新車試乗レポート
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2016.12.19
日産 GT-R 試乗レポート(2016年12月)
日産 GT-R 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2016年7月11日
日産・お客様相談室
TEL:0120-315-232
文●石井昌道 写真●編集部
日本の至宝といえるスーパースポーツが2017年モデルでさらなる高みに達した
Report 石井昌道
2007年の発売以来、いくどかの改良が施されてきたGT-Rだが、今回は初のマイナーチェンジ。もともと開発責任者だった水野和敏氏の引退に伴い、2014年からバトンを引き継いだ田沼勤一氏は、パフォーマンス至上主義だったGT-Rに洗練されたテイストを盛り込もうとしてきたが、それが実を結んだのが2017年モデルなのだ。
スタンダードな仕様のプレミアムエディションを走らせてみるとたしかに乗り心地がよく、不快な音・振動なども抑えられていて快適だ。ランフラットタイヤは、路面の轍の影響でハンドルを取られることが多いが、それも改善されているのでロングドライブが楽になった。
一方、パフォーマンスにも磨きがかかっている。エンジンは20馬力増となって570馬力となり、冷却効果を高めるべくフロントマスクの開口部を大型化。それでも空力性能が悪化しないよう全体のデザインにも手が加えられている。全体の80%でトルクアップしているそうで、アクセルを踏み込んだときの力強さ、レスポンスのよさはスペック以上。また、おもにフロントウインドウ周辺のボディ剛性が高められ、ハンドリングの正確性も高まった。
パフォーマンスと日常域の快適性の両方が底上げされた2017年モデルのGT-Rは、大幅なステップアップというよりも熟成・進化を感じさせる。大切に育てられているモデルなのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
運転席が包み込まれるドライバーオリエンテッドなレイアウトが新しく採用された。また、細部まで職人が手がけるレザーは、質感がさらに高められている。
匠によってすべて手組みされる3.8L V6ツインターボエンジンは、出力と燃費性能が同時に向上している。ATも新たに改良された。
■インテリア/エクステリア写真[2]
世界有数の圧倒的なパフォーマンスを誇りながら快適性や利便性にもこだわるGT-Rは、ラゲッジも十分に「使える」ものだ。
外観はフロントからリヤに至るまで、大幅なデザイン変更が行われた。「GT-Rらしさ」をさらに深めながら、スーパーGTで培った空力技術も注がれている。
日産 GT-R プレミアムエディション(6速デュアルクラッチトランスミッション)
全長×全幅×全高 | 4710×1895×1370mm |
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ホイールベース | 2780mm |
トレッド前/後 | 1590/1600mm |
車両重量 | 1770kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 3799cc |
最高出力 | 570ps/6800rpm |
最大トルク | 65.0kg m/3300-5800rpm |
JC08モード燃費 | 8.6km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前 | 255/40ZRF20 |
タイヤ後 | 285/35ZRF20 |
価格
日産 GT-R | 996万840円~1369万9800円(NISMOを除く) |
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