクサスのフラッグシップモデル。一般ユーザーへのお披露目の場として、東京モーターショーはこれ以上ないふさわしい場所となる。
予 想
新型コンパクトSUV
2016年のパリモーターショーで発表されたUXコンセプトだが、市販モデルとして販売される可能性が高く、より現実的なデザインとなって登場するかもしれない。
ブース予想
ブランドイメージを表現するべく、アート作品の展示やクルマ以外の分野とのコラボレーションを行うと予想。
⇒アートとのコラボ
⇒上質さの表現
⇒クルマ以外への提案
HONDA ホンダ ハイブリッド攻勢で電動化対応をアピール
独自機構を採用するHVを新型車に続々と展開する
他メーカーが共同戦線を張るなかで、独立独歩の道を歩むのがホンダ。だからこそ、市場に強くアピールできるインパクトのあるショーモデルや市販車が姿を見せるのではないだろうか。市販車のニューモデルとしてはフランクフルトショーで公開された新型CR-Vの日本導入が期待される。ホンダのSUVタイプのクルマとして初めてハイブリッドシステム「i-MMD」を搭載するのも注目すべきポイントだ。
コンセプトカーもハイブリッドとEVを中心にした電動化モデルが主役となることが予想される。
予 想
新型CR-V
新型アコード
今年7月に北米で公開された新型アコード。歴代モデルは日本でも販売されていたため、日本市場への投入が期待される。
EVコンセプト
フランクフルトショーで公開されたアーバンEVコンセプトは新開発されたEV用プラットフォームを採用。日本での展示もあるか。
ブース予想
早期の電動化対応を経営課題として掲げていたホンダだけに、今回のショーではEV系の展示が充実すると予想される。
⇒電動化対応をアピール
⇒ファミリーカー
⇒モータースポーツ
MAZDA マツダ 注目の新技術SKYACTIV-Xを搭載したコンセプトが登場!?
モーターショー前に次世代技術「スカイアクティブX」などの存在を明らかにしたマツダ。となれば、ショー本番ではそれを搭載したコンセプトカーが披露されるというのは当然の流れだろう。また、ロータリーエンジンについてのアナウンスがあるのではないかという憶測も流れている。前回のショーで話題をさらったRX-VISIONが市販化に近づくのか、それともまったく別の形での表現となるのか。公開が楽しみだ。
予 想
新型アテンザ
2012年登場の現行型アテンザ。そのデザインコンセプトだった雄(タケリ)が2011年公開だった。おそらくなんらかの発表はあるだろう。
▼「SKYACTIV-X」 ▼「SKYACTIV-BODY CHASSIS GEN2」
2019年からの市販を予定している次世代エンジンおよびシャシー技術。となれば、そのコンセプトカーがお目見えするはず。
ブース予想
デザインを重視するマツダだが「鼓動デザイン」の次世代版についても2019年市販を表明している。となれば、今回のブースではそのコンセプトが登場するのはほぼ間違いない。
⇒次世代SKYACTIV
⇒ロータリースポーツ
⇒新デザイン
SUBARU スバル 走りの歓びを体現したスポーツモデルがズラリ
先進安全技術に続き操る喜びでも進化を目指す
「安心と愉しさ」を社是とするスバルは、今回のモーターショーで「愉しさ」の側面にスポットを当てたブースづくりを実施すると発表。その象徴となるのが、今回世界初公開となるコンセプトモデルのVIZIVパフォーマンスコンセプトだ。公開されたティーザー写真からは、4ドアであること、前後のフェンダーが張り出したスポーティモデルであることが分析できる。そこから導き出されるのは、次期WRXに繋がるコンセプトモデルではないかということ。プラットフォームは新世代のSGPとなるだろう。
市販確定
BRZ STI Sport
レヴォーグなどで人気のSTI SportがBRZに設定される。写真のクールグレーカーキは100台の限定車として販売する。
S208
Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した究極のドライビングカー。450台の限定車として10月25日に抽選販売される。
コンセプト
VIZIV Performance Concept
XV Fun Adventure Concept
アウトドアアクティビティを思い切り楽しめるよう、専用オフロードタイヤを装着し力強いデザインを採用したコンセプト。
Impreza Future Sport Concept
インプレッサをベースに、気軽に運転を楽しみたくなる、新しいスポーツ価値を提案するコンセプトモデル。
ブース予想
アイサイトの成功によって、安全なクルマというイメージが高まったスバルだが、今回のショーでは運転して楽しいクルマづくりにも注力するというメッセージを伝えていくという。
⇒次世代スポーツモデル
⇒限定コンプリートカー
⇒既存モデルの個性化
MITSUBISHI 三菱 新世代SUVが登場 ブランド復活をかける
ショーの目玉となるコンセプトカーについてティザー情報を公開した三菱。MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPTは、クロスオーバーSUVタイプの高性能EVで、これからの三菱のクルマづくりの方向性を指し示す。三菱はこれまで長年にわたりEV研究を行なってきた歴史を持ち、その進化系という意味も持たせたという。また、ついに日本でも発売開始されるエクリプス クロスも展示されることになるだろう。
市販確定
新型エクリプス クロス
予 想
新型パジェロ
同じく上海で公開されたMITSUBISHI GT-PHEV Conceptは、次期パジェロを指し示す存在。プラグインHVシステムを搭載。
新型デリカD5
今年の上海モーターショーで公開されたMITSUBISHI eX Concept。この技術を採用した次期型デリカD5の存在が噂される。
ブース予想
歴史と伝統ある4WDが活用できるSUVに注力していくと方向性を定めた三菱。そこに組み合わせられるのはEV技術とコネクティビティ。ブースもそのイメージで統一されるだろう。
⇒SUVイメージ
⇒本格4WDメカ
⇒コネクティビティ
SUZUKI スズキ ついに登場か新型ジムニー!?人気モデルの改良にも期待
注目車種の市販予告が続々と登場する
コンセプト
XBEE
大人気モデルとなったハスラーのデザインテイストを受け継ぐ小型クロスオーバーワゴン。軽ではなく登録車。
SPACIA CONCEPT
2013年に登場したスペーシアはモデルチェンジが期待される車種。ほぼ市販版のデザインで登場する。
SPACIA CUSTOM CONCEPT
次期スペーシアに用意されるカスタム仕様を指し示すモデル。大型グリルが存在感のある表情を形成する。
e-SURVIVOR
次期ジムニーを予告するコンセプトモデル。ラダーフレームを備えるなど、本格クロカンの血筋は健在。
ブース予想
軽自動車から小型乗用車までに注力するスズキだが、今回のショーはアクティブなライフスタイルを提案するモデルが多いため、アウトドア的なイメージのブースが予想される。
⇒次期ジムニーの予告編
⇒人気モデルの次期型
⇒アクティブなイメージ
DAIHATSU ダイハツ DNGA第2弾が登場!?注目MPVの日本上陸はあるか
中期経営シナリオを受けた新型が登場する
新型ミライースから導入したダイハツの新しいクルマづくりである「DNGA」。今回のショーではその第2弾がなんらかの形で登場することが予想される。本命は、2006年からモデルチェンジしていないミラ。ダイハツを代表するモデルだけに、ふさわしいクルマであることは間違いないだろう。
ダイハツは今年インドネシアのモーターショーにて完全新規となるMPVのコンセプトモデルを出展している。いきなり市販車ということはないだろうが、同モデルを日本でも展示し、市場の反応を探る可能性はある。美しいデザインだけに、販売を望む声も多いだろう。
予 想
新型MPV
今年8月のインドネシアショーにて公開されたDN MULTISIX。日本で販売される可能性は?
新型ミラ
「DNGA」第2弾の本命はミラのフルチェンジ。11年ぶりの全面改良となるか。写真は現行型。
新型ウェイク
登場から3年が経過し、そろそろ改良を受けるタイミング。安全装備を充実させた新型が登場するかも。写真は現行型。
新型キャスト
登場からすでに2年が経過しているキャスト。FMCはないだろうが、大幅改良を受ける可能性はある。写真は現行型。
ブース予想
安全装備の拡充と電動化への対応は急務であり、今回のショーでなんらかの方向性は示されると予想される。
⇒電動化対応をアピール
⇒ファミリーカー
⇒「DNGA」第2弾
IMPORT CAR 注目の海外メーカーブース
総勢15ブランドが新型モデルを上陸させる
アジア有数の国際モーターショーである東京モーターショー。今回も世界各国のブランドがブースを構える。
EVから超高級車まで多彩な新型に期待!
欧州では深刻化する大気汚染に対応するべくEVへのシフトが急速に進行。最先端のコンセプトが見られるかも。
欧州では、都市部向けのコミューターから富裕層向けの超高級車まで幅広いクルマづくりが行われている。成熟した市場である日本にも多くの最新モデルが導入されることになる。
先日開催されたフランクフルトショーではコンセプトカーを含め多数の新型を登場させたBMW。
知らないと損する!?モーターショーの歩き方
ぼーっと眺めているだけでは見逃してしまうかもしれないモーターショー見学のツボを教えます!
コンセプトカーが見られるのはもしかして一生に一度切り
コンセプトカーは展示後保管されることもあるが、廃棄されるケースも少なくない。つまり、一生に一度しか見られないモデルもあるのだ。
世界初披露だって有ります
日本メーカー以外のブランドが世界初公開のモデルを出展することも。前回はメルセデスとMINIがそれぞれワールドプレミアを行なった。
世界各地で活躍している 本物のレースカーを展示
世界各地で活躍している 本物のレースカーを展示
メーカーは自らの活動を知らしめるべく、販売に直接関係ないレースカーなども展示する。本物を間近で見るチャンスだ。
ディープでおもしろい 部品メーカーブース
ディープでおもしろい 部品メーカーブース
クルマづくりに深く関わっている部品メーカーもブースを出展。展示される技術は数年後を先取りしており興味深い。
華やかで見ごたえある ステージパフォーマンス
華やかで見ごたえある ステージパフォーマンス
展示モデルのコンセプトを表現するべく、パフォーマンスを行うブランドも。開催時間が決まっているので要チェック。
お土産にもぴったり 限定ミニカー販売
お土産にもぴったり 限定ミニカー販売
毎回楽しみにしているひとも多いのが、トミカが販売する限定ミニカー。ショーの興奮をデスクトップで楽しめるアイテム。